ヴェールに包まれた全容が明らかになった。 国内最大級の電子書店「コミックシーモア」を運営するNTTソルマーレは9月、電子書籍事業の売上高を初めて公表した。最新の2024年3月期は812億円に上り、部門として11期連続の増収増益を更新中という。コミックシーモアを柱とするNTTソルマーレの2024年3月期における最終利益も、過去最高の52億円に達した。 NTTソルマーレはこれまで、電子書籍事業の経営数値を開示してこなかった。朝日利彰社長は9月の事業戦略発表会で、「今後は透明性を高めて、業界の発展と自社の成長につなげていきたい」と語った。 コミックシーモアは漫画を軸に140万冊以上の作品を配信するサービスで、月間利用者数は4000万人を上回る。インプレス総合研究所「電子書籍ビジネス調査報告書2024」によると、2023年度の国内の電子コミック市場規模は5647億円で、コミックシーモアのシェアは単