きょう2月17日は詩人・茨木のり子さんの命日だそうで、フォローしている出版社がXで文庫の表紙をポストしていました。
茨木のり子さんの「自分の感受性くらい」は、私の人生及び子育ての指針です▽
以下、「自分の感受性くらい」から末尾の2節を引用します
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
時代のせい、親のせい、上司のせい、運のせい、にするのは簡単だし気持ちも楽だけれど、
それは「わずかに光る尊厳の放棄」。
「駄目なことの一切」を、手のひらで受け止めて分解して分析して、不細工でもなんとか前進する方法を捻り出すのが「尊厳の行使(放棄の反対語)」になるのでしょう。
尊厳(尊く厳かなこと)は、「光るもの」なんだね。「光るもの」は、放棄しないほうがいいよね。
誰かのせいにして逃げたくなる日は、茨木のり子さんの詩を開くと背筋が伸びますね。
茨木さんは来年2026年に生誕100年、そして没後20年の節目を迎えるそうで(1926年生、2006年没)、今年は関連書籍や新装版がいろいろ出そうで期待が高まります。
甘いもの食べてお茶飲んで昼寝して、自分の感受性を積極的に守ろう。