協議に臨む自民党の宮沢洋一税調会長(奥右)、公明党の赤羽一嘉税調会長(右手前から2人目)と国民民主党の古川元久税調会長(左手前から2人目)=衆院第2議員会館で2024年12月17日、平田明浩撮影 自民、公明、国民民主3党の税制調査会幹部の会合が17日、国会内であった。所得税が生じる「年収103万円の壁」の引き上げ幅について議論する予定だったが、開始数分で国民民主の古川元久税調会長が会議室を飛び出し、「協議打ち切り」と記者団に告げ、協議が終了した。 一方、自民の宮沢洋一税調会長は会合後、「協議を続けたいのが自公の考えだ」として継続を求めた。石破茂首相も同日、「いろんな齟齬(そご)があるのかもしれないが、引き続き協議をお願いしたい。対応には誠意をもって臨みたい」と述べた。 宮沢氏によると、与党側の新たな提案がなかったことから国民民主側は席を立った。古川氏は「やる気がないと判断せざるを得ない」と