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7つの頂きを越え、さあアイリッシュパブへ!《ゲザン道ノススメ #05 南高尾セブンサミッツ》

7つの頂きを越え、さあアイリッシュパブへ!《ゲザン道ノススメ #05 南高尾セブンサミッツ》

下山メシに下山酒、下山カフェに、下山甘味などなど。山の頂きだけではなく、下山後の「いただきます!」も楽しむのがゲザン道。今回は南高尾セブンサミッツとも呼ばれる、高尾山南側に位置する七つの頂きをぐるりと巡り高尾山山頂へ。下山はケーブルカーを利用し、高尾山口駅近くにあるケルティック・ムーンがゴール。本格的なアイルランド料理が食べられるアイリッシュパブ&カフェを、はらぺこworksのふたりがご紹介します!

目次

アイキャッチ画像撮影・加工:はらぺこworks

気兼ねなく楽しめるこの雰囲気はまさにアイルランド! 

ケルティック・ムーンのビーフinギネスのオムハヤシ
撮影:はらぺこworks

草戸山(354m)、榎窪山(420m)、泰光寺山(475m)、入沢山(490m)、中沢山(494m)、金毘羅山(515m)、大洞山(536m)の7座が連なる南高尾セブンサミッツ。駅からすぐ登れるアクセスの良さと、丹沢山系や富士山、奥高尾などの風景を楽しめるのが特徴です。コース総距離は15km近くあり、また累積標高も1,000m以上。低山と言えども、なかなかに歩きごたえのあるコースです。

そんな南高尾セブンサミッツ下山後の「いただきます!」におすすめしたいのが、本場アイルランドの雰囲気を楽しめる「ケルティック・ムーン」。登山はもちろんのこと、トレイルランを楽しむ方々なども多く来店し、「この一杯のために登っているんだ」と下山後のギネスビールを楽しむ方も少なくないとか。また、アルコールメニューだけではなく、ハンドドリップコーヒーをはじめとしたカフェメニューも魅力的。もちろんしっかりとしたフードメニューもばっちりですよ。7つの頂きを越えてアイルランドへ向かう、そんなゲザン道はいかがでしょう。

本場の雰囲気を楽しめるアイリッシュパブへの道! 

南高尾セブンサミッツのゲザン道コースマップ
イラスト:はらぺこworks

コース概要

高尾山口駅~南高尾セブンサミッツ~一丁平~高尾山~ケーブルカー高尾山駅

▼参考コースタイム:6時間30分程度(休憩を除く) 

▼合計距離:14.1km 

▼累積標高(上り):1,258m 

▼累積標高(下り):979m 

▼主な山頂:草戸山354m、榎窪山420m、泰光寺山475m、入沢山490m、中沢山494m、金毘羅山515m、大洞山536m、高尾山599m

※コースタイムや累積標高などは、ヤマタイムを参考にしています。

※歩く時の注意点:全体を通して歩きやすいコースで地元の人々もよく訪れ、また近年はトレイルランを楽しむ方も増えています。最高標高は599mと高くはないものの起伏は多く、累積標高は1,000m以上、総距離も15km近くあるため一定の体力は求められます。なお、ケーブルカーは季節によって運行時間が変わるため、その時期の時刻表をチェックしたうえで山行計画を立てることをおすすめします。

スタートは高尾山登山の玄関口である高尾山口駅から

高尾山口駅
撮影:はらぺこworks

迫力ある大屋根が特徴の高尾山口駅からスタート。駅改札外のセブン‐イレブンには、モンベルコーナーがあるので、ちょっとした忘れ物をしたときなどには助かります。

高尾山口駅から南高尾セブンサミッツへの道順
撮影:はらぺこworks

登山口へと向かう道は少しわかりづらく、まずは国道20号線を少し歩いた先の路地に入ります。

南高尾セブンサミッツの登山口
撮影:はらぺこworks

路地を少し歩くと、登山道を示す道標が現れます。南高尾セブンサミッツへは、民家脇の細い道を進みます。

草戸山から始まる、南高尾セブンサミッツ完全制覇の道

草戸山の山頂
撮影:はらぺこworks

南高尾セブンサミッツ、最初のピークは草戸山。鳥居と小さな祠が特徴の山頂は、広々と気持ちのいい空間が広がります。

榎窪山の山頂
撮影:はらぺこworks

道標の支柱に山頂標識があるため、うっかりすると見落としてしまいがちなのが榎窪山。周囲は木々に囲まれ展望がないことも、ここが山頂だと気づきにくい要因かもしれません。

