何度でも訪れたい“天空の楽園”

尾瀬ヶ原。出典:PIXTA
「夏がくれば思い出す、はるかな尾瀬〜♪」という歌詞でお馴染みの『夏の思い出』に歌われた尾瀬。美しい湿原や高山植物の絨毯の上にどこまでも続く木道と、尾瀬沼などの湖沼、至仏山や燧ヶ岳といった山々が織りなす絶景は、まるで“天空の楽園”のよう。

尾瀬は、福島県、群馬県、新潟県、栃木県の4県にまたがる尾瀬国立公園です。エリア内でも代表的な「尾瀬ヶ原」は、長さ6km、幅2kmに及ぶ本州最大の高層湿原で、約8000年の歳月を経て現在の姿になったといわれています。
出典:PIXTA
そんな尾瀬は、高山植物の宝庫。生育が確認されている高等植物だけでも900種類を超え、春はミズバショウ、夏はワタスゲやニッコウキスゲなど、訪れる季節によってさまざまな景色を見せてくれます。一度訪れると、季節を変えて何度でも訪れたくなる場所です。
行程や充実度に差が出る!登山口選びは重要です

尾瀬へは群馬県、福島県、新潟県の3県からアクセス可能。ただ首都圏に近い群馬県側からの入山が多く、2024年の入山者数約15.6万人のうち約半数の8.5万人が鳩待峠(群馬県)を利用しています(環境省発表)。
アクセスの良さから群馬県側に人が集中しやすいため、駐車場確保が困難だったりバス待ちの行列に並んだり、木道で行列になったり、尾瀬を十分に楽しめない可能性も。
混雑を避けるなら、福島県側のルートが穴場。人が少ない分静かに山を歩けるうえ、玄関口の村では福島県ならではの景観や文化も堪能できるんです。
今回は福島県から尾瀬を楽しむ「ふくしま尾瀬」に注目しました。