これまで情報系システムの分野で広がってきた企業のクラウド活用。今後は基幹系システムでの利用が注目される。ガートナー ジャパンが2月28日と3月1日に開催したガートナー エンタープライズ・アプリケーション&アーキテクチャ サミット 2013」では国内で初めてSAP ERPをAmazon Web Services(AWS)に構築したケンコーコムが、その様子や運用での現状などを発表した。 健康関連商材のオンライン販売を主力とする同社は、2012年8月に「SAP ERP+AWS」による基幹システムの本番稼働を開始した。取締役 IT本部長の新井達也氏によると、その直接的なきっかけは、2011年の東日本大震災による事業継続性の強化だったが、急ピッチで拡大する同社のビジネス環境に柔軟に対応できるシステムの実現も必要とされていた。 「当社ではECサイトでのビジネスに加え、パートナー商材の出荷も手掛けている