アイキャッチ画像撮影:YAMA HACK編集部
雪山登山に適しているのは、どんなザック?

無積雪期に比べて防寒対策で厚着になり、携行するアイテムも増える雪山登山。ザックのセレクトは、容量など収納性についつい目が行きがちです。
けれどもより安全かつ快適に行動するためには、収納力だけでなく、積雪による濡れや冷えが大きなリスクとなる環境での使い勝手も加味することが重要です。
雪山登山用ザック選びのポイントをおさらい
雪山登山に適したザックを選ぶポイントとしては、以下の10項目が挙げられます。
必ずしも全てを満たしている必要はありませんが、目指している雪山登山のレベルやスタイルに合わせて、必要な条件をチェックしてみてください。
雪山登山用ザック選びのポイント10箇条
- 堅牢性を備えた生地により、アイゼン・ピッケルでの破損を防止
- 背中との隙間がなく、雪が付着しにくいフラットな背面で寒さを軽減
- ギアの外付けは凍結や紛失の危険も!シンプルなコンプレッションベルトで十分
- 厚着での激しい行動を邪魔しないショルダーハーネスやヒップベルトが快適
- ベルト類のアジャスター・ストッパーは、グローブを装着したまま操作できるかがキモ
- 雪崩対策装備など、全てのアイテムを収納できる容量・サイズを選択
- ピッケルホルダーは使用するピッケルをきちんと固定できるかチェック
- メッシュポケットのザックは雪山登山には不向き
- ほかのアイテムを濡らさない雪山ギア専用の収納スペースがあると便利
- 雪山登山ではハイドレーションの恩恵を受けにくいので注意
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本格的な雪山登山へのステップアップに!おすすめザック7モデル

撮影:YAMA HACK編集部
今回は、雪山登山に対応する7つの定番ザックをピックアップ!これまでは3シーズン用のザックで初心者向けの雪山を楽しんでいた人が、本格的な雪山登山へステップアップする際におすすめのモデルです。
担当者に聞いた推しポイントも参考に、自分にぴったりの相棒を見つけましょう。
▼モデル名をクリックすると紹介に飛べます
*以下、ブランド名のアルファベット順に掲載
Black Diamond|スピード30
撮影:YAMA HACK編集部
- スピード30 ¥26,400
- ※新たにPFCフリー撥水加工を採用した2024/2025年シーズンモデルは¥27,610
- 容量:S/M=28L、M/L=30L
- 重量:S/M=990g、M/L=1140g
ピッケル・アイスアックス・アイゼンなど鋭利な刃物の干渉にも耐える耐摩耗性・引き裂き強度や、撥水性に優れたUTS(Ultra Tear Strength)コーティングを施した210d Xリップナイロン生地を採用。背面には、快適性を考慮した吸湿性のあるパネルが配置されています。雪が付着しにくいフラットな仕様です。
軽量性と耐久性のバランスが抜群!

強靭な生地を採用しながら軽さが魅力のスピード30は、雨蓋、背面のフレームシート、ヒップベルト、スノーギア固定用のストラップを取り外すことで、さらなる軽量化が可能です。
※冒頭の写真はヒップベルトを外した状態で背負っていますが、上の写真のように購入時にはヒップベルトが付属しています

撮影:YAMA HACK編集部(雨蓋を取り外した状態)
雨蓋を外した状態でも、ドローコード付きスカートでザック上部をしっかりと覆うことができます。雨蓋あり・なしのいずれの場合でもシンプルな1本締めのストラップで、グローブを着用したままワンアクションで開閉できるのもポイント。

撮影:YAMA HACK編集部
フロントには、高い耐摩耗性を備えた上下2本のストラップが付いています。幅20mmの安定感のあるストラップなのでアイゼンをしっかり固定でき、脱落してしまう懸念もありません。

