--> 今朝の日経の一面に「最長景気に乱気流」という記事が出ていた。 以前からずっと感じていることなのだけど、現在の「好景気」を実感できている人ってどれくらいいるんでしょうか。政府はもちろんGDPの数値によって景気の良し悪しを判断しているわけですが、そのような数値によって示される「景気の良さ」が人々の実感値と乖離しているのであれば、それはすでに「社会の状態を示すモノサシ」としてGDPが適切でなくなってしまっているということなのではないか、と。 僕は最近、いろんなところで「モノが過剰になる一方で、問題が希少化している」ということを言っていますが、この状況は必然的に「量的指標の無意味化」という事態を僕たちに突きつけることになります。 原始時代から20世紀の半ばまで連綿と続いた「モノが不足している時代」であれば、「量」というのは、対象のパフォーマンスを図る上でとても便利なモノサシでした。後述しま