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「ゼロドロップ」構造だから、自然な姿勢に！
「ゼロドロップ」とは、アルトラが独自開発したソール構造のこと。つま先とかかとの高低差がないフラットな形状です。
裸足の状態に近い
一般的なシューズは、かかとのクッションがつま先よりも厚い構造（地面からの距離がかかと2：つま先1の比率）を採用しています。
一方、アルトラのゼロドロップシューズは、かかと部分とつま先部分の比率が1：1。裸足に近い状態なので、人間本来の自然で正しい姿勢が保ちやすくなります。
正しい姿勢と骨格の位置を保つことで、関節、腱にかかる衝撃を和らげる効果が期待できます。
足裏全体で身体を支えられる
かかと部分が厚いシューズを履き慣れている現代人は、勢いよく着地してしまい、ヒザや腰に負担がかかりやすい歩き方になりがち。
ゼロドロップなら、自然と足裏全体を使ったフラットな着地になるので、ヒールストライクを最小限に抑え、ヒザ関節への衝撃を減らしてくれます。
ライター池田
フラットなソールを意識しながら歩くと、自然と足の置き方が慎重になります。特に下山時に、前傾でドシドシと勢い任せに歩くことがなくなりました。
そのおかげか、普段は登山後に感じやすいヒザ周りや前モモの疲れを感じませんでした
厚底の弱点を覆す、優れた安定性
厚底シューズを履き慣れていないと、「クッションが強過ぎて、ちょっと安定性に欠けるのでは？」と懸念がある方もいるとは思います。
しかし、オリンパス6は厚底シューズならではのクッション性の良さを備えつつ、歩行時の安定感にも優れる構造を備えています。
その安定感の高さには、以下のような理由がありました。
ガイドレイルが足の角度をサポート
オリンパス6のシューズの内側には、「ガイドレイル」という機能が備わっています。
これは着地時にカカトが内側に大きく倒れ込みそうになる動きを自然に支えてくれる機能。アルトラの中でも、ごく一部のモデルにだけ搭載されています。
履き心地は足首周りが結構タイトでカカトの収まりが良く、オリンパス6から追加されたアキレスピローがしっかりとズレを防いでくれます。
設置面の広いソール形状
また、ソール全体が地面に向かって扇形に広がっていることもポイント。接地面積が非常に広いため、約3cmとしっかりボリュームのあるソールでも安定感が生まれています。
ゆとりのあるシェイプ
アルトラの履き心地を特別なものとしている理由の1つが、ゆとりのある広いトゥーボックス形状です。
通常のシューズよりもつま先部分が広い独特な形状のおかげで、足の指が抑え込まれることなく自然と広がり、しっかりと大地を捉えることができます。
また、足がむくんできても快適さを損なわず、靴を脱ぎたくなるような不快感もありません。指の間にも隙間ができて通気性にも優れています。
滑りやすい場所も安心のソール形状
アウトソールには、優れたグリップ力に定評のある「Vibram® Megagrip」を採用。前身であるオリンパス5からラグパターンを変更し、トラクションと安定性がさらにUP。乾いた路面から、濡れて滑りやすい木道や岩の上でも安心して足を運べます。
ライター池田
朝露に濡れて滑りやすそうな木道から、稜線上の岩場まできっちりと効ききます。ぬかるんだパートでは、泥抜けの良さも感じました。
特に重たい荷物を背負っている時は、「滑ってしまうかも…」と躊躇せずに、信頼して足を置ける安心感は大きいですね
ローカットなのに、下りに強い！
オリンパス6は、長時間の登山や下り道でも快適に歩き続けることができました。その快適性を生み出すディテールにも注目してみましょう。
厚いEVAクッションが、衝撃を吸収
アルトラの代表作には、「ローンピーク」と「オリンパス」シリーズがあります。フィット感に優れるランニング向きなローンピークと比べると、オリンパスはよりソールが厚くてクッション性が高く、長時間履きたいトレイル向きのモデルです。
見た目にも特徴的な分厚いミッドソールには、マックスクッションと呼ばれる 33mm 厚のEVAフォームを採用。着地時の衝撃を緩和し、木の根や岩などの突き上げも感じません。
下山時の指先を保護
内側から外側まで、しっかりとつま先を保護するトゥーガードを配置。下りでつま先がシューズの先端にあたっても痛くなりにくい、ほどよい硬さにアップデートされています。
ライター池田
トゥーガードの硬さは、下りでもまったく気になりませんでした。
ローカットにしては厚めに改良されたシュータンも効いていて、急な下りが続いても足が前にズレづらい。『ローカットなのに下りに強いシューズ！』という印象です
【メッシュ / GORE-TEX】好みで選べるアッパー
左：Olympus 6 Hike Low GORE-TEX 右：OLYMPUS 6
オリンパス6のアッパーは、メッシュタイプ（右）とGORE-TEXタイプ（左）の２パターンをラインナップしています。
通気性の優れたメッシュアッパー
（カラー）左上：RED 左下：TAUPE 右上：BLACK/BLACK 右下：BLACK/GREEN
通気性の良いメッシュタイプのアッパーは、ベーシックなブラックから鮮やかなレッドまで、全部で4色展開。
オリンパス5からの改善点として、メッシュを使用する範囲が広がったこともポイント。
サポート力の高いGORE-TEXのミッドカット
OLYMPUS 6 HIKE MID GTX （カラー）左：TAN 右：BLACK
通気性より防水性を重視する方には、防水透湿性に優れたGORE-TEXがおすすめ。GORE-TEXタイプのみミッドカットモデルも展開しています。
「アルトラを履いてみたいけど、ローカットタイプは不安…」という方には、よりサポート性能に優れるミッドカットタイプが良いでしょう。
不安を取り除いて、快適な登山を楽しもう！
アルトラの創業者は、ユーザーのケガを減らすことができる理想のシューズを追い求めて靴作りをスタートしたそうです。
つま先が広く、厚底なフォルムは、一見奇抜な形状に見えます。しかし、すべては理由があってのこと。ケガに悩む方にこそ、その効果のほどを山で体感してみてほしい一足です。
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