提供:ロストアロー(メタルフック付きアイスツールピックポケット)
ピッケルやアイスアックスのヘッド部分を収納するアイスツールヒップポケットには、メタルフックが付属。シャフトを固定するストラップも太めで、アイスツールをしっかりと保持することができます。
\ここが推し!/
積雪期に対応したモデルの中では、もともとが軽量な位置付けですが、さらにフレームシート・雨蓋・ヒップベルトなどの着脱で510gまで軽量化可能な構造となっています。
個人的に、パック選びで重要視しているのが雨蓋の大きさ。スピード30の雨蓋はテルモスと行動食が入るサイズで、さっと休憩したい時に本体を開けずに済むのが良いですね。
(ロストアロー 広告部 / 五十島さん)
Black Diamond スピード30
重量 | S/M:990g M/L:1140g |
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容量 | S/M:28L M/L:30L |
雨蓋取り外し | ◯ |
ヒップベルト取り外し | ◯ |
アイゼン装着 | ◯:外付け |
Black Diamond スピード30(2024/2025シーズンモデル)
重量 | S/M:28L M/L:30L |
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容量 | S/M:990g M/L:1140g |
雨蓋取り外し | ◯ |
ヒップベルト取り外し | ◯ |
アイゼン装着 | ◯:外付け |
Deuter|ガイド 44+8
撮影:YAMA HACK編集部
- ガイド 44+8 ¥38,500
- 容量:44+8L
- 重量:min. 930g / max. 1,270g
雪が溜まりやすいポケット類をすべて廃したシンプルな外観が特徴です。背面パネルはメッシュ生地を可能な限り控え、雪の付着を防止。軽量化を図りつつ荷物が多い雪山を想定して、金属と樹脂のメリットを両立したデルリン®製フレームを使用して、背負い心地にも妥協はありません。
シンプルでいて、ほしい機能に抜かりなし!

提供:イワタニ・プリムス
「GUIDE」の名の通り、山岳ガイドやエキスパートによるアルパインクライミングでの使用を意識して開発されたモデル。こうした登山スタイルに欠かせないヘルメットを安全かつ傷付けずに運ぶための、ヘルメットホルダーが最初から付属しているのも特徴です。
撮影:YAMA HACK編集部(1枚目:ヒップベルトを取り外した状態、2枚目:雨蓋を取り外した状態)
クライミングハーネスと干渉するヒップベルトは取り外し可能なだけでなく、ポケットがついた厚みのあるフィン部分とベルト部分を分割可能。ベルトだけを使用して安定感をキープする方法もありです。
雨蓋も取り外し可能で、上部のフィクセーションストラップとフロントのコンプレッションストラップにロープを固定して持ち運ぶこともできます。

提供:イワタニ・プリムス
ピッケルやアイスアックスのヘッドを固定するパーツは、シンプルなストラップのみ。メタルパーツも配置されており、様々な形状や大きさのアイスツールをストレスなく装着可能です。
1枚目撮影:YAMA HACK編集部 2枚目提供:イワタニ・プリムス
ガイド 44+8の大きな魅力が、フロントの大きなジッパーを開けることで、雨蓋の開閉なしに直接ザック内部にアクセスできること。アイテム自体の数が増え、寒い中でスピーディな行動が求められる雪山登山において、底部に収納したものも簡単に取り出せるのは嬉しい工夫です。
\ここが推し!/
水補給に欠かせないテルモスや雪盲防止のサングラスなど、雪山でのギアの紛失は非常に危険です。このモデルは、不要なフロントポケットやサイドポケットを備えず、非常にシンプルなデザインになっています。冬山を機に、外付けを減らしたパッキング方法を見直してみてはいかがでしょうか。
背面長や女性の骨格に合わせたショルダーハーネスを備えたガイド 42+8 SLもラインナップしています。
(イワタニ・プリムス 営業部 / 山本さん)
Deuter ガイド44+8
重量 | 1270g |
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容量 | 44+8L |
雨蓋取り外し | ◯ |
ヒップベルト取り外し | ◯ |
アイゼン装着 | × |
Deuter ガイド 42+8 SL
重量 | 1220g |
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容量 | 42+8L |
雨蓋取り外し | ◯ |
ヒップベルト取り外し | ◯ |
アイゼン装着 | × |
GREGORY|アルピニストLT38
撮影:YAMA HACK編集部
- アルピニストLT38 ¥28,600
- 容量:38L
- 重量:1,160g
様々なギアを固定できるバンジーコードやループを備えたフロント部分と、スキーも取り付け可能なサイドのループが特徴的。内部は軽量素材と耐久性のあるアルミニウムのハードウェアで構成されており、軽量でありながら収納性は抜群です。
冷え対策や疲労軽減のための工夫が随所に!

