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福祉に関するakihiko810のブックマーク (133)

  • “できない”言い訳はしない 主演・伊藤万理華と障害のある俳優たちと共に作りあげた土曜ドラマ「パーセント」の舞台裏|NHK広報局

    土曜ドラマ「パーセント」をご覧いただいている皆さま、ありがとうございます。 作を企画しました、プロデューサーの南野彩子です。 第3回が放送されましたね。 初めてのドラマ撮影にうれしくも手いっぱいになってしまう新人プロデューサーの未来みくや、涙を堪こらえるハル…胸を痛めながらご覧になった方もいるのではないでしょうか。 「一緒にドラマを作る仲間に、こういう思いをさせないぞ」という自戒を込めながら、悩みながら、スタッフ一同思いを込めて作りました。 さて、ドラマについてお話しする前に簡単に自己紹介を…。 今年で入局7年目、ドラマの仕事は始めて3年くらいになります。学生時代からドラマが大好きで、撮影の様子を見てみたいという理由だけでテレビ局の近くにある高校を受験したり、隙あらばエキストラに応募したりと、ミーハーな学生生活を送ってきました。 NHK入局後は、報道や福祉番組、ドキュメンタリーなどを転々

    “できない”言い訳はしない 主演・伊藤万理華と障害のある俳優たちと共に作りあげた土曜ドラマ「パーセント」の舞台裏|NHK広報局
  • 「合理的配慮ではなく、合理的調整と呼ぶべき」芥川賞受賞作「ハンチバック」著者、市川沙央さんインタビュー - 成年者向けコラム | 障害者ドットコム

    側弯症の女性が主人公の芥川賞受賞作「ハンチバック」。その作者で自身も側弯症である市川沙央さんに「ハンチバック」の作品に込めた思いなどを尋ねました。作品についての質問から、世間の障害者観についての質問まで、幅広くお答えいただきました。特に、障害者の権利やヘイト言説についての質問には、とても気持ちのこもった痛快な回答でした。 あれでも相手役だった「田中さん」 (c)撮影:深野未季(文藝春秋) ──様々な固有名詞や専門用語などが実名で登場していますが、そこに意図はおありでしょうか。 「医療用語、医療機器名に関してはリアリティとともに、日常感を示すためです。特別なものではないということですね。WEB小説用語もそうですね。いや、『ナーロッパ』とかは、単純に『ナーロッパ』というワードを純文学の文芸誌に載せたかった、WEB小説界からそのように殴り込みをかけたら面白いじゃんと思って書いていたかもしれません

    「合理的配慮ではなく、合理的調整と呼ぶべき」芥川賞受賞作「ハンチバック」著者、市川沙央さんインタビュー - 成年者向けコラム | 障害者ドットコム
  • 安楽死が合法の国で起こっていること…「生活保護」より「安楽死」の申請のほうが簡単というカナダの事情 合法化からわずか5年で安楽死は4万人超

    後発国でありながら「安楽死先進国」になったカナダ カナダは安楽死の合法化では2016年と後発国でありながら、次々にラディカルな方向に舵を切り続け、今ではベルギー、オランダを抜き去る勢い。ぶっちぎりの「先進国」となっている。 カナダではケベック州が先行して2015年に合法化したが、その際に法律の文言として積極的安楽死と医師幇助自殺の両方をひとくくりにMAID(Medical Assistance in Dying)と称し、翌年の合法化でカナダ連邦政府もそれを踏襲した。Medical Assistance in Dyingを平たい日語にすると「死にゆく際の医療的介助」。しかし、これでは積極的安楽死から緩和ケアまでがひと繫がりのものとして括られてしまう。 安楽死を推進する立場はそれまでにもAID(Assistance in Dying)、VAD(Voluntary Assisted Dying

    安楽死が合法の国で起こっていること…「生活保護」より「安楽死」の申請のほうが簡単というカナダの事情 合法化からわずか5年で安楽死は4万人超
  • 草彅剛の充実の1年を締めくくるドラマ『デフ・ヴォイス』 手話が伝える豊かな世界(てれびのスキマ) - エキスパート - Yahoo!ニュース

