
Ubuntu Weekly Recipe 第844回Windows 11のHyper-VにUbuntu24.04 LTSをインストールする 今回は、Windows 11 Pro以上のエディションで使用できるHyper-Vにおいて、Ubuntu 24.04 LTSをゲストOSとして使用する方法を紹介します。第549回のアップデート版です。 仮想マシン悲喜交々 仮想マシンは、本連載では第832回のようにVirtualBoxの紹介が多いのですが、他にUbuntuではlibvirtとそのフロントエンド(virt-managerなど)が使われることが多いでしょう。 一方Windowsでは、やりたいことによってはVirtualBoxがそぐわない場合もあります。そしてHyper-VはPro以上のエディションで使用できるのですが、Homeでは使用できません。 Home/Pro両方で使用できるVMwareは
Ubuntu Weekly Recipe 第824回Dockerコンテナをダイレクトに動かせるようになった「Incus 6.3」を、Ubuntu 24.04で試す 世間はDocker一色と言っても過言ではない中、本連載では何度も、LXDとそのフォークであるIncusを紹介してきました。そのIncusのバージョン6.3では、Dockerコンテナを直接起動できるようになりました。今回はUbuntu 24.04 LTSに最新安定板のIncusをインストールして、Incusのシステムコンテナと、Dockerのアプリケーションコンテナを共存させる方法を紹介します。 昨今のコンテナ事情 IT業界にいると、避けては通れない技術トピックというものがいくつか存在します。Linuxやサーバーの分野では、ここ数年はやはりコンテナでしょう。 コンテナについて簡単におさらいしておくと、特定のプロセスを、ホストO
アイ・オー・データ機器は6月19日、Ubuntu Linuxなどを手掛ける英CanonicalとUbuntuのライセンス契約を締結したと発表した。Ubuntuを搭載したNASやミニPCを発売する他、日本国内のUbuntuリセラーとして、組み込み機器メーカーなどにUbuntu Proのライセンス販売などを提供する。 アイ・オーはUbuntuのライセンス契約を締結したことにより、日本国内でUbuntuをプリインストールした機器の販売ができるようになった。さらに、組み込み機器メーカーが自社製品にUbuntuをプリインストールし、リリースから10年間のセキュリティメンテナンスも提供する「Ubuntu Pro for Devices」ライセンスの販売も行う。 まずはUbuntuをプリインストールした2ベイのNASと、省スペースのミニPCを発売する。今後はAI用途に適したNPUを搭載したPCや、アカデ
Ruby on Railsの作者のデイヴィッド・ハイネマイヤー ハンソン(通称、DHH)氏が、Ubuntuのウェブ開発環境をコマンド一発で構築できる「Omakub」をリリースしました。Omakubは「An Omakase Developer Setup for Ubuntu」の略称だそうです。 Omakub — An Omakase Developer Setup for Ubuntu 24.04 by DHH https://omakub.org/ Omakubでウェブ開発環境を整えるには、以下のコマンドを実行するだけでOK。コマンドを実行するとウェブ開発に有用な厳選ソフトウェアがインストールされると同時に、オススメ設定や外観テーマも適用されます。 wget -qO- https://omakub.org/install | bash Omakubではターミナルに「Alacritty」を
「apt」は言わずとしれたUbuntuの基本を担うパッケージ管理システムです。今回はUbuntu 24.04 LTSに搭載された「apt 2.8.0」に関して、前回のLTSである22.04の「apt 2.4.12」以降に実装されたり、さらには古いLTSにもバックポートされたりした機能について紹介しましょう。 ちなみにaptの機能紹介は本連載でも何度か行っています。より古いバージョンからアップグレードする場合は、そちらも参照してください。 第327回「aptコマンドを使ってみよう」 第675回「apt-keyはなぜ廃止予定となったのか」 第676回「aptコマンドの最新機能あれこれ」 第677回「aptで使うsources.listのオプションいろいろ」 これらの記事では公開当時最新の2.3.6までしか紹介できていなかったので、2.3.6から2.4.12までの機能についてもまとめて紹介する予
Linuxにとって2004年は、たくさんの出来事があった1年だった。筆者も記事にしたが、当時はSCOがLinuxを継続不能に追い込もうとしていた。またこの年は、Red Hatが「Red Hat Linux 9」の提供を終了して、企業向けのディストリビューションである「Red Hat Enterprise Linux」(RHEL)をリリースし、エンタープライズ顧客を優先して、エンドユーザーのファンを切り捨てる決断をした年でもある。そして、南アフリカの富豪であり、宇宙飛行士でもあったMark Shuttleworth氏が、「Ubuntu Linux」の開発会社であるCanonicalを立ち上げたのもこの年だった。 その頃の筆者は(あるいは他の誰も)、Canonicalが世界有数のLinux企業になるなどとは思っていなかった。 Shuttleworth氏はそれ以前に、セキュリティサービスと大手認
Ubuntu Weekly Recipe 第796回LXDとIncus、今後どちらをUbuntuユーザーは使うべきか? 本連載でも何度か紹介しているコンテナ・仮想マシンの管理システムである「LXD」がCanonicalの管理になった結果、コミュニティ版の「Incus」が登場しました。詳しい経緯は「LXCで学ぶコンテナ入門」の第55回「コンテナと仮想マシンのマネージャ"Incus"」に記述されています。今回は少し趣向を変えて、「UbuntuユーザーはLXDとIncusのどちらを使うべきか」という観点から、Incusを紹介します。 UbuntuとLXDとIncus 冒頭でも説明したように、LXDのコミュニティ版フォークとしてIncusが登場しました[1]。 フォークに至った詳細な流れは「LXCで学ぶコンテナ入門」が参考になりますが、かんたんに説明すると次のような時系列になります。 Lin
