関西の山は初心者にも登りやすい?

関西には、標高が2000m以下で日帰りが可能な山が多くあります。地元で愛される山だけでなく、日本百名山や関西百名山、近畿百名山など、その中には有名な山も含まれています。特に古くから文化・経済・宗教の中心であった関西だけに、修験道の山が多く、歴史が深いのも特徴的です。
今回はYAMA HACKが選んだ「日帰りで行ける関西の山」をランキング形式でご紹介します。選出基準は以下になります。
関西の日帰りハイキング・登山ランキング10~6位
10位:大台ヶ原山(おおだいがはらやま)

「日本百名山」のひとつでもある大台ヶ原山は、「日本百景」「日本の秘境100選」にも選定されていて、奇岩と雄大な山々が織りなす景観が魅力的です。山全体が特別天然記念物にも指定されていて、西大台エリアに入る場合は事前の手続きが必要です。

【所在地】奈良県吉野郡上北山村、川上村、三重県多気郡大台町
【標高】1,695 m(日出ヶ岳)
【適期】5月、10~11月(積雪期)
▼大台ヶ原山の登山情報はこちら
9位:高見山(たかみやま)

「近畿のマッターホルン」とも呼ばれる高見山は、秀麗で美しい山容が特徴です。特に、冬は真っ白い銀世界になり、霧氷が生み出す絶景でも知られています。ただ、冬は積雪があるので、アイゼンなど雪山装備が必要になります。
【所在地】奈良県東吉野村、三重県松阪市
【標高】 1,248 m
【適期】1~2月(積雪期)、4~5月、10~11月
▼高見山の登山情報はこちら
8位:生駒山(いこまやま・いこまさん)

生駒山は標高641mの山で、山上には遊園地があり子供から大人まで楽しめる山です。ハイキングコースやケーブルカーも整備されていて、気軽に自然を満喫することができます。

【所在地】奈良県生駒市菜畑町、大阪府東大阪市山手町
【標高】641m
【適期】真夏以外
▼生駒山の登山情報はこちら
7位:吉野山(よしのやま)

吉野山は桜の名所として有名ですが、秋の紅葉も美しく多くの人が訪れます。春は桜で山肌がピンク色に染まり、秋は紅葉で赤や黄色に染まります。その風景はいにしえの人々にも多く歌に詠まれてきました。

【所在地】奈良県吉野郡吉野町
【適期】3~5月、10~12月上旬
▼吉野山の登山情報はこちら
6位:御在所岳(ございしょだけ)

御在所岳は急峻な岩壁を有する山ですが、春はツツジ、秋は紅葉、冬はスキー場など変化に富んでいる山です。御在所ロープウェイもあるので、簡単に山頂まで行けますが、登山道もあるので、麓から歩くこともできます。

【所在地】三重県三重郡菰野町、滋賀県東近江市
【標高】1,212m
【登山適期】4月~11月
▼御在所岳の登山情報はこちら
関西の日帰りハイキング・登山ランキング5~1位
5位:曽爾高原(そにこうげん)

曽爾高原(そにこうげん)は、奈良県の北西部にある高原です。曽爾高原の北側には、「三百名山」に選定されている倶留尊山(くろそやま)があり、高原から1時間30分程度で山頂まで到達できます。山頂や亀山峠からは、風光明媚な曽爾高原の景色が広がります。

【所在地】奈良県宇陀郡曽爾村
【標高】1,037m(倶留尊山)
【適期】4~5月、10~11月
▼曽爾高原の登山情報はこちら
4位:金剛山 (こんごうさん)

金剛山とは特定の一山を指すのではなく、一帯の山地を指しています。金剛山地の最高峰は、葛木岳で1125m。山頂には神社があり、頂上は神域となっています。そのほかいくつかピークがあり、コースもさまざま。以前は金剛山ロープウェイも運行していましたが、現在は運休しています。

【所在地】奈良県御所市・大阪府南河内郡千早赤阪村
【登山適期】4月~11月
【標高】1,125m
▼金剛山の登山情報はこちら
3位:伊吹山(いぶきやま・いぶきさん)

