パックライナーのメリットと選び方!おすすめ7アイテムも紹介
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登山中の急な雨。ザックカバーだけでは心もとなく感じることはありませんか?そんなときに頼りになるのが「パックライナー」です。
ただ本当に必要なのか、どのように選べば良いのか悩む方も多いのではないでしょうか。
この記事では、パックライナーの必要性や選び方、使い方を詳しく解説。おすすめのモデルも合わせてご紹介します!
2023/12/25 更新
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編集者
YAMA HACK編集部
月間350万人が訪れる日本最大級の登山メディア『YAMA HACK』の運営&記事編集担当。山や登山に関する幅広い情報(登山用品、山の情報、山ごはん、登山知識、最新ニュースなど)を専門家や読者の皆さんと協力しながら日々発信しています。
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YAMA HACK編集部のプロフィール
制作者
ライター
TAKESHI
登山歴12年。家族の影響で登山の魅力を知り、100名山を中心に登ってきました。学生時代には剱岳の剣山荘にて住み込みの勤務も経験。雪山登山も始めるべく、神奈川県山岳連盟主催の講習を受講して谷川岳や富士山にもチャレンジしてきました。上高地徳沢周辺の雰囲気が大好きで、オールシーズン制覇を目指してます!
TAKESHIのプロフィール
アイキャッチ画像撮影:筆者
濡れの心配が大幅に軽減するパックライナー
撮影:筆者防水対策として多くの登山者が選ぶのがザックカバー。でも雨が強いとカバーの隙間から水が入り、結構濡れることがあります。
そこで活躍するのがパックライナーです。パックライナーとは、荷物が濡れないようにバックパックの内側に敷く、防水性を備えた大きな袋のこと。インナーバッグと呼ぶこともあります。
荷物をまるごと防水することができ、基本的に中のものが濡れることはなし。雨が強く降る山の中でも、安心してアイテムを守れるんです。
他にもあるパックライナーのメリット!
パックライナーを使用するメリットについて、もう少し詳しく見ていきましょう。
簡単なパッキング
撮影:筆者パックライナーを使うときは、ザックの内側にセットし、その中に荷物をパッキングしていくだけ。ザックカバーのように付けたり外したりの手間がないため、使い勝手も抜群です。
無駄なスペースが最小限!
撮影:筆者防水目的でスタッフサックを使う人も多いですが、たくさん使うとザックの中で無駄なスペースが生まれてしまうことも。
パックライナーなら、隙間なく荷物を押し込むことが可能なんです。もちろん小物の整理にスタッフサックは便利なため、併用することで利便性もアップするでしょう。
山小屋でザックの中身だけを持ち運べる
撮影:筆者山小屋によってはザックの部屋内への持ち込みがNGで、廊下の棚などにおいておく必要がある場合があります。となると寝室に荷物を持ち込むための袋が欲しいところ。そんなときにパックライナーを持ち込み用バッグとして使用することで、中身を一式持ち運ぶことができます。
とはいえこんなデメリットも
便利なパックライナーですが、デメリットもあります。
荷物へのアクセスが若干面倒に
撮影:筆者ザックには下からアクセスできるタイプも多くありますが、パックライナーを使うとその機能が損なわれてしまうことも。同タイプのザックを利用されている方は不便を感じる可能性があるかもしれません。
対策として、レインウエアなどすぐアクセスしたくて、かつ万が一濡れても問題がないものはパックライナーの外に出しておく方法があります。防寒着なども、特に雨が降っていない場合は外に出しておいて、降ってきたらさっと中にしまっても十分間に合うでしょう。
ザック自体の濡れは防げない
撮影:筆者中の荷物を雨からしっかり守れる一方で、ザック自体の濡れは防げません。ザックが濡れると重くなり、絞るのも大変。山小屋などで濡れたまま入るのもマナー違反です。ザックを濡らしたくない人は、ザックカバーとパックライナーの併用がおすすめです。
パックライナーを選ぶ4つのポイント
パックライナーを選ぶ際には、以下4つのポイントを押さえて検討すると良いでしょう。
- 素材と耐久性|価格面も考慮して選択を
- 開閉部の違い|手間がかかるほど防水性はアップ
- サイズ|ザックよりも少し大きめをチョイス
- 重量|基本的に軽さと耐久性はトレードオフ
素材と耐久性|価格面も考慮して選択を
撮影:筆者ナイロン製もポリエステル製もどちらも高い耐水性を持っているため、防水目的ならどちらを選んでもOK。ただ耐久性と価格が異なります。
ナイロンなどのパックライナーは価格が高めですが、耐久性も高め。ポリエステルのいわゆるビニール袋は価格が安い一方で、耐久性は低めです。
開口部の違い|手間がかかるほど防水性はアップ
撮影:筆者ロールトップ、巾着、何もなしのタイプがあります。ロールトップは口をしっかり閉められるので防水性が高いですが、縛るのが手間に感じることも。何もないタイプは防水性は低いものの、開閉の必要がないため使い勝手は良いです。巾着のような紐で縛るタイプも使い勝手に優れるものの、防水性はロールトップよりやや劣るでしょう。
ロールトップ式は、3回程度折りたたんで閉じることでしっかり防水できます。閉じやすいよう、開口部に面ファスナーがついたモデルもあります。
サイズ|ザックよりも少し大きめをチョイス
撮影:筆者サイズはザックの容量よりも少し大きめを選ぶのがポイント。小さすぎると荷物が入らないし、大きすぎると余分な重量となりパッキングもしにくくなります。例えばザックが40Lであれば、パックライナーは50L前後を目安にすると良いでしょう。
重量|基本的に軽さと耐久性はトレードオフ
撮影:筆者基本的には軽いアイテムですが、軽さを最重視するならポリ袋も選択肢に入ります。価格もかなり抑えることが可能に。耐久性とのバランスを考えるのであれば、ナイロン製のタイプがおすすめです。
おすすめのパックライナー8選!
現在販売されているアイテムの中から、7つのパックライナーを厳選してご紹介します!
▼紹介モデル一覧
容量 | XL=22リットル
XXL=40リットル |
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素材 | 70D タフタナイロン、PUコーティング、シームテープ、耐水圧10,000mm |
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サイズ(幅×奥行×高さ) | XL=26 × 19 × 51cm
XXL=37 × 24 × 56cm |
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重量 | XL=78g
