第二次世界大戦後、アメリカとロシア(旧ソ連)は常に緊張状態にあった。軍事力で直接戦う戦争はなかったものの、対立関係にある両者は水面下では冷たい戦争と言われる冷戦時代を迎えていた。 アメリカ中央情報局(CIA)とソ連国家保安委員会 (KGB)のスパイたちは、水面下で重要な任務を請け負っていたが、相手側に捕まれば大変なこととなる。 冷戦の緊張が最高潮に達していた時代、スパイたちは様々な小道具を使いこなしながら、情報を収集したり、危険を回避していた。 これは、CIAのスパイが仕様していたツールの一つだ。カプセル型の容器には、ピンチに陥ったスパイがドアの鍵を開けたり、穴を開けたり、自力で脱出するのを補助する道具が入っている。 で、この道具をどうやって隠し持っていたかって? なんとお尻の穴に入れていたのである。 アメリカ、ワシントンにある国際スパイ博物館(International Spy Muse