背面には熱成形を施したパネルを採用。背中にぴったりと心地よくフィットし、雪が浸入にしくい構造になっています。それでいて、ひし形に若干の凹凸があるため空気が循環し、運動量が高いときには蒸れにくいのがポイントです。

撮影:YAMA HACK編集部
アイゼンはバンジーコードで装着可能。テンションを調整できるので、ヘルメットなど様々な大きさのアイテムを固定できる便利なパーツです。

撮影:YAMA HACK編集部
ピッケルやアイスアックスは、ヘッド部分をシンプルなポケットに収納し、シャフトはバンジーコードを伸ばしてリング状にして固定します。細いゴム製ながら、テンションを調整すればシャフトはしっかりと安定します。
撮影:YAMA HACK編集部(1枚目:取り出し可能な背面のフレーム、2枚目:ヒップベルトを取り外した状態)
開口部が大きく、荷物の出し入れは容易。背面のフレームシートは取り外すことができます。ヒップベルトも同様に着脱式で、荷物の量によってザック自体の軽量化が可能です。
\ここが推し!/
長年培ったグレゴリーのテクノロジーが注ぎ込まれており、耐久性に優れた軽量素材とギアの収納力のよさが魅力。快適に安心して雪山を楽しめます。
雪山期間が短い方は足元が不安定になり体力を消耗しがちですが、重量に応じて脱着可能な軽量ヒップベルト・パットを締めれば、終盤の疲労に大きく差がでます。セーフティホイッスル付きの取り外し可能な薄型テーパード・ハーネスは、フィット感を高めてくれて、歩行の快適さが違います。
(グレゴリー 営業部 / 北山さん)
GREGORY アルピニストLT38
重量 | 1160g |
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容量 | 38L |
雨蓋取り外し | × |
ヒップベルト取り外し | ◯ |
アイゼン装着 | ◯:外付け |
Millet|プトレイ インテグラーレ 35+10
撮影:YAMA HACK編集部(写真の商品は旧ロゴ)
- プトレイ インテグラーレ 35+10 ¥34,100
- 容量:35+10L
- 重量:1,420g
アルパインクライミングからスキーツーリングまで、一年を通してオールラウンドな登山を楽しむためにデザインされたモデル。高いクッション性の3Dメッシュパネルを内蔵した背面は、エアフロー構造と通気素材によって激しい行動による汗蒸れを軽減してくれます。
使い勝手のよさと汎用性の高さが◎!

左サイドには、雨蓋を開閉せずにザック内部にアクセスできるジッパーが搭載されています。様々なアイテムを使用し、ウェアのこまめな着脱によるレイヤリングも重要な雪山登山において、重宝する機能です。

撮影:YAMA HACK編集部
ピッケル・アイスアックスの装着は、ヘッド部分の先端をポケットに収納し、シャフトの付け根部分をループに通す方式。シャフト部分のループのストッパーはワンタッチで操作ができ、しっかりと固定されつつ取り外しも簡単です。
提供:ミレー・マウンテン・グループ・ジャパン
収納スペースも充実しています。ほかのアルパインザックに比べると重量はありますが、無雪期向けのザックと変わらないしっかりとした背負い心地やベルト類の操作性を重視する人には、特に快適に感じることでしょう。

撮影:YAMA HACK編集部
フロント正面には、多本爪アイゼンも収納できる大きなギアポケットが付いています。外側への固定と比べて脱落の心配がなく、雪が付着したままでもザック内部の荷物を濡らすこともないため非常に便利。ベルトで厚みの調整が可能なので、無積雪期であればウェアや小物類を収納してもよいでしょう。
\ここが推し!/
引き裂きや摩擦に強い2種のナイロンを効果的に配置し、岩場でも安心の耐久性を獲得しています。
アックスホルダーやクランポンポケット、スキーホルダー、ロープホルダーなど、ギアを効率よく収納できる各種機能を備えており、アイスクライミングやスキーツーリングといった冬の幅広いアクティビティに対応。一年を通してオールラウンドに活躍するテクニカルパックです。
(ミレー・マウンテン・グループ・ジャパン
マーケティング / 林さん)
Millet プトレイ インテグラーレ 35+10(旧ロゴ)
重量 | 1420g |
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容量 | 35+10L |
雨蓋取り外し | × |
ヒップベルト取り外し | × |
アイゼン装着 | ◯:ポケット収納 |
Millet プトレイ インテグラーレ 35+10
Millet プトレイ インテグラーレ 35+10 W
重量 | 1400g |
---|---|
容量 | 35+10L |
雨蓋取り外し | × |
ヒップベルト取り外し | × |
アイゼン装着 | ◯:ポケット収納 |
mont-bell|リッジラインパック 40
撮影:YAMA HACK編集部
- リッジラインパック 40 ¥24,200
- 容量:40L
- 重量:1,150g
モンベル独自の高強度素材バリスティック®ナイロンを生地に使用した、軽量性と耐久性に優れたモデル。雪山専用ザックではないものの、雪が付着しにくい材質とシンプルなデザインで、雪山登山での使い勝手も良好です。
濡れから荷物をしっかり守り、出し入りもスムーズ!