XXL=105g |
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容量 | XL=22リットル
XXL=40リットル |
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素材 | 70D タフタナイロン、PUコーティング、シームテープ、耐水圧10,000mm |
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サイズ(幅×奥行×高さ) | XL=26 × 19 × 51cm
XXL=37 × 24 × 56cm |
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重量 | XL=78g
XXL=105g |
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70Dの厚手ナイロンのパックライナー
ロール開閉式で縫い目もシームテープで止められた防水性の高いモデル。ボトムには取手もついていて持ち運びもしやすいデザインです。
容量 | XL=22リットル
XXL=40リットル |
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素材 | 15D リップストップナイロン、シリコン/PUコーティング、シームテープ、耐水圧1,500mm |
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サイズ(幅×奥行×高さ) | XL=26 × 19 × 51cm
XXL=37 × 24 × 56cm |
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重量 | XL=34g
XXL=49g |
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容量 | XL=22リットル
XXL=40リットル |
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素材 | 15D リップストップナイロン、シリコン/PUコーティング、シームテープ、耐水圧1,500mm |
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サイズ(幅×奥行×高さ) | XL=26 × 19 × 51cm
XXL=37 × 24 × 56cm |
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重量 | XL=34g
XXL=49g |
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15Dと薄手で軽量な防水ドライバッグ
防水性と軽量性を兼ね備えたモデル。縫い目はシームテープで留められ浸水を防止します。軽量化のため底のハンドルはついていません。
容量 | S=36リットル
M=58リットル
L=76リットル |
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素材 | Bluesign®認証40Dリサイクル高強度ナイロン、シーム加工 |
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サイズ(幅×奥行×高さ) | S=31 × 26 × 47cm
M=37 × 31 × 61cm
L=39 × 34 × 72cm |
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重量 | S=91g
M=116g
L=152g |
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容量 | S=36リットル
M=58リットル
L=76リットル |
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素材 | Bluesign®認証40Dリサイクル高強度ナイロン、シーム加工 |
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サイズ(幅×奥行×高さ) | S=31 × 26 × 47cm
M=37 × 31 × 61cm
L=39 × 34 × 72cm |
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重量 | S=91g
M=116g
L=152g |
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立方体でザックにフィットしやすいパックライナー
ロールトップ式で高い防水性を誇り、防水コート生地を使用したパックライナー。生地にはリサイクル素材が100%使用されています。
容量 | ー |
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素材 | 100% Polyethylene |
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サイズ(幅×奥行×高さ) | 50 × 0 × 90cm |
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重量 | 42g / 1pc. |
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容量 | ー |
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素材 | 100% Polyethylene |
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サイズ(幅×奥行×高さ) | 50 × 0 × 90cm |
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重量 | 42g / 1pc. |
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ザックの梱包袋をパックライナーに進化させた袋
ザックを包むポリ袋をパックライナーとしても使えるようにデザインしたのがこちらの商品。厚手のビニールであり、ちょっとやそっとでは破けない耐久性があります。開口部を縛る機能はありません。
容量 | 30リットル、45リットル、60リットル、80リットル |
