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超絶フィットが病みつきに!? ハイクもランもこなす、スカルパのハイテクシューズの秘密に迫る

軽やかに歩けて走れる靴が欲しい。そんな欲張りユーザーにぴったりの靴を見つけました。その名も<スカルパ>の「リベレラン カリブラHT」。トレランシューズともアプローチシューズとも一線を画すハイテクシューズの実力を、フィールドテストで検証しました。

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目次

アイキャッチ撮影:筆者(以下、注釈がない写真はすべて同じ)

軽快に歩けて、ちょっと走れる靴が欲しい

スカルパ リベレラン カリブラHT

経験を積んで山登りに慣れてくると、軽くて歩きやすい靴が欲しくなる人も多いはず。ですが、買い替えの候補にはトレイルランニングシューズやアプローチシューズが挙がるものの、理想にバッチリ当てはまるものは意外と少ないと感じませんか?

トレイルランニングシューズは軽さが魅力ですが、一般的な登山靴よりアッパーの作りが弱いものも少なくありません。一方、アプローチシューズは耐久性が高くても、今度は重さやソールの硬さが気になってきます。

軽量で、一般的な登山靴と同程度の耐久性があり、歩きやすくて走ることもできるシューズ。そんな夢のような靴、ないだろうと諦めるのはちょっと待った! 実は、理想を絵に書いたような靴があるんです。

登山靴レベルの耐久性を誇る、スカルパの「リベレラン カリブラHT」

スカルパ リベレラン カリブラHT

イタリアが誇る登山靴メーカー<スカルパ>には、「リベレラン」という、軽くて、強くて、歩けて、走れる、そんな欲張りなニーズに応えてくれる、まさに夢のような一足があります。

「リベレラン」はトレイルランニングシューズにカテゴライズされていますが、険しい山岳地帯を走破することを目的に開発された背景があるため、一般的な登山靴のように前足部の外周はTPUバンドで守られていて、捻じれに強く安定性の高いソールを備えています。

そんなリベレランから派生し、細部の機能を高めたモデルが「リベレラン カリブラHT」です。

Boaシステムで抜群のフィット感

スカルパ リベレラン カリブラHT Boaシステム

リベレラン カリブラHTのいちばんの特徴は、シューレースの代わりにBoaシステムが使われている点です。ダイヤルを操作するだけで、締める、緩めるを瞬時に行うことができ、細かくフィット感を調整しながら、つねに最適な状態で行動できます。

スカルパ リベレラン カリブラHT 360ラップシステム

そのBoaシステムと連動するのが「360ラップシステム」と呼ばれる機能です。ダイヤルを回してコードを締めると、まるで足首周りが両手で掴まれるようにガチッとフィット。足がシューズの中でずれにくくなり、足の力がシューズを介してダイレクトに地面に伝わるようになります。

アッパーの作りで両サイドから包みこまれる

スカルパ リベレラン カリブラHT 360ラップシステム

Boaシステムでコードを締めると、アッパーが左右から狭まり、甲部分のフィット感も徐々にアップ。ただし、つま先部分はあえて自然な状態をキープする仕組みで作られているため、指先には余裕があり、窮屈に感じることはありません。

外周のTPUバンドがダメージを軽減

スカルパ リベレラン カリブラHT TPUバンド

リベレランと同様に、前足部の外周はTPUバンドでプロテクトされています。左右からダメージを受けてもアッパーが傷つきにくく、足先も保護。とくに岩がちなトレイルで安心感を覚える設計です。

ヒールもTPUバンドで剛性アップ

スカルパ リベレラン カリブラHT TPUバンド

前足部のTPUバンドはそのままヒール側につながり、かかとの上で連結。このヒール側のTPUバンドのおかげで、とくに着地時におけるかかとのブレが大幅に軽減。捻じれも抑えられ、結果、全体の剛性が高まっています。

非防水のメッシュアッパーでとても涼しい

スカルパ リベレラン カリブラHT メッシュアッパー

理想的な機能が詰まったリベレラン カリブラHTは、リベレランと同様に防水透湿メンブレンが使われていない非防水シューズです。

防水透湿メンブレンが入っていないシューズは、とても涼しいというメリットがあり、つま先で風を感じるため、足元が蒸れる感覚はほぼゼロ。沢の渡渉や雨天では濡れてしまうリスクがありますが、逆に通気性が高いため濡れても乾きやすいという特長もあります。そのため、長所と短所を理解してうまく付き合えば、涼しく履ける爽快シューズともいえるでしょう。

気になる履き心地をテストしてみた!

スカルパ リベレラン カリブラHT フィールドテスト

今回は、機能が良さそうなトレイルランニングシューズ、リベレラン カリブラHTの履き心地を、2日間かけて日帰りの山行でフィールドテスト。背負った荷物の重さは、食料と飲み水も含めて、トータルで約6kg。およそ14kmの山行で試してみました!

第一印象は、良すぎるフィット感にグッときた!