伊吹山は古くから霊山とされ、ヤマトタケルの神話が残されていて、山頂には日本武尊の石像が立っています。「日本百名山」や「新・花の百名山」にも選定されていて、関西を代表する名山のひとつです。伊吹山ドライブウェイやゴンドラがあるので、気軽に山頂まで行けるので、多くのハイカーに人気の山です。

【所在地】滋賀県米原市、岐阜県揖斐郡揖斐川町、不破郡関ケ原町
【登山適期】4月~11月
【標高】1,377m
▼伊吹山の登山情報はこちら
2位:比叡山(ひえいざん)

比叡山と言えば、最澄によって開かれた「延暦寺」ですが、お寺だけではなく、ミュージアムやレストランがあり、さらにケーブルカーや奥比叡ドライブウェイも通っているので観光名所としても名高い場所です。日本人はもちろん、海外の人も多く訪れる山です。

【所在地】滋賀県大津市・京都府京都市左京区
【標高】848m
【登山適期】4~5月、10~12月中旬
▼比叡山の登山情報はこちら
1位:六甲山(ろっこうさん)

六甲山は、神戸にある標高931mの山で、関西のシンボル的存在です。六甲山の西には、ロープウェイや車でアクセスができる「山上の街エリア」があります。レストランやカフェ、植物園やミュージアム、アスレチックなどがあり、子供から大人まで幅広く楽しめる観光地になっています。一方で、全山縦走、ロッククライミングなど本格的な登山者も満足できる懐が深い山です。

【所在地】兵庫県神戸市東灘区・北区
【標高】931m
【適期】4~5月、10~11月
▼六甲山の登山情報はこちら
番外編①ここも人気!蛇谷ヶ峰・武奈ヶ岳

蛇谷ヶ峰(じゃたにがみね)は、滋賀県の琵琶湖西岸に連なる比良山地にある標高901mの山です。山頂からは琵琶湖が見渡せ、展望がよく人気の山で「関西百名山」に選定されています。登山コースは7つあり、人気なのが、「くつき温泉てんくう」や「朽木いきものふれあいの里」からの日帰りコース。また、武奈ヶ岳とをつなぐ縦走コースも人気です。

【所在地】滋賀県高島市、滋賀県大津市
【標高】901m(蛇谷ヶ峰)、1,214m(武奈ヶ岳)
【登山適期】4~5月、10~11月
▼武奈ヶ岳の登山情報はこちら
番外編②ここも人気!岩湧山

岩湧山(いわわきさん)は、大阪にある標高897mの山です。山頂はカヤトが広がり気持よく眺望も抜群です。コースバリエーションも多いので、体力や状況に合わせて調整できるのも人気の理由です。登山家の岩崎元郎氏によって「新日本百名山」のひとつにも選定されています。

【所在地】大阪府河内長野市
【標高】897m
【適期】4~5月、10~11月
▼岩湧山の登山情報はこちら
【MAP】ベスト10+番外編の山はここにあります!
記事で紹介した「おすすめの山ベスト10」と番外編の山々の場所は上の地図で確認できます。家から近い山はありましたか?
関西の山でハイキング&登山を楽しもう!

関西の山はロープウェイやドライブウェイなどアクセスがしやすい低山が多いのが特徴。また山麓の街から見える山も多く、身近に楽しめる山がたくさんあります。しかも歴史上に名前が出てくる山も多いので、史跡めぐりなど普段の山歩きとは違った山の楽しみ方を味わうことができます。ぜひ関西の山へハイキングに出かけましょう!
KADOKAWA 「関西 山のぼり&ハイキング BESTコース」ライフスタイル編集部・著
発行年月 | 2020年11月26日 |
---|
山と溪谷社 「関西周辺週末の山登りベストコース123」加藤芳樹・著
発行年月 | 2020年05月 |
---|
京阪神エルマガジン社 「山あるきとハイキングを楽しむ本[関西版]」
発行年月 | 2017年09月14日 |
---|