日本を代表する登山靴ブランド「キャラバン」

「キャラバン」のスタートは、今から70年前。当時、未踏の山だったヒマラヤの高峰、マナスル(8,163m)の登頂をめざす日本山岳会隊の遠征用に、ベースキャンプに向かう長い道のりを快適に歩くための靴として、一足の登山靴が開発されました。
それが、後にブランド名の由来にもなる、キャラバンシューズ。
「長い道のりを快適に歩くための靴」という開発コンセプトは脈々と受け継がれ、三世代目にあたる「C1_02S」が、新たな定番として多くの登山者から支持を得ています。
登山靴の代名詞的な存在は、「日本人の足に合っている」と評判

長年、人気を集める理由は、やはり軽快な歩行性能に秘密があるといえるでしょう。
そして、もうひとつ巷でよく耳にするのが「日本人の足型に合う登山靴」という評判です。
「日本人の足に合う」、とは一体どういうことなのでしょうか?
日本人の足に最適な「甲高幅広」のゆったり設計

個人差はあるものの、一般的に日本人の足は、欧米人の足と比べて、甲高幅広といわれています。そこで、「C1_02S」は日本人の足に合いやすいように、シューズの内側を広めに設計。
同じキャラバンが輸入するイタリアの登山靴ブランド「ザンバラン」のインソール(右)と比べてみると、「C1_02S」のインソール(左)は、全体的に横幅が広いのがわかります。
このゆとりのある設計が「日本人の足に合う登山靴」といわれる所以であり、甲高幅広の人が履いても靴擦れやマメなどのトラブルが起きづらく、足に合うといわれているのです。
大事だから、修理して長く使えるのが嬉しい
「C1_02S」が長く愛される理由には、もうひとつ秘密があります。それが、ソールの張り替えなど、できる限り修理が可能というアフターサービスです。
近ごろの軽量なトレッキングシューズは、ソールを張り替えられないものが珍しくなく、アッパーへのダメージは少ないのに、経年劣化などでソールが剥がれたがために、買い替えを余儀なくされることがあります。
愛着のある登山靴を修理して長く履き続けられるのも、キャラバンシューズが支持を集める理由のひとつです。
ここからは先は「C1_02Sが愛され続ける理由」について、細かな作りをさらに深堀りしていきます。