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目指すはジューシーな焼き鳥!いざ、石尾根縦走路へ!《ゲザン道ノススメ #06 六ツ石山》

目指すはジューシーな焼き鳥!いざ、石尾根縦走路へ!《ゲザン道ノススメ #06 六ツ石山》

下山メシに下山酒、下山カフェに、下山甘味などなど。山の頂きだけではなく、下山後の「いただきます!」も楽しむのがゲザン道今回は、奥多摩駅から石尾根縦走路に入り、六ツ石山を経て奥多摩湖へ下山。そこからバスで奥多摩駅方面に向かい、氷川大橋の近くにある暫亭がゴール。炭火でじっくり焼かれたジューシーな焼き鳥を、はらぺこworksのふたりがご紹介します!

目次

アイキャッチ画像撮影・加工:はらぺこworks

山の帰りにふらり入ったお店で、焼き鳥片手に一杯

暫亭の焼き鳥
撮影:はらぺこworks

標高1,478m。奥多摩駅付近から雲取山までをつなぐ、石尾根縦走路の途上にある六ツ石山。駅からのアクセスがよく、尾根歩き中に振り返れば大岳山や御前山の山塊を見ることができ、山頂からは南アルプスや富士山を望むことができます。下山先は、東京都の水がめ奥多摩湖へ。コースタイムは約5時間で、登りも下りもしっかり楽しめるコースです。

そんな六ツ石山下山後の「いただきます!」におすすめしたいのが、登山客や観光客はもちろんのこと、地元の人も足を運ぶという「暫亭」。じっくりと山道を堪能した後に、ふらり入って焼き鳥片手に一杯。大人だからこそ楽しめる、こんなゲザン道はいかがでしょう。

炭火でじっくり火を入れた焼き鳥への道!

六ツ石山〜暫亭のゲザン道のコースイラスト
イラスト:はらぺこworks

コース概要

奥多摩駅~石尾根~六ツ石山~水根~奥多摩湖

▼参考コースタイム:5時間程度(休憩を除く)

▼合計距離:11.1km

▼累積標高(上り):1,358m

▼累積標高(下り):1,170m

▼主な山頂:六ツ石山1,478m

※コースタイムや累積標高などは、ヤマタイムを参考にしています。

※歩く時の注意点:全体を通して難所はあまりなく歩きやすいコース。ただし、登りも下りも1,000mを越えるので、一定の体力は求められます。なお、山行中は「クマ剝ぎ(ツキノワグマが樹木の皮をはいだ痕跡)」がよく見られるため、早朝夕方の山行を避けたり、熊鈴をつけるなどのクマ対策をおすすめします。また、奥多摩湖からスタートし、奥多摩駅方面に下山する場合は、六ツ石山までの登りに要注意。奥多摩三大急登のひとつで、タフな登りを求められます。

電車を降りたらすぐスタートできる好アクセスのコース

奥多摩駅
撮影:はらぺこworks

「関東の駅百選」にも選ばれた、趣きある駅舎が特徴の奥多摩駅からスタート。電車を降りたらすぐに歩き始められるのも、このコースの魅力のひとつです。

奥多摩むかしみちの看板
撮影:はらぺこworks

駅からはしばらく町を歩き、「奥多摩むかしみち」の看板が見えたら右へ。この分岐の手前にはコンビニ(タイムズマート)もありますが、24時間営業ではなく7時開店なので要注意(2025年2月現在)。

