■風と桶屋の話 太平洋戦争はなぜ起こったのか? アメリカが日本への石油輸出を止めたから、日本が満州国を建国したから、軍部が暴走したから・・・ もし、それが本当なら、「風が吹けば桶屋(おけや)が儲かる」も真実だろう。 風が吹くと、ホコリが舞い上がり、人の目に入る。すると、盲人が増えて、三味線がたくさん売れる(盲人は三味線で生計を立てるので)。三味線は猫の皮を材料にするから、猫がたくさん捕獲される。猫はネズミの天敵なので、ネズミの数が増えて、桶をたくさんかじる。結果、桶屋が儲かる・・・というわけだ。 話としては面白いが、真に受ける人はいないだろう。仮に「桶屋が儲かった」としても、原因は他にいくらでもあるから。 たとえば、銭湯ブームが起こったとか、公共事業が増えて洗濯物が増えたとか、景気が良くなったり、人口が増えても、桶の需要は増えるだろう。しかし、「風が吹いた」が原因になるとは思えない。たとえ