    2023年、草彅剛のテレビドラマにおける充実っぷりは特筆すべきものだった。 まず1~3月には、6年ぶりの連ドラ主演となる『罠の戦争』(カンテレ・フジテレビ)が放送。『銭の戦争』『嘘の戦争』に続く「戦争シリーズ」第3弾で、クールで清濁併せ呑む政治家秘書を演じた。 10月から放送が始まった朝ドラ『ブギウギ』(NHK)では、笠置シヅ子をモデルにしたヒロイン・福来スズ子(趣里)とコンビを組む服部良一をモデルにした羽鳥善一を草彅にしか出せないであろう味で軽やかに演じ物語に深みを与えている。 さらに11月には『世にも奇妙な物語 '23秋の特別編』(フジテレビ)でも久しぶりに主演を務めた。 そして、充実の1年を締めくくるにふさわしい作品といえるのが『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』(NHK)。飄々とした羽鳥とは真逆の陰のある役を演じている。12月16日に前編が放送され、日23日には後編が放送される(

    草彅剛の充実の1年を締めくくるドラマ『デフ・ヴォイス』 手話が伝える豊かな世界(てれびのスキマ) - エキスパート - Yahoo!ニュース
  • CODAの私が内側から見たデフ・ヴォイス|NHK広報局

    作品との出会いJR新宿駅南口コンコース内の書店で、私と「デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士」(丸山正樹 著/文春文庫)は出会いました。 まず、棚に面陳めんちんされていた書影しょえいとタイトルの「デフ」が目に飛び込んできました。 「Deaf」は、ろう者という意味を持つ英単語で、私にとって非常になじみ深い言葉でした。 Children Of Deaf Adults 耳の聞こえない親から生まれた聞こえる子ども。 その頭文字を取って「CODA」。 私は、CODAとしてこの世に生を受け、生きてきたからです。 米内山 陽子 広島県出身。脚家・舞台手話通訳。 代表作にTVアニメ「パリピ孔明」(シリーズ構成)、TVアニメ「ウマ娘―プリティーダービーSeason1,2」(脚)、TVアニメ「スキップとローファー」(脚)、実写映画「思い、思われ、ふり、ふられ」など。 ドラマ「デフ・ヴォイス」ではCODA考証

    CODAの私が内側から見たデフ・ヴォイス|NHK広報局
  • 児玉真美『安楽死が合法の国で起こっていること』(ちくま新書) : 山下ゆの新書ランキング Blogスタイル第2期

    12月21 児玉真美『安楽死が合法の国で起こっていること』(ちくま新書) カテゴリ:社会8点 相模原障害者施設殺傷事件、京都ALS嘱託殺人事件、そして映画『PLAN 75』など、日でもたびたび安楽死が話題になることがあります。 安楽死については当然ながら賛成派と反対派がいますが、賛成派の1つの論拠としてあるのは「海外ではすでに行われている」ということでしょう。 著者は以前からこの安楽死問題について情報を発信してきた人物ですが、著者が情報発信を始めた2007年頃において、安楽死が合法化されていたのは、米オレゴン州、ベルギー、オランダの3か所、それとスイスが自殺幇助を認めていました。 それが、ルクセンブルク、コロンビア、カナダ、ニュージーランド、オーストラリア(一部を除く)、スペイン、ポルトガルに広がり、米国でもさまざまな州に広がっています。 では、そういった国で実際に何が起こっているのか?

  • ドラマ『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』が「ろう者の役は当事者の俳優に」を実現するまで | CINRA

    丸山正樹による同名小説が原作で、ろう者社会で起きた事件を追う社会派ミステリー『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』が、NHKにて12月16日、23日(前後編)に放送される。 草彅剛が演じる主人公・荒井尚人は、ろう者の両親と兄をもつ聴こえる子ども、コーダ(Children of Deaf Adults)という設定。法廷での手話通訳をきっかけに、過去に自身が関わった事件と対峙することになり、複雑な事情が絡み合った「真実」へとたどり着く。 作では、ろう者や中途失聴者、難聴者などの役のほぼすべてに当事者の俳優を起用。数多くのドラマで手話監修の経験を持つスタッフや、コーダのスタッフなども制作陣に加わり、ろう者のコミュニティやコーダの葛藤をリアルに映し出している。制作統括を務めるNHKエンタープライズの坂部康二氏に、当事者キャスティングの意義や撮影の舞台裏、ろう者を題材とした作品のあり方について語って