撮影:YAMA HACK編集部(内部の止水テープ)
内部はレインウェアと同様に止水テープで目止めされており、防水性の高さが魅力。重く湿った雪が侵入して、荷物を濡らしてしまう心配を軽減してくれます。

蓋部分は止水テープでの目止めが施されていませんが、その対策も抜かりありません。代わりにパック上部を覆う軽量なカバーが付属。フロントとショルダーハーネス左右4箇所のループに固定することで、全面の防水性を確保しています。
撮影:YAMA HACK編集部(2枚目:樹脂製のベルト、3枚目:別売りの「ギアホルダー」を装着した様子)
ピッケルは一般的なザックと同じくピッケルホルダーにシャフトを通して折り返すタイプ。ヘッドの先端を中央のベルトに通すことで安定感がさらに増します。
シャフトを固定するループをはじめ、コンプレッションベルトなど全てのベルト類が樹脂製である点もポイント。雪が付着しにくい嬉しい工夫です。

撮影:YAMA HACK編集部(トップはパネルローダー式で大きく開閉可能)
トップには雨蓋がなく、ジッパーで開閉する方式。一般的なザックのようにまずベルトを外して次に巾着部分をゆるめるよりも、荷物の出し入れを素早く行うことができます。開口部もかなり大きく、奥に収納したアイテムへのアクセスも容易です。
\ここが推し!/
独自の高強度素材バリスティック®ナイロンを使用していることから、軽量性と耐久性に優れるだけでなく、雪が付着しにくく、雪山登山でも快適に背負うことができます。
雪山専用モデルではありませんが、前面にはピッケルが装着できるホルダーも備えており、一年を通して活躍します。スノーギアを収納できる「ギアホルダー(別売り)」との併用もおすすめです。
(モンベル 広報部 / 長井さん)
mont-bell リッジラインパック 40
重量 | 1150g |
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容量 | 40L |
雨蓋取り外し | ×(雨蓋なし) |
ヒップベルト取り外し | × |
アイゼン装着 | ×(別売りの「ギアホルダー」を併用すれば可) |
Mountain Hardwear|スクランブラー 35
撮影:YAMA HACK編集部
- スクランブラー35 ¥28,600
- 容量:35L
- 重量:S/M=1,180g、M/L=1,202g
マウンテンハードウェアを代表するロングセラーモデル。アップデートを重ねて性能が年々向上しており、現行モデルでは生地が刷新されています。
裏面にしなやかさと強さを両立したTPU(熱可塑性ポリウレタンエラストマー)コーティングを施した、400Dのナイロンリップストップ素材を採用。これにより耐久性と防水性がさらに高まり、雪山などタフな環境にも対応しています。
あらゆるシーンに対応しやすい機能がGOOD!
撮影:YAMA HACK編集部
もともとはアルパインクライミング向けに開発されたため、ギアループやデイジーチェーンなどの便利な機能を搭載。コンプレッションベルトの位置の変更も可能です。
様々な方法にアレンジしてギアを装着でき、アルパインクライミングからトレッキングまでマルチに活躍します。

撮影:YAMA HACK編集部(ヒップベルトを取り外した状態)
ヒップベルトと雨蓋も取り外し可能。さらに軽量化したい時やハーネスの装着時、ロープなどザックに入りきらないアイテムの運搬時に便利な機能です。

撮影:YAMA HACK編集部
フロント下部のポケットにヘッド先端を収納することで、ピッケルやアイスアックスを固定可能。また、ザックの底部はフラットなデザインのパッド入りなので、ザックを置いた時に荷物が保護されるだけでなく、パッキングをしやすいという利点もあります。