泰光寺山手前のフクロウ
撮影:はらぺこworks

3番目のピーク、泰光寺山手前の広場には木彫りのふくろうが。ここから歩いて数分先には、泰光寺山への分岐があります。

泰光寺山山頂
撮影:はらぺこworks

泰光寺山山頂は周囲を木々に囲まれ、こぢんまりとした様子。山頂標識は気付きにくいのですが、ベンチ近くの木に掲げられています。

西山の龍
撮影:はらぺこworks

泰光寺山と入沢山の中間地点にある西山峠には、「西山の龍」の看板が掲げられた木彫りの龍が横たわります。台風で倒れた木を利用して作られていて、一枚一枚丁寧に彫られた鱗など迫力の中にも繊細さが感じられ、山道を駆け抜けるトレイルランナーも思わず足を止める存在感があります。

西山峠から入沢山への分岐
撮影:はらぺこworks

入沢山への分岐。道標がなくわかりづらいのですが、西山峠から10分ほど歩いた先にあります。

また、その手前にある分岐は東山へと続く道になります。うっかり間違えないよう、登山アプリや登山地図などでよく確認を。

「天空のレストラン」入沢山で山ごはんはいかが?

入沢山の山頂標識
撮影:はらぺこworks
山ごはん
撮影:はらぺこworks

「天空のレストラン」の文字が刻まれた、入沢山の山頂標識。その名にふさわしく、高尾の稜線を眺めながらの山ごはんにぴったりのスポットです。

中沢山の山頂
撮影:はらぺこworks

石仏たたずむ、中沢山の山頂。ここまでくれば南高尾セブンサミッツも、残す山頂は金毘羅山と大洞山のあと二つ。このあたりは山頂同士が近いので、7座踏破はもうすぐです。

金比羅山の山頂
撮影:はらぺこworks

南高尾セブンサミッツ、6座目となる金毘羅山。休憩できるベンチだけではなく、ザックが引っ掛けられる棒まであり、ちょっと一息入れるのにおすすめです。

大洞山の山頂
撮影:はらぺこworks

草戸山から始まった南高尾セブンサミッツも、ここ大洞山でラストを迎えます。とは言っても、ここからさらに高尾山方面へと向かいますので、アイリッシュパブへの道はまだ続きます。

高尾山を目指してもうひと踏ん張り

大垂水峠
撮影:はらぺこworks

大洞山を下り大垂水峠へ。ここから陸橋を渡り一丁平へと登り、高尾山へと向かいます。

一丁平の展望デッキ
撮影:はらぺこworks

一丁平の展望デッキ。天気が良ければ、富士山を望むことができます。

高尾山山頂
撮影:はらぺこworks
ケーブルカー高尾山駅
撮影:はらぺこworks

高尾山山頂を経て、ケーブルカーの高尾山駅へ。今回はここからケーブルカーで下山しますが、季節によってケーブルカーの終電時間は異なるのでご注意を。

下山後の「いただき」は、高尾山口駅からほど近いケルティック・ムーン

ケルティック・ムーンの入口
撮影:はらぺこworks

Irish Pub & Cafe ケルティック・ムーン 

  • ▼住所:東京都八王子市高尾町1783-6
  • 下山後のルート例:高尾山口駅から徒歩約3分
  • 営業時間:11:00~21:00(L.O.20:30) 月・火曜定休日
  • ▼電話番号:042-673-7366
  • ▼WEBサイトhttps://www.celtic-moon.jp 
  • Instagram:@celticmoon_inst 
  • ※最新の営業日時についてはInstagramからご確認ください。

高尾山麓にそびえる、ふわとろな名峰を味わう! 

ビーフinギネスのオムハヤシ
撮影:はらぺこworks

ビーフinギネスのオムハヤシ

けんすけ

こんなにも華やかな味わいのオムハヤシが存在するなんて…! まさに衝撃。
 
一般的なハヤシライスはデミグラスソースを使いますが、こちらはビーフinギネスがベース。アイルランドと言えばアイリッシュシチューですが、同じくらい有名なのがタマネギや牛肉をギネスビールでじっくり煮込んで作るビーフinギネス。これがライスとの相性抜群! まず感じたのは、爽やかなセロリと濃厚なバターの香り。完全に美味確定です。口に入れれば香味野菜と牛肉の旨味。そこへギネスビールの苦みが加わることで、手がつけられない美味しさに。
 
とどめは美しくそびえるオムの山。塩だけで味付けされた玉子がライスをふわりとつつみ、ハヤシライスソースと合わせて食べることでより強く旨味を感じられる有様。最高です。大事なことだからもう一度言います。最高ですっ。 

本場アイルランドの味を楽しむなら、こんなアラカルトはいかが?

