「あのロシアが北朝鮮に依存しなければいけないという事実が、ロシア軍の実態をさらけ出している」 こう話すのは、2021年10月から3年間、駐ウクライナ日本大使を務めた松田邦紀さんです。 北朝鮮の部隊派遣に加え、双方の攻撃がエスカレートするなど、新たな様相を見せているロシアによるウクライナ侵攻。 侵攻前、そして、侵攻後のウクライナで松田さんは何を感じ、考え、行動していたのか。話を聞きました。 (サタデーウオッチ9 伊藤良司 / 国際部記者 松本弦) 東京大学を卒業後、1982年に外務省に入省した松田さん。在アメリカ日本大使館の一等書記官や、在ロシア日本大使館の参事官などを経て、2015年からは香港の日本総領事館で総領事を務めました。 そして、2021年10月、駐ウクライナ日本大使に着任。ロシアによる軍事侵攻が始まる4か月ほど前のことでした。 帰国直後の10月17日。NHKのインタビューでまずは