    ドラマ『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』が「ろう者の役は当事者の俳優に」を実現するまで | CINRA
  • 「『障害者を映画に出すな』と…」映画『月』お蔵入り危機の真相《石井裕也監督が怒りの告白》(文春オンライン) - Yahoo!ニュース

    相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で、元職員の植松聖が、入所者19人を殺害した事件に着想を得た作家・辺見庸の同名の小説が原作の映画『月』。『舟を編む』『茜色に焼かれる』などの作品を手掛けてきた石井裕也氏(40)が監督を務め、主演は宮沢りえ。オダギリジョー、二階堂ふみらが脇を固め、磯村勇斗は障害者たちを殺傷する事件を起こす青年「さとくん」を演じた。そして先日、報知映画賞の作品賞、助演女優賞(二階堂ふみ)、助演男優賞(磯村勇斗)の3部門を獲得。日刊スポーツ映画大賞でも最多5部門6ノミネートを果たすなど、高い評価を得ている。 【画像】「『広告契約がなくなってもいい』というほどの覚悟を持って、さとくん役を引き受けてくれた」という磯村勇斗 だが実は、制作・配給元であったKADOKAWAから映画製作の最終段階で制作中止を宣告され、一時は公開も危ぶまれていたという。石井監督が映画の企画者・角川

    「『障害者を映画に出すな』と…」映画『月』お蔵入り危機の真相《石井裕也監督が怒りの告白》(文春オンライン) - Yahoo!ニュース
    akihiko810
    akihiko810 2023/12/05
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  • 〈映画『月』受賞記念対談〉石井裕也×角川歴彦 俳優たちは「広告がなくなってもいい」という覚悟で撮影に臨んだ  | 石井裕也 | 文藝春秋 電子版

    石井 先日、『月』の初日舞台挨拶にいらっしゃいましたね。 角川 そう。サプライズで。みんな、ビックリしただろうな。 石井 していましたね、渦中の人が突然現れたので(笑)。 角川 こう言っては失礼だけど、普通、映画の舞台挨拶って、どこか軽いじゃない。作品が完成してから公開までに時間があって、既に緊張感が解けているからなのか、メディア受けを狙った発言ばかりして。でも今回は違った。 例えば主演の宮沢りえさんは、出演するにあたって、「内容的には賛否両論あると思いましたけど、ここから逃げたくないという気持ちが強く湧いたので参加させて頂いた」と語っていた。二階堂ふみさんは、事件について皆が「関心が薄れていったり、考えるのを止めていってしまうことが怖い」と言っていました。俳優の方々のスピーチにとても熱がこもっていたんです。 石井 私も一緒に登壇していましたが、皆さんの映画に出演することに対する覚悟の伝わ

    〈映画『月』受賞記念対談〉石井裕也×角川歴彦 俳優たちは「広告がなくなってもいい」という覚悟で撮影に臨んだ  | 石井裕也 | 文藝春秋 電子版
  • 「地域包括支援センター」は何をしてくれるところ? 将来の遠距離介護に備え、不安や疑問をぶつけてみた|tayorini by LIFULL介護

    「地域包括支援センター」は何をしてくれるところ? 将来の遠距離介護に備え、不安や疑問をぶつけてみた #遠距離介護#親の介護 公開日 | 2023/12/04 更新日 | 2023/12/04 スズキナオ 親の介護が必要になった際、地域の高齢者のための相談窓口として利用できる「地域包括支援センター」。近い将来に両親の介護が必要になったらどうすべきか、漠然と不安を抱えているというライターのスズキナオさんが、実際に地域包括支援センターを訪れ「どんなサービスを受けられるのか」「困った時どのように相談すればいいのか」などを伺いました。