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素材 | ウェザーテック® |
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サイズ(幅×奥行×高さ) | 30L=32(50) × 20 × 63cm
45L=35(56) × 25 × 70cm
60L=40(60) × 25 × 79cm
80L=40(63) × 28 × 92cm
※底から開口部に向けて広がる形状のため、カッコ内は開口部の幅 |
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重量 | 30L=130g
45L=160g
60L=190g
80L=220g |
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容量 | 30リットル、45リットル、60リットル、80リットル |
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素材 | ウェザーテック® |
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サイズ(幅×奥行×高さ) | 30L=32(50) × 20 × 63cm
45L=35(56) × 25 × 70cm
60L=40(60) × 25 × 79cm
80L=40(63) × 28 × 92cm
※底から開口部に向けて広がる形状のため、カッコ内は開口部の幅 |
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重量 | 30L=130g
45L=160g
60L=190g
80L=220g |
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止水力の高いパックライナー
開口部をマジックテープで圧着後3回以上折り返してからバックルを固定するため、防水力が高め。底が角丸形でザックの形にフィットしやすいのも特徴です。
容量 | 30リットル、50リットル、70リットル |
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素材 | 30D ポリエステル(PUコーティング)、シームテープ処理 |
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サイズ(幅×奥行×高さ) | 30L=30 × 20 × 55cm
50L=35 × 25 × 60cm
70L=40 × 30 × 65cm |
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重量 | 30L=42g
50L=54g
70L=65g |
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容量 | 30リットル、50リットル、70リットル |
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素材 | 30D ポリエステル(PUコーティング)、シームテープ処理 |
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サイズ(幅×奥行×高さ) | 30L=30 × 20 × 55cm
50L=35 × 25 × 60cm
70L=40 × 30 × 65cm |
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重量 | 30L=42g
50L=54g
70L=65g |
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3サイズ展開の巾着型のパックライナー
開口部は巾着型で出し入れがしやすいデザインに。30〜70Lと、小さめサイズから大型バッグまで幅広く対応ができるサイズ展開です。
容量 | 50リットル |
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素材 | Sil / PUコーティング40Dナイロンリップストップ、シーム加工 |
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サイズ(幅×奥行×高さ) | 53 × 20 × 71cm |
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重量 | 86g |
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容量 | 50リットル |
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素材 | Sil / PUコーティング40Dナイロンリップストップ、シーム加工 |
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サイズ(幅×奥行×高さ) | 53 × 20 × 71cm |
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重量 | 86g |
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40Dナイロン生地で耐久性の高いパックライナー
ロールトップタイプでしっかり防水。生地も軽量ながら耐久性の高い40Dで長期間のハードな使用にも耐えられます。
このアイテムもパックライナーの代用に!
撮影:筆者ごみ袋、ヴィヴィ、シュラフカバーをパックライナーとして代用も可能です。一つのアイテムを複数の目的で使えるため、荷物を少なくしたい登山では嬉しいポイント。
ただデメリットとして、山行中にパックライナー以外の用途で使う際は荷物をすべて出す手間が発生します。また、シュラフカバーの場合はザックに対して大きめになるため、荷物の収納や出し入れがややしにくいという弱点も。
まずは手持ちのごみ袋やシュラフカバーで使い心地を試してみて、その後専用アイテムの購入を検討してみるのもありでしょう。
パックライナーを使いこなして安心な登山に!
撮影:筆者ザックカバーを持っている人と比べると、持っている人は少なめなのがパックライナー。でもザックカバーにはない機能や魅力を備えているんです。
最初から高額なアイテムを買うことに抵抗があれば、まずはポリ袋から使ってみるのもあり。パックライナーを使うことでより安心安全な登山を楽しんでください!
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