スカルパ リベレラン カリブラHT 第一印象

しばらく山道を歩いてみて、まずいいなと思ったのが、やはりBoaシステムと360ラップシステムによる抜群のフィット感です。コードをきつめに締めると驚くほど靴の中で足がずれなくなり、それによって踏み出す力の損失が明らかに減少。

また、ソールに厚みがありながら、まるで素足で歩いていると錯覚するほど優れた靴との一体感があり、これまでに他の登山靴で経験したことのない軽快な足さばきで山道を歩くことができました。

クッション性は日帰りの計画に十分

スカルパ リベレラン カリブラHT クッション性

クッション性については、ほかの登山靴と遜色ない印象。今回背負った日帰り装備の重さなら、足裏に加わる衝撃が気になることはないはずです。

ミッドソールが衝撃を吸収

スカルパ リベレラン カリブラHT ミッドソール

クッション性のテストでは、EVAミッドソールの機能をしっかり感じることができました。わざと極端にかかとから着地すると、ミッドソールが沈み込んで衝撃を吸収。そこから適度な反発性でかかとが押し上げられ、次の蹴り出しにつなげることができます。

また、驚いたのはクッション性より、かかとのホールド感の良さ。TPUバンドのおかげだと思うのですが、とくに下りでかかとが本当にブレにくい。しっかりホールドされている感覚があるので、とにかく安定性が高く、凹凸の多いトレイルでも着地時のブレを気にせずグイグイ進むことができました。

土でも岩でもしっかりグリップ

スカルパ リベレラン カリブラHT グリップ性

グリップ性は優秀と言えそうです。土のトレイルでは、アウトソールのブロックパターンがまるでオフロードタイヤのように地面にグイッと食い込みます。さらに、岩の上を歩いても吸い付くような感覚があり、アウトソールの摩擦抵抗がしっかり効いているようすを実感できました。

オリジナルソールが地面をとらえる

スカルパ リベレラン カリブラHT アウトソール

アウトソールは、スカルパが独自開発した“プレサソール”。公式ホームページで「グリップ力に優れる」と書かれている謳い文句に偽りはなく、性能は感心するほど優秀です。

スカルパ リベレラン カリブラHT 濡れた岩

ちなみに、写真のような沢を渡渉する場面で、濡れた岩にも足を置いてみたところ、このような状況でも優れたグリップ性を発揮。あまりに滑りにくいので、プレサソールの性能は全幅の信頼を寄せたくなるほど好印象でした。

歩行性と走破性は? 良かった点と気になる点

歩きやすさ、走りやすさの2つの観点からも、リベレラン カリブラHTの履き心地を試してみました。

【歩行性】歩きやすいぶん、とくに登りでは筋力が必要

スカルパ リベレラン カリブラHT 歩行性

フィールドテストの結果、岩場の少ないトレイルでかなり歩きやすい靴だと感じました。なかでも、着地時の安定性の高さはまるでトレッキングシューズを履いているかのよう。さらに、優れたフィット感から生まれる靴との一体感は特筆に値する特長で、下り斜面や足を斜めに着地せざるをえないトラバースのシーンでも、優れたグリップ性をダイレクトに感じながら安心して歩くことができました。

ただ、ソールユニットの剛性は決して高いとはいえないので、細かい足場に立ち込むような場面ではシューズで体重を支えることができず、ふくらはぎや太腿の筋肉をフルで使うことになります。また、地面からの突き上げを感じやすい靴でもあるので、不整地の歩行に慣れていないと足裏から疲れを感じてしまうかもしれません。

【走破性】ソールの牽引力に注目

スカルパ リベレラン カリブラHT 走破性

走破性については、ここでもフィット感の高さとソールのグリップ性が光りました。本当に素足で歩いているような靴との一体感があり、ソールが爪を立てているかのようにグイッと地面をとらえてくれるので、踏み込みに使う力をほぼ100%足裏に伝えることが可能。それが強力な牽引力となって、急な斜面でもグイグイ前に進むことができました。

さらに、下りでもグリップ性の高さでしっかりブレーキを効かせることができ、スピードをかなりコントロールしやすい印象。スピーディーに行動するトレイルランニングやファストハイクなどを、より安全に楽しむことができるでしょう。

唯一気になったのは、Boaシステムのダイヤルが何かに擦れると、途端に靴が緩む点です。これは逆回転でコードが緩む「デュアルダイヤル」を採用しているからなのですが、歩いているときも何度か靴を岩肌や木の根にぶつけることがあったので、走っているときはとくに注意しないと同じような目に合いそうです。

しっかり特性を理解すれば日帰り登山にベストマッチ!

スカルパ リベレラン カリブラHT

リベレラン カリブラHTは、ハイキングもトレイルランニングもひとつの靴で楽しみたい人に、特におすすめ! 抜群のフィット感と優れたグリップ性によって生み出されるハイレベルな歩行性と走破性で、今までの靴とは違う感覚で登山を楽しむことができます。

また、登山に慣れた人なら泊まりの山行でも使えそうですが、基本は日帰りの計画にぴったりな靴と考えておくといいでしょう。

ただし、防水性能がなく、足りない筋力をシューズが補ってくれない点は注意が必要。足が濡れる状況に対応でき、山歩きに必要な筋力を十分に備えている。リベレラン カリブラHTは、そんなユーザーの力量が試される靴ともいえそうです。

    スカルパ リベレラン カリブラHT

    カラーオイルイエロー
    サイズ#39〜45(約24.5〜29.5cm、0.5刻み)
    重量310g(#42、1/2ペア)

      スカルパ リベレラン カリブラHT WMN

      カラーミスティジェイド
      サイズ#36〜40(約22〜25.5cm、0.5刻み)
      重量260g(#38、1/2ペア)
      ソール厚トウ20.5mm/ヒール24.5mm/ドロップ4mm