    「地域包括支援センター」は何をしてくれるところ? 将来の遠距離介護に備え、不安や疑問をぶつけてみた|tayorini by LIFULL介護
  • 【FUCK①】生活支援員が観た映画「月」評~前編~|東京ニトロ

    はじめにこんにちは。東京ニトロです。 趣味で(パニック)小説を書いたり漫画を描いたりしながら、現実世界では(日中生活支援と施設入所支援を行う施設で)生活支援員というお仕事をしています。生活支援員というのは、障害を持った方の自立した生活のためにお手伝いをしたり、社会復帰や参画に向けた創作や生産活動に関わるお仕事です。(ここで注意なのですが、「自立」というのは「誰」(または「何」)の手助けも借りないという意味ではありません)ちょうどコロナ禍が始まる頃に入職したので、勤続4年になります。わたくしは自他ともに認めるジョブホッパーなのですが、昨年度は障害者援助専門員の資格を取り、来年は社会福祉士に挑戦するなど、長く働く気マンマンです。 そんな現役の生活支援員であるわたくしが、宮沢りえ・オダギリジョー主演で、実際にあった障害者施設での事件をモデルにした映画「月」を観てきたのでレビューしたいと思います!

    【FUCK①】生活支援員が観た映画「月」評~前編~|東京ニトロ
  • 「障害者は子どもを産むな」「障害者は社会にいらない存在」映画『月』があぶりだす、誰の心の中にも存在する優生思想 | mi-mollet NEWS FLASH<br>Lifestyle | mi-mollet(ミモレ) | 明日の私へ、小さな一歩!(1/5)

    「障害者は子どもを産むな」「障害者は社会にいらない存在」映画『月』があぶりだす、誰の心の中にも存在する優生思想 2016年、相模原市にある障害者施設「津久井やまゆり園」で、入所者19人が殺害され、26人が重軽傷を負うという大惨事が起きました。この事件を起こした犯人はこの施設に勤務していた元職員でした。犯人は「重度・重複障害者を養うには莫大なお金と時間が奪われる」「意思疎通の取れない障害者が社会にとって迷惑だと思ったから」などと述べ、重度の障害者は社会からいなくなるべきという考えのもと、凶行に及んだのでした。この事件を題材にした辺見庸氏の小説『月』(KADOKAWA)が映画化され、10月13日から公開されています。 不都合なことは隠蔽される この映画の舞台は森の奥にある重度の障害者達が暮らす障害者施設。文章が書けなくなった作家の堂島洋子(宮沢りえ)はこの障害者施設で職員として働き始めます。施

    「障害者は子どもを産むな」「障害者は社会にいらない存在」映画『月』があぶりだす、誰の心の中にも存在する優生思想 | mi-mollet NEWS FLASH<br>Lifestyle | mi-mollet(ミモレ) | 明日の私へ、小さな一歩!(1/5)
  • 「この社会に障害者はいないことになっている」芥川賞・市川沙央が語った10の言葉

    芥川賞の贈呈式に参加した市川沙央さん。メールでのインタビューに応じた。写真は芥川賞・贈呈式の様子(撮影:8月25日)。 撮影:横山耕太郎 第169回芥川賞を受賞した市川沙央(いちかわ・さおう)さん。 受賞作『ハンチバック』の主人公は、市川さんと同じ筋疾患「先天性ミオパチー」を患っているが、電子書籍化が進まない日社会に対して「出版界は健常者優位主義(マチズモ)ですよ」と、強い言葉で批判する場面が小説に登場する。 市川さんは芥川賞の受賞発表後の記者会見で「なぜ重度障害者の芥川賞受賞が初なのか考えてほしい」と問題提起したほか、後日開催された贈呈式でも「出版界の皆様、勢ぞろいということで、新ためて環境整備をお願いしたい」と述べるなど、その発言にも注目が集まっている。 市川さんは、現代の日社会のどこに健常者優位主義を感じているだろうか? Business Insider Japanが10の質問を

    「この社会に障害者はいないことになっている」芥川賞・市川沙央が語った10の言葉
  • 『この雪原で君が笑っていられるように』ちづはるかが語るヤングケアラーを描いた理由「愛情も飽和すると…」

