tl;dr 稟議書は「回覧板」である 多様な読み手に向けて書くことを意識しよう 読み手が稟議書を読むとき、あなた(起案者)は現場にいない 意思決定に必要な情報は全て書いておく 「買う理由」ではなく「実現したい未来」を明記する 稟議書とは回覧板なのだ 回覧板とは、町内会などでお知らせを“バケツリレー”式に共有する仕組みです。 例えば、お祭りの日程や町内会費の徴収、ご高齢の方へのお祝いの予定などをA4用紙にまとめて回覧します。内容によっては「読みました」の欄にサインをすることもあります。 なぜこんな手間をかけるのかというと、町内会にはいろんな人がいるからです。夜勤がある人もいれば、そもそも町内会活動に時間を割けない人もいる。そうなると、全員が同期的に集まって話をするのは難しいですよね。 そこで回覧板を使えば、会議や電話と比べて時間はかかるものの、非同期的にほぼ確実に情報を届けられるわけです。