川苔山の頂きを経て、大人の”マリアージュ”なゲザン道を楽しむ

標高1,363m。名瀑「百尋ノ滝(ひゃくひろのたき)」で有名な川苔山。新緑の春、避暑の夏、紅葉の秋、氷瀑の冬と、1年を通じてさまざまな表情を楽しむことができ、奥多摩でも人気の高い山のひとつです。
そんな川苔山の下山後の「いただきます!」におすすめしたいのが、さまざまな焼酎や缶詰を取り揃えているバースタイルの居酒屋「酒処雲仙」。老舗旅館に併設されたバー空間で、大人のゲザン道はいかがでしょう。
焼酎&缶詰を楽しむバースタイル居酒屋への道!

コース概要
川乗橋~百尋ノ滝~川苔山~鳩ノ巣駅コース
▼参考コースタイム:5時間30分程度(休憩を除く)
▼合計距離:12.3㎞
▼累積標高(上り):1,296m
▼累積標高(下り):1,391m
▼主な山頂:川苔山 標高1,363m
※コースタイムや累積標高などは、らくルートを参考にしています。
※歩く時の注意点:百尋ノ滝周辺では滑落事項が多いため、特に注意して歩くようにしてください。また、過去には男性がツキノワグマに襲われたこともあり、熊鈴や熊よけスプレーなどのクマ対策は欠かせません。上りの累積標高は1,000mを越え、コースタイムも5時間以上あるため、ゆとりある山行計画を心がけましょう。
百尋ノ滝の迫力は必見!山頂からは東京最高峰の雲取山の姿

奥多摩駅からバスで川苔山登山口へ。川沿いの林道を歩き、まずは百尋ノ滝を目指します。

細倉橋の分岐。看板の指示に従い、百尋ノ滝方面の登山道を歩きます。
大小さまざまな滝が楽しませてくれる

東京都の水源林である奥多摩の自然を感じられる登山道。百尋ノ滝だけではなく、大小さまざまな滝を見ることができます。
落差なんと40m!圧巻の名瀑

奥多摩を代表する名瀑、百尋ノ滝。落差は約40mと言われ、この滝だけを目的に訪れる人も少なくありません。

百尋ノ滝を過ぎると傾斜があがり、樹林帯の中を歩きながら山頂へ向かいます。
展望の良い山頂

川苔山山頂からは、雲取山へ続く奥武蔵の山々をはじめ、大岳山や御前山などを望むことができます。

山頂から鳩ノ巣駅に向かう登山道は、人工林の続く歩きやすい道が続きます。ただし、現在使われていない古い林道などもあるので、登山アプリや地図で確認するなどして道迷いには要注意を。

麓近くにある大根ノ山ノ神(おおねのやまのかみ)の祠。ここまで来れば目指すもうひとつの「いただき」、酒処雲仙まではもう一息です。
2つ目の「いただき」は、鳩ノ巣駅近くの酒処雲仙

組み合わせは無限大!焼酎と缶詰のマリアージュ

「豆板醤の甘辛チキンカレー」×「天星 試験製造酒 ミチシズクver」

ちゅみん
たくさんの缶詰の中から選んだのは、「豆板醤の甘辛チキンカレー」。スパイシーだけどコクがあって、「ホントに缶詰?」と思うほど。
ここに合わせるのは、新品種ミチシズクでつくられた芋焼酎「天星 試験製造酒 ミチシズクver」。スパイシーさに負けない、しっかりとしたうま味にびっくり。飲み方は最初ロックで味わい、あとから炭酸割りで爽やかに。これは、クセになりますね~!
ふわふわのあなごに、炭酸専用焼酎がシュワっと決まる!

「あなご醤油煮」×「歩く1日」

けんすけ
「歩く1日」というラベルが、登山帰りの気分にぴったり。こちら炭酸割専用の焼酎とのことで、シュワっとした感じに合いそうな味のしっかりしたものを選ぶことに。
そこで目に付いたのが、「あなご醤油煮」の缶詰。すると店主の若林さんから、「ごはんもあるよ」と一言が!まさかの裏メニュー、あなご醤油煮丼の誕生です。登山帰りの丼物は、たまりませんね。さらに、ゴマやネギを散らしたさり気ないひと手間が心憎い!ごちそうさまでした。
酒処雲仙は、こんなお店

店内は落ち着きあるバースタイルの空間。ここが奥多摩であることを忘れそうになるくらいです。

オープン以来焼酎の数は増えていき、今では400種類くらいあるとか。店主の若林さんに自分の好みを伝えれば、おすすめの焼酎や飲み方などを教えてくれます。

和風、洋風、中華から、スイーツなどなど、店主こだわりの缶詰がずらり。パテなどのおつまみにはクラッカーがついたり、ごはんがある場合は丼ものにできたりと、心配りを感じる提供スタイルが魅力。

いろいろな焼酎を試したい人には、3種飲み比べがおすすめ。取材したこの日は、宮崎県は落合酒造の芋焼酎「竃猫(へっついねこ)」の3匹?がかわいく並んでいました。

店主の若林さんは、同じ場所にある民宿 雲仙屋も運営。奥多摩エリアは日帰りしやすさも魅力のひとつではありますが、あえて宿泊して夜の奥多摩を満喫するなんて過ごし方もステキかもしれません。
酒処雲仙で、ゲザン道
山帰りに出会ったのは、まさに大人の隠れ家と呼べる空間。もしかしたら、日ごろよくいく山の麓にも、こんなステキなお店があるかもしれませんね。ぜひぜひ皆様もご自身で、ゲザン道の奥深き世界を楽しんでみてはいかがでしょうか。
今回のゲザン道 都々逸
※都々逸とは、七七七五からなる定型詩のひとつです。

奥多摩を代表する名瀑、百尋ノ滝を擁する川苔山。それだけでも十分に魅力的な山歩きはできますが、麓のお店にふらっと寄ってみるとこんな大人のゲザン道を味わえることも。
山との付き合い方はさまざまですが、時には下山後も含めて楽しんでみるなんていかがでしょうか。もしそこで、あなた自身が見つけたおすすめの「ゲザン道」がありましたら、ぜひ、InstagramやX(旧twitter)に「#ゲザン道ノススメ」で投稿してみてください。
「ゲザン道ノススメ」におすすめしたいお店を募集中!

YAMA HACKでは、「ゲザン道ノススメ」におすすめしたいお店を募集しています。下山めし、下山酒、下山カフェなど、「ゲザン道ノススメ」でおすすめしたいお店がありましたら、下記のアンケートフォームからご連絡ください。
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