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「正常」と「異常」についての一考 ―「世界で最も醜い女性」ジュリア・パストラーナを例に | THE NEW CLASSIC [ニュークラシック]
編集部注:本稿は、大学院で表象文化論とジェンダー論を専攻する著者による寄稿である。「フリーク」は... 編集部注:本稿は、大学院で表象文化論とジェンダー論を専攻する著者による寄稿である。「フリーク」は聞き慣れない言葉かも知れないが、「正常」や「異常」、そして他者について考える上で、非常に興味深い話を紹介してくれている。 2013年2月12日、一人の女性が死後約150年を経て生まれ故郷のメキシコの地に眠 った、というニュースがあったことをご存知だろうか。彼女の名前はジュリア・パストラーナ。「世界で最も醜い女性」として知られ、米国や 欧州で見世物とされてきた彼女は、その見た目の「異形―異常性」によって生涯、そして 死後に至ってもなお暴利を貪り続けられたフリーク(過剰、不足、複合といった異形、畸形の身体を持つ人間、畸形)である。 彼女にまつわる物語をもとに、我々が「当たり前」だと思っている感覚に関してひとつ、考えてみたいと思う。 ジュリア・パストラーナの生涯 1834年にメキシコで生まれたとされて
2014/06/09 リンク