奥多摩駅から石尾根までの道順
撮影:はらぺこworks

登山口まではうっかりすると道を間違いやすいところも。写真の分岐では、まず左側に曲がったのち、写真右上の道路上にかかる橋を渡ります。

羽黒三田神社
撮影:はらぺこworks

民家の脇などを抜け、道なりに歩いていくと現れる羽黒三田神社。登山道へは社殿の右側の道を歩きます。

樹林帯を経て、奥多摩の名峰を望める石尾根へ

石尾根入口
撮影:はらぺこworks

途中から舗装路が続きますが、道標に従って歩くといよいよ山道に入る看板が現れます。ここからは、つづら折りの道が続く針葉樹の林の中を登っていきます。

ツキノワグマによる「クマ剝ぎ」の痕跡
撮影:はらぺこworks

ツキノワグマによる「クマ剝ぎ」の痕跡。周辺ではツキノワグマの目撃情報も珍しくないため、活動が活発な時間帯の山行などは避けたいところです。

六ツ石山に向かう登山道からの眺め
撮影:はらぺこworks

時期によって印象が変わる石尾根縦走路。取材時は晩秋を迎え、落ち葉を踏みしめながらの山行となりました。この季節は落葉した木々の間から、奥多摩の山々を見ることができます。

石尾根から望む大岳山と御前山
撮影:はらぺこworks

尾根道でふと足を止めて振り返ると、ツンと尖がった山頂が特徴の大岳山と御前山の姿が。尾根道沿いは視界が開けているので、時折立ち止まって背後の風景を楽しむのもおすすめです。

休憩にもぴったりな、広々とした山頂

六ツ石山山頂
撮影:はらぺこworks

広々としていて明るく開けた六ツ石山山頂。天気が良ければ、南アルプスの山々を眺めることもできます。

六ツ石山山頂で楽しむ山ごはん
撮影:はらぺこworks

ベンチなどはありませんが、山頂付近はゆったりとしたスペースが広がります。周囲の山々を眺めながら、山ごはんを楽しんでみてもいいかもしれません。

ホシガラスの幼鳥
撮影:はらぺこworks

低山ではあまり見かけない、ホシガラスの幼鳥。亜高山帯や高山帯で生まれたのち新天地を求めて飛び立ち、奥多摩のような低山にも飛来することがあるのだとか。

木々の隙間から見える富士山
撮影:はらぺこworks

木々の合間から見えた富士山。左右に広がるたおやかな稜線は、日本を代表する名峰にふさわしい美しさをたたえています。

奥多摩三大急登を下山!

六ツ石山から奥多摩湖へ向かう下山ルート
撮影:はらぺこworks

今回の下山コースは奥多摩三大急登を下るため、六ツ石山山頂からはひたすら下へ下へと歩きます。落葉、凍結、ぬかるみなどがある場合はすべりやすいので要注意を。

水根付近にある神社
撮影:はらぺこworks

ひたすら下り続けると現れる神社。ここまで来れば、舗装路まではもうすぐです。

奥多摩湖と山々
撮影:はらぺこworks

山道から舗装路に入ると、奥多摩湖とそれを囲む山々の風景が眼下に広がります。ここから、まずは奥多摩湖のバス停を目指します。

奥多摩水と緑のふれあい館
撮影:はらぺこworks

奥多摩水と緑のふれあい館。この建物の前にある「奥多摩湖バス停」から出ている奥多摩駅行きのバスに乗り、もうひとつの「いただき」を目指します。

下山後「いただき」は、氷川大橋からほど近い暫亭

暫亭の入口
撮影:はらぺこworks

暫亭

  • ▼住所:東京都西多摩郡奥多摩町氷川1427
  • 下山後のルート例:奥多摩駅バス停から徒歩約6分。または、南二丁目バス停から徒歩約3分。
  • 営業時間:月・水曜日17:00~21:00(5名様から予約制) 金曜日:17:00~21:00 土・日曜日:12:00ころ~21:00
  • ※最新の営業日時については電話にてご確認ください。
  • 電話番号:0428-85-8977

鶏皮のポン酢合えをつまみながら、焼き鳥を待つ幸せ

鶏皮のポン酢合え
撮影:はらぺこworks
暫亭の焼き鳥
撮影:はらぺこworks

おまかせ(5本)+一品料理(鶏皮のポン酢合え)

けんすけ

暫亭と言えば、「おまかせ+一品」のコースが基本スタイル。「おまかせ」は、3本と5本から選ぶことができ、苦手なものや希望するものがあれば、相談してみるのもOKです。
 
焼き鳥はじっくりと炭火で焼くので、まずはお通しと一品料理で一杯。今回選んだ一品料理は鶏皮のポン酢合え。カウンターに座り焼き場を眺めながら、ちびちびやるのもたまりませんね、ホントに。
 
そして、いよいよお待ちかねの焼き鳥が登場。今回は、かしわ、手羽先、ぼんじり、砂肝、つくねのラインナップ。炭火でちりちりと焼かれた焼き鳥たちは、ふっくらジューシー。シュワっとビールに合わせるのもいいですが、日本酒でしっぽりというのも捨て難いですね。

キラリとひかる地元食材メニューを見逃すな!

