1955年に二つの保守政党「自由党」「日本民主党」が合体して「自由民主党」が誕生した。 その10年前、敗戦直後の1945年に、非共産党系の革新政党が集合して「日本社会党」が生まれている。 この社会党の伸長を警戒した保守派が、呉越同舟で集まったのが自民党だった。 それ以降、自由党系と日本民主党系が派閥争いを繰り広げながら、自民党は党勢を拡大していった。 結党直後は鳩山一郎や岸信介など、日本民主党系の総理大臣が続いた。 しかし、そこから池田勇人・佐藤栄作・田中角栄など、自由党系の首相が続き、大勢を占めるようになったため「保守本流」と呼ばれた。 この記事では以降、自由党系=保守本流=「自民党左派」、日本民主党系=保守傍流=「自民党右派」と書く。 ざっくり言って、自民党左派はハト派であり、 「日米安保と憲法9条を利用して軽軍備を保ち、浮いた軍事費を経済発展に回すぞ!」 という感じで、「保守本流」と