    「ヤングケアラー」が社会問題としてクローズアップされている今、注目を集めている漫画がある。小学館の雑誌「Cheese!」で連載中の『この雪原で君が笑っていられるように』だ。今年5月の連載開始直後から好評を受け、第1話が丸ごとネット公開されると、漫画ファンにとどまらず、幅広い層の読者に大反響を巻き起こした。 家族を愛するがゆえに仕事や夢を奪われてゆくヒロイン・白鹿むく(21)の葛藤をリアルに描き出す一方で、雪に閉ざされた田舎町を舞台にした幼馴染み四人の尊い人間関係を繊細に紡ぎ出す。この日に生きる女性なら、きっと「これは私の物語だ!」と共感せずにいられない。 切実な問題提起と甘やかなドラマが融合した衝撃作『この雪原で君が笑っていられるように』が生まれた背景、作品に込めた思いや今後のビジョンについて、作が商業デビュー作となる、ちづはるか先生に話を聞いた。 ヤングケアラーとは? 家事や家族の世

    『この雪原で君が笑っていられるように』ちづはるかが語るヤングケアラーを描いた理由「愛情も飽和すると…」
  • 間もなく7・26というタイミングで発表された相模原障害者殺傷事件を素材にした宮沢りえ主演映画『月』(篠田博之) - エキスパート - Yahoo!ニュース

    あの事件のあった7・26を前に正式発表 6月30日、問題作といえる劇映画『月』が10月13日に公開されることが正式に発表された。私が初号試写を観たのはかなり前で、その後なかなか正式発表がないので、大丈夫なのかと心配していたが、ようやく発表となってとりあえずほっとした。 この映画は原作が辺見庸さんの小説『月』で、相模原障害者殺傷事件をテーマにしたものだ。もっとも映画は、辺見さんの『月』とは全く別の作品だ。製作・配給はスターサンズだが、スターサンズの大ヒット映画『新聞記者』も、原作の東京新聞・望月衣塑子さんのとはかなりというか全く異なる作品になっていた。 この映画については紆余曲折がいろいろあってそれも私が心配した一因なのだが、そもそも製作側の強い意思がないと発表できない作品だ。最初に企画したのはスターサンズの河村光庸前社長で、様々なタブーに挑んだ作品をこの何年か立て続けに作っていった河村さ

    間もなく7・26というタイミングで発表された相模原障害者殺傷事件を素材にした宮沢りえ主演映画『月』(篠田博之) - エキスパート - Yahoo!ニュース
  • 『津久井やまゆり園「優生テロ事件」、その深層とその後』異常な犯罪者は異常な社会から生まれる - HONZ

    読むのにとても時間がかかったのは、著者が巨大な問いと格闘しているからかもしれない。戦後最悪ともされる凶悪事件を通して、私たちの社会の奥底で起きている変化をとらえた力作だ。 書は、神奈川県相模原市の障害者施設、津久井やまゆり園で、入所者と職員45名が殺傷された事件の深層に迫ったノンフィクションである。事件そのものを取材したは他にもあるが、書が類書と一線を画すのは、サブタイトルにある「戦争と福祉と優生思想」という視点だ。一見バラバラな3つの言葉は実は深いところでつながっている。それだけではない。著者の人生もまたこの事件と無関係ではなかった。 ノンフィクションのディープな読者は著者の名前に見覚えがあるかもしれない。著者には浅草で起きた短大生殺人事件に関する著作(『自閉症裁判 レッサーパンダ男の罪と罰』)がある。2001年、浅草で19歳の女性が見ず知らずの男に刺し殺されたこの事件は、男がレッ

    『津久井やまゆり園「優生テロ事件」、その深層とその後』異常な犯罪者は異常な社会から生まれる - HONZ
  • アメリカの知られざる下級国民「ワーキャンパー」 – 橘玲 公式BLOG