The next long-term support (LTS) release of Ubuntu, Ubuntu 24.04, is scheduled to be released on April 25, 2024. Launchpad, the home of Ubuntu development, lists this as the final release date (though, given the nature of open-source development, the final release date is subject to change). This and other important dates in the Ubuntu 24.04 development cycle include: February 29, 2024 – Feature F
Ubuntu Weekly Topics Asahi LinuxのUbuntu版、Ubuntu 23.10 日本語Remixのリリース、Ubuntu 24.04 LTS “Noble Numbat”の開発 Asahi LinuxのUbuntu版 Ubuntu Summit 2023のセッションの一つとして、Asahi Linux Project(Arm版Mac上でLinuxを動かすプロジェクト)とUbuntuの複合プロジェクトである、 Ubuntu Asahiの紹介が行われました。Ubuntu Asahiはその名の通り、Asahiの成果物を用い、「Arm版Macで動くUbuntu」です。 現状、macOS上でディスクイメージをダウンロードする方法でインストールでき、Ubuntu 23.10と22.04 LTSを動作させることができます。もちろん開発イメージではあり、「安定して動
この記事はUbuntu日和【第33回】フォントと日本語入力の、ホントの話(Wayland編)の副産物です。こっちのPVを上げるためのものなので必ず読んでくださいね(直球)。 動作確認バージョンは、2.29.5374.102です。 これからすることはパッケージ管理から外れることなので、それなりにリスクがあります。それを忘れないようにして、Mozcのライセンス(無保証とか)に従って行っていきましょう。 uim版/Fcitx版/Fcitx5版Mozcを使用している場合は諦めてください。MozcそのものはIBusのみにしか対応していません。パッケージではそれぞれパッチを当てて対応しているのですねー。 Dockerのインストール Ubuntuのリポジトリ(apt/snap共に)にもDockerのパッケージはありますが、Dockerのオフィシャルパッケージを使う必要があります。インストール方法はこちら
Ubuntu Weekly Topics Ubuntu 23.04(lunar)の開発/壁紙の準備とFeature Freeze後のいろいろなException、MediaTek製SoC向けUbuntuイメージ、Ubuntu 20.04.6の準備 lunar(Ubuntu 23.04)の開発/壁紙の準備とFeature Freeze後のいろいろなException lunarには今回のコードネームであるlobsterの壁紙や、コンテスト入賞作品の壁紙が投入され[1]、徐々に「見た目的にも」完成品に近づきつつあります。 一方でFeature Freezeを過ぎたあともいろいろな形で続けられており、たとえばウインドウタイリングのためのユーティリティを追加するための申請が行われたり、あるいはUbuntu Pro関連のGUIが非LTSであっても表示されるようにする調整、Rustでカーネルモ
ビジネスユーザーや開発者にとって、Canonicalが先頃発表した「Ubuntu Pro」や、Amazon Web Services(AWS)の「Ubuntu」仮想デスクトップ、そして、もちろん、長期サポート(LTS)版の「Ubuntu 22.04」も、非常に望ましいものである。しかし、あなたがプログラマーで、最先端の「Ubuntu Linux」を使いたいと思っているとしよう。その場合は、リリースされたばかりの「Ubuntu 22.10」(「Kinetic Kudu」とも呼ばれる)を入手すべきだろう。 特に、モノのインターネット(IoT)開発者は、Ubuntu 22.10の多くの機能を気に入るはずだ。Canonicalの最高経営責任者(CEO)のMark Shuttleworth氏は声明の中で、「コネクテッドデバイスは刺激的なイノベーション分野だが、その一方で、家庭やビジネスに新たなデジタ
Linux OSのUbuntuなどを提供しているCanonicalは、Ubuntuに対して10年間のメンテナンスの提供を約束する新サービス「Ubuntu Pro」を発表しました。 Ubuntu Proはサーバ向けとデスクトップ向けを含むすべてのUbuntuのディストリビューションに対応するのに加えて、Apache Tomcat, Apache Zookeeper, Docker, Drupal, Nagios, Node.js, phpMyAdmin, Puppet, WordPressなどの主要なLinuxアプリケーションもメンテナンスの対象として含まれています。 また個人には最大で5台のマシンまでUbuntu Proが無料で提供されることも発表されました。 We're pleased to announce that Ubuntu Pro, the expanded security
Ubuntu Weekly Topics Ubuntu 22.10(kinetic)の開発 / 『debuginfod』サービスの提供、ADSysの拡張 22.10(kinetic)の開発 / 『debuginfod』サービスの提供 22.10(kinetic)の開発はすでに9月の頭にfeature freezeを迎えているものの、現在も活発な開発が続けられています。 必ずしもkineticに紐つくものではないものの、debuginfod.ubuntu.comのリリースが宣言されています。これはUbuntu向けのdebuginfodサーバーのサービスです。 ……この機能の役割を理解するためには、伝統的なパッケージシステムを用いるLinux環境で、ソフトウェアのデバッグはどのように行われているのか、という点を理解しておく必要があります。 基本的にパッケージシステムを利用して提供されるLinu
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