ラム肉のカットステーキ、コルカノン、ブラウンブレッド、ギネスビール

ラム肉のカットステーキ、コルカノン、ブラウンブレッド、ギネスビール

ちゅみん

アイルランド留学の際に初めてアイリッシュパブへ行ったけれど、高尾山の麓にもこんなステキなお店があったなんて。メニューは本場でもおなじみのものが多く、今回は3品をチョイス。まずは、ラム肉のカットステーキ。日本人向けに臭みを抑えたものもあるけれど、ラム好きにおすすめというスパイスバージョンを注文。とにかく柔らかくてラム好き、肉好きが喜ぶ一品。
 
お次は、コルカノン。こちらはアイルランド版ポテサラみたいなもので、バターのコクとネギの風味がたまりません。香ばしくてクリスピーな食感のブラウンブレッドは、まさにアイルランドの味ですね。あわせるのは、もちろんギネスビール!あれ、高尾ってアイルランドでしたっけ? 

ケルティック・ムーンは、こんなお店

ケルティック・ムーンの外観
撮影:はらぺこworks

高尾山口駅から歩いてすぐ。道路に面した入り口から入り、階段をあがった先がケルティック・ムーンです。

ケルティック・ムーンの入口
撮影:はらぺこworks

お店の入り口付近には、ザックなどの荷物を置くスペースが。壁に貼られた世界地図には、訪れた方々が自分の出身地にピンを打っています。

ケルティック・ムーン店長の奥田大地さん
撮影:はらぺこworks

小学生のころからアイルランド好きだったという店長の奥田大地さん。アイルランドで著名なシェフから料理を学んだだけあってその味は本格的。さらに、現地のアイリッシュパブにも何度となく足を運んでいるため、料理だけではなく店内の陽気な雰囲気までもが本場のアイリッシュパブのようです。

ケルティック・ムーンの美希さん
撮影:はらぺこworks

おもにサービスを担当する美希さん。注ぎ方次第でまったく別物になってしまうギネスビールですが、丁寧に注がれたその一杯はさすがの一言。他ではなかなか味わえない、匠の技を感じます。

フィッシュアンドチップス
撮影:はらぺこworks

アイリッシュパブの定番メニュー、フィッシュアンドチップスももちろんあります。本場と同じくモルトビネガーをかけて食べるのがおすすめ!

グリーンビア
撮影:はらぺこworks

アイルランドを代表するお祭り、セントパトリックデーでよく飲まれるグリーンビア。ちなみに、そのとなりの人形は奥田さんの手作りだとか。

ケルティック・ムーンの店内の様子
撮影:はらぺこworks

こちらのTシャツも、奥田さんのイラスト&デザインによるもの。お店オリジナルのグッズやアイルランドに関する本など、いろいろな商品が販売されています。

ケルティック・ムーンで、ゲザン道

ケルティック・ムーン店長の奥田さんと奥様の美希さん
撮影:はらぺこworks

陽気な会話と笑顔にあふれるこの空間は、まさにアイリッシュパブの雰囲気そのもの。美味しい料理とおいしいお酒。そして、店長の奥田さんや奥様の美希さんとの楽しい会話の数々。こんな出会いがあるからこそ、ゲザン道はやめられません。山の上だけではなく、下山した先にもまた感動のピークはあるものです。ぜひ皆様も山の頂きから下山後の「いただきます」までを楽しむ、ゲザン道を試してみてはいかがでしょうか。

今回のゲザン道 都々逸

※都々逸とは、七七七五からなる定型詩のひとつです。

南高尾セブンサミッツ〜ケルティック・ムーンの都々逸

夜を思わせる漆黒の液体に、ふわり浮かぶきめ細やかな泡。しっかりと歩いた後のギネスビールって、ちょっと格別なんですよね。これは、登山者だからこそ味わえる特権かもしれません。 

山との付き合い方はさまざまですが、時には下山後も含めて楽しんでみるなんていかがでしょうか。もし、あなた自身が見つけたおすすめの「ゲザン道」がありましたら、ぜひ、InstagramやX(旧twitter)に「#ゲザン道ノススメ」で投稿してみてください。

「ゲザン道ノススメ」におすすめしたいお店を募集中!

ゲザン道のロゴ
ロゴデザイン:はらぺこworks

YAMA HACKでは、「ゲザン道ノススメ」におすすめしたいお店を募集しています。下山メシ、下山酒、下山カフェなど、「ゲザン道ノススメ」でおすすめしたいお店がありましたら、下記のアンケートフォームからご連絡ください。

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