元米海兵隊員のトロイ・スマザースは今年3月8日、無線ではなく光ファイバーケーブルを通じて操縦士と通信するロシアの実験的な新しいFPV(一人称視点)ドローンに関するフォーブスの記事を読んだ。このドローンは無線を使わないので、探知することもジャミング(電波妨害)することも不可能だった。自身のウェブサイト「Drone Reaper」でウクライナへのドローン提供やそのための資金集めをしているスマザーズは、そこに可能性を見いだした。 「即座に、これこそウクライナ軍が必要としているものだと気づきました」とスマザーズは筆者に語った。 光ファイバードローンはゲームチェンジャーになり得る。だが当時、それを手にしているのはロシアだけだった。 スマザーズは、ウクライナもジャミング不可能なドローンを配備できるようにすることをみずからの使命と考えた。 7カ月後、彼はそれに見事に成功する。 光ファイバードローンという