背面に内蔵されたアルミフレームと軽量フレームシートは取り外し可能。抜いた状態であればザック本体をコンパクトに折り畳めるので、アタックザックとして携行したいときにも重宝します。
\ここが推し!/
シンプルながらタフに使える仕様なので、3シーズンのアルパインや登山はもちろん、日帰りの雪山登山などマルチなシーンで活躍します。
旧モデルはショルダーベルトのみで背負うタイプでしたが、現行モデルからは取り外し可能なヒップベルトが新たに加わりました。腰と肩に荷重を分散できることで、荷物が多い雪山により適したザックに進化しています。
(コロンビアスポーツウェアジャパン
MHWマーケティング・PR / 梶さん)
Mountain Hardwear スクランブラー 35
重量 | S/M:1180g M/L:1202g |
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容量 | 35L |
雨蓋取り外し | ◯ |
ヒップベルト取り外し | ◯ |
アイゼン装着 | × |
OSPREY|ミュータント38
撮影:YAMA HACK編集部
- ミュータント38 ¥29,700
- 容量:S/M=36L、M/L=38L
- 重量:S/M=1,140g、M/L=1,220g
雪山向けザックの定番として人気を博してきたミュータントシリーズの最新モデルです。生地には、軽量化と耐久性を両立する強靭なナノフライ(UHMWPE・超高分子量ポリエチレン)を採用。ピッケルやアイスアックス、アイゼンなど鋭利な刃物の干渉にも対応しています。
優れたフィット感で、言うことなしの背負い心地!

撮影:YAMA HACK編集部
雪が付着しにくいフラットな背面とあわせて見逃せないのが、幅と厚みがあるウエストベルト。重くなりがちな雪山装備を収納しても、しっかりとザックを支えてくれる心強い仕様です。
撮影:YAMA HACK編集部(充実したキャリー構造)
全体的にシンプルな作りながら、各種ベルトやループ、デイジーチェーンといったパーツが充実しているのも特徴。ピッケルやアイゼン、ヘルメットなどをザック外部へしっかりと固定できます。
提供:株式会社ロストアロー(1枚目:付属のヘルメットホルダーを装着した様子)、撮影:YAMA HACK編集部(2枚目:雨蓋上部のヘルメットホルダーの収納箇所)
ヘルメットホルダーが付属しているのもうれしいポイント。雨蓋の左右にデイジーチェーンが付いているため、写真のようにザック上部へも安定して取り付け可能です。背面に固定するよりも岩や枝にぶつかるリスクを軽減でき、より安全な行動に繋がります。
撮影:YAMA HACK編集部(1枚目:フラップジャケットをかぶせた様子、2枚目:フラップジャケットは開口部の内側に内蔵されている)
雨蓋をはじめとした各種パーツを目的に合わせて取り外して、さらに軽量化することも可能。雨蓋を外した時にザック上部を覆うフラップジャケットを内蔵しているため、巾着状の開口部が剥き出しにならず、スマートな外観と防水性をキープできます。
\ここが推し!/
日帰り~小屋泊まり程度の雪山を想定した大きさのバックパックです。
ミュータントの大きな特徴はフィット感に優れた背面構造。無雪期よりも重くなりがちな雪山装備をしっかりと腰で支えてくれます。
またヘルメット、ピッケル、アイゼンなどの装備を確実に固定するためのパーツも充実。 雪山装備は落としてしまうと命に関わるような道具も多いため、安定した取り付けが可能な点がとても気に入っています。
(ロストアロー 広告部 / 五十島さん)
OSPREY ミュータント38
重量 | S/M:1140g M/L:1220L |
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容量 | S/M:36L M/L:38L |
雨蓋取り外し | ◯ |
ヒップベルト取り外し | × |
アイゼン装着 | ◯:外付け |
より自分にぴったりの雪山登山用ザックを見つけるために

撮影:鷲尾 太輔
雪山登山ではラッセルや急斜面の登降で膝を高く上げたり、深く曲げたりする動作を行います。上半身も同じくラッセルのための除雪や、ピッケルのヘッド・スパイクを雪面に打ち込むために、おのずと動作が大きくなります。
ザックはこうした激しい動きを妨げないものをチョイスすることがポイント。登山用品店などで背負ってみる時には、ハードシェルなど雪山登山本番と同じウェアや手袋を着用して厚着の状態になり、これらの動きがスムーズに行えるかをチェックするのがおすすめです。
自分にぴったりのザックで、より安全で快適な雪山登山を楽しんでください。