里芋の唐揚げ
撮影:はらぺこworks

里芋のから揚げ

姫ゆずのサワー
撮影:はらぺこworks

姫ゆずのサワー

ちゅみん

焼き鳥はもちろんおいしいけれど、季節や仕入れの状況によって変わる地元食材を使ったメニューがある場合は要チェックですね。
 
取材をした日は、「この地域で獲れた里芋の唐揚げがありますよ」とすすめられた瞬間、食い気味に「それください!」と注文。外はサクッと、中はもっちりとしていて、ボリューム感あるのに何個でも食べられそう。そこにあわせたのは、同じく地元産の姫ゆずで割ったサワー。サクッ、もちっ、ごくっ。もう、最高じゃないですか!

暫亭は、こんなお店

暫亭の看板
撮影:はらぺこworks

氷川大橋からしばらく歩くと見えてくる看板が目印。この看板の右に店内へと続く階段があります。

暫亭の店内
撮影:はらぺこworks

お客さんたちでにぎわう店内。カウンター席とテーブル席のほか、団体客が利用する座敷席などもあります。団体で訪れる際は、事前にお店までご連絡を。

暫亭のメニュー
撮影:はらぺこworks

カウンター席は、店主の田島さんの手仕事を楽しめる特等席。焼き鳥をつくる姿を眺めながらの一杯も、ゲザン道のたしなみのひとつです。

暫亭の糠漬け
撮影:はらぺこworks

自家製の糠漬けは、お酒のアテにぴったり。この日は、きゅうりと赤かぶとなすでしたが、野菜自体のうまみにほのかな酸味と塩味がたまりません。

暫亭の店主の田島さん
撮影:はらぺこworks

焼き場で一本一本丁寧に焼き鳥を焼き上げる店主の田島さん。鶏の脂が炭火に爆ぜ、店内には食欲をそそる香ばしい香りが漂います。

暫亭で、ゲザン道

暫亭の店主の田島さん
撮影:はらぺこworks

「山登りでよく来ていたから、この奥多摩にお店を開いたんです」と話す、店主の田島さん。今回の六ツ石山のコース付近も、お店が休みの日に散歩がてら歩いているとか。カウンター越しに山の話をしていると、あっという間に楽しい時間は過ぎていきます。山に登るだけではなく、その余韻を含めて楽しむのがゲザン道のスタイル。ぜひ皆様も山の頂きから下山後の「いただきます」までを楽しむ、ゲザン道を試してみてはいかがでしょうか。

今回のゲザン道 都々逸

※都々逸とは、七七七五からなる定型詩のひとつです。

ゲザン道の都々逸

キリっと晴れた青空の下、尾根道を歩いていると一条の雲が。きれいだなと思いつつ、ついつい下山後の楽しみに思いを馳せてしまうなんてこともあったりするものです。

山との付き合い方はさまざまですが、時には下山後も含めて楽しんでみるなんていかがでしょうか。もしそこで、あなた自身が見つけたおすすめの「ゲザン道」がありましたら、ぜひ、InstagramやX(旧twitter)に「#ゲザン道ノススメ」で投稿してみてください。

「ゲザン道ノススメ」におすすめしたいお店を募集中!

ゲザン道のロゴ
ロゴデザイン:はらぺこworks

YAMA HACKでは、「ゲザン道ノススメ」におすすめしたいお店を募集しています。下山メシ、下山酒、下山カフェなど、「ゲザン道ノススメ」でおすすめしたいお店がありましたら、下記のアンケートフォームからご連絡ください。

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