    ダイヤモンド社と共同で行なっていた「海外投資の歩き方」のサイトが終了し、過去記事が読めなくなったので、閲覧数の多いものや、時世に適ったものを随時、このブログで再掲載していくことにします。 今回は2019年8月1日公開の「アメリカの知られざる下級国民「ワーキャンパー」 の増加が意味するものとは?」です(一部改変)。この話は『ノマドランド』として映画化され、第93回アカデミー賞作品賞を獲得しました。 ****************************************************************************************** 『上級国民/下級国民』(小学館新書)では、欧米先進国を中心に、「白人」や「男性」などこれまで社会の主流派(マジョリティ)とされていた一部が中流階級から脱落し、下層(アンダークラス)に吹きだまっていることを述べた。日

  • 「老後2000万円問題」は単なる作り話にすぎない…お金のプロが"年金だけ"で暮らしてみた結果 現代日本における最大の物語「老後不安」

    バブルや恐慌が生じるメカニズム イェール大学の教授でロバート・J・シラーという人がいます。米国の一戸建て住宅の再販売価格動向を示す指数である「ケース・シラー指数」を作った人ですが、そのシラー教授が最近『ナラティブ経済学』(東洋経済新報社)というを書きました。 「ナラティブ」というのは「物語」という意味で、シラー氏は著書の中で「ある社会、時代などについての、説明や正当化を行う記述のための物語や表象」と表現しています。 少し表現が難しいのですが、簡単にいえば、「バブル」とか「恐慌」といった経済的な現象の多くは、人々がある物語を信じ、それが広く世の中で信じられていくことで起こるということを表しています。 老後不安という日における最大の物語 たとえば、2000年頃に起こった「ドットコムバブル」(日ではITバブルといわれていました)の頃は、IT技術の進歩で、関連する銘柄はどこまでも上がると信じ

    「老後2000万円問題」は単なる作り話にすぎない…お金のプロが"年金だけ"で暮らしてみた結果 現代日本における最大の物語「老後不安」
  • 新宿で生きる子どもたちの現実。多様なルーツの親子と向き合う「みんなのおうち」小林普子さんの人生|ニッポン複雑紀行

    東京都新宿区は外国籍住民の割合が全体の1割を超えており、東京23区の中でも最も高いことで知られる。 特に新宿駅の北側に位置する大久保周辺は集住地域で、区内で最多の外国籍住民が暮らす大久保2丁目ではその割合が3割超にも及ぶ。日全体(2%強)と比べると10倍以上の割合だ。 大久保はコリアンタウンとして有名だが、コリアン以外のお店や日語学校なども集積している。また、レストランやショップなど、大人が「働く場所」としての側面に目が行きがちだが、子どもを含めた「暮らしの場」としての側面も、そのすぐそばにある。 そんな大久保地域周辺で、多様なルーツを持つ子どもたちを20年近く支え続けてきた一人の女性がいる。NPO法人「みんなのおうち」代表の小林普子(こばやしひろこ)さん。 現在は、日語と教科の両方を対象とする学習支援教室「こどもクラブ新宿」(小4〜中3対象)と、多目的の居場所「みんなのおうち」(主

    新宿で生きる子どもたちの現実。多様なルーツの親子と向き合う「みんなのおうち」小林普子さんの人生|ニッポン複雑紀行
  • 働きたくないから生活保護を受けてみた。毎日が豊かになった。|相川計@生活保護

    借金の取り立てを無視していたら電報が来た。最後に支払いを約束した日から5年経つと時効が来るらしいので「来月には払います」の一言を取ろうとあちらも必死である。まあ、受け取り拒否したので向こうの企みは失敗したのだけれども。 私が「受給理由:思想上の理由(働きたくないため)」と書いて生活保護を受け始めて3ヶ月になる。毎月13万円、合わせて40万円ほどを貰ったことになる。これが案外にも額面の印象より素晴らしい生活なのだ。税金も年金も医療費も全て無料であるのは大きい。稿では生活保護の素晴らしさについて語りたい。いわば、権利収入による不労所得のすすめ、あるいは完全生存マニュアルである。 働きたくないなら生活保護を受ければいい私が「ただただ働きたくないから生活保護を受けている」と言うと、多くの人は次の疑問を投げかけてくる。「そんな簡単に生活保護を受けられるのか?」――簡単に受けられる。貯金があまり無く

    働きたくないから生活保護を受けてみた。毎日が豊かになった。|相川計@生活保護