出典表記のない画像はすべて筆者撮影
東麓から赤岳へ。岩稜と鎖場の長大な尾根をたどる

日本百名山・八ヶ岳の最高峰であり、長野県と山梨県の境に位置する赤岳。様々な登山コースが山頂へと延びており、バラエティに富んだルート設定が可能です。

赤岳山頂から見た「真教寺尾根(右)」と「県界尾根(左)」
この記事では、赤岳の東に並行して延びる「真教寺尾根(しんきょうじおね)」と「県界尾根(けんかいおね)」の2つの尾根を周回するコースを紹介します。山頂直下は岩場と鎖場が連続するため、“八ヶ岳の最難関コース”とも呼ばれています。
標高差約1,400mを往復するタフなコース

このコースは岩場や鎖場に目が行きがちですが、標高差の大きい道のりを長く歩くことも頭に入れておきましょう。
起点となる美し森駐車場(標高約1,480m)から赤岳山頂(標高2,899m)までの標高差は約1,400m。稜線の山小屋を除いて避難小屋や水場はなく、また赤岳の一般的な登山口として知られる美濃戸方面のコースほど登山道も整備されていません。
ヘルメットを着用しよう

山頂直下(標高2,500m辺りから)は急勾配の岩稜となり鎖場が連続します。またルート上は小石の多いザレ場もあり、落石が発生しやすい環境です。岩稜帯ではヘルメットの着用が賢明でしょう。
安全に楽しむためにも、十分な計画と適切な装備、体力と鎖場を通過する技術を身につけて挑戦したいコースです。
コース概要
最高点の標高: 2862 m
最低点の標高: 1472 m
累積標高(上り): 1450 m
累積標高(下り): -1450 m
美し森へのアクセス
【クルマの場合】
中央道「須玉」IC−国道141号−県道11号−美し森駐車場
■美し森駐車場
駐車台数:約50台
トイレ:あり
料金:無料
【公共交通の場合】
JR中央本線「小淵沢」駅-JR小海線「清里」駅-徒歩30分-美し森駐車場

出典:PIXTA
清里駅-美し森-サンドメウズ清里(清里テラス)間は、「清里ピクニックバス」の北部周遊ルートが運行されています。ただし運行時間や本数、運行期間が限られているため、利用する場合は下調べをお忘れなく。
コース詳細ガイド

出典:YAMAP
今回は真教寺尾根を登り県界尾根を下るコースを、4つのセクションに分けて紹介します。
セクション①|美し森駐車場〜牛首山

出典:YAMAP
美し森駐車場から展望台を経由し、標高2,280mの牛首山まで進むセクションです。樹林帯歩きですが、何箇所か視界が開け景色が見えるポイントもあります。この区間は特に難所はありません。

約50台収容の無料駐車場には、公衆トイレや自動販売機が備わっています。観光案内所も併設されているので、下山後などでタイミングが合えば立ち寄ってみるのもよいかもしれません。

観光案内所右手の階段を登ります。

展望台へ上る美し森歩道は現在工事中(※2023年10月時点)。案内板にそって迂回し、展望台を目指します。

西へ100mほど歩いた後、右折し、木道を登ります。
美し森展望台に到着。晴れていれば奥秩父の山々や富士山、これから登る赤岳の絶景が楽しめます。この辺りは散策するにも気持ちのいい場所です。
展望台にある売店は現在休業中でした。

展望台から北西方面へ足を進めます。

平坦な道ですが、登山道に笹が被っていました。真教寺尾根〜県界尾根コースは笹藪になっている箇所がいくつかあります。笹はマダニが生息しているため、肌が露出した服装は控えた方が良いでしょう。

たかね荘分岐を通過し、標識の「天女山 羽衣池」方向へ進みます。県界尾根からの下山時は、再びここに合流します。

ここから傾斜が少し増し、擬木の階段を登っていきます。階段はステップ間の溝が深くなっており、歩幅を合わせるのが難しかったです。路肩を辿った方が歩きやすそうです。
長い階段を登ると、羽衣の池に到着します。標識の「牛首 赤岳」方向へ進みます。ベンチもあるので、ここで一息つくのも良いでしょう。
ちなみに羽衣池は湿原のような小さな池で、周囲に木道が整備されています。「天女山の天女が舞衣を洗い浄めた池」と言われているそうです。

しばらくなだらかな登山道を登ります。一定間隔でピンクテープもあるので、道に迷う心配もないでしょう。

登山道に岩が混じっている箇所も。歩きにくさはありませんが、濡れているときはスリップに注意です。

真教寺尾根と県界尾根には、尾根の何合目かを示す標識が設置されています。自分の現在地がわかるのでありがたいですね。先はまだまだ長いです。

「なんだかモーター音がするな」と思い、右を向くと、リフトが動いていました。

リフトの降り場、「清里テラス(サンメドウズ清里)」の脇を通り過ぎます。清里テラスは富士山や野辺山高原の絶景が楽しめるマウンテンリゾート。野外に設置された大きなソファが人気です。
ちなみに清里テラスから登山道に合流することも可能。サンメドウズ清里からリフトに乗ると1時間ほど時間を短縮できます。到着が遅れた場合など、状況によっては利用を検討しても良いでしょう。

ここから先は、短い区間ですが濃い笹藪に覆われていました。踏み跡は認識できるので、焦らずゆっくり進むようにしましょう。

視界が開け、「賽の河原」という場所に到着します。この日はガスに包まれていましたが、晴れていれば、正面に牛首山と赤岳を仰ぎ見ることができます。

笹が茂る道を進みます。

3合目の標識を通り過ぎます。

大きな岩の間を進みます。

この辺りからわかりやすい尾根道になります。少し鬱陶しく感じていた笹も少なくなってきました。

南西側の視界が開け、権現岳方面の景色が顔をのぞかせます。

南アルプス側の景色も楽しめます。写真中央の山は日本で二番目に標高の高い北岳です。

八ヶ岳らしい、シラビソと苔の森を進みます。光と影のコントラストが素敵です。

空気の澄み渡った日は、遠く富士山の展望も楽しめます。
セクション①の目標地点、牛首山に到着です。ここでちょうど5合目になります。山頂からの展望はありませんでした。
セクション②|牛首山〜赤岳頂上山荘

出典:YAMAP
このセクションでは、岩場と鎖場が連続する難所を通過します。岩場が出てくるのは標高2,500m辺りからで、その手前までは穏やかな樹林帯歩きです。

牛首山を通りすぎ、少し下って少し登り返し、歩きやすい道を進みます。

標高2,356mの扇山を通過します。古びた山頂標識がありました。

扇山を少し下ったところから赤岳が見えます。頂上の山小屋も確認できますね。西面の赤褐色した山容とは異なり、東面は木と岩の荒々しさが印象的です。

地形図で標高2,316mを指すピークを通りすぎ、なだらかな道を進みます。この先から急登が始まります。
木々は低くなり、一気に雰囲気が変わります。登山道にも石が混ざってきました。
いよいよ最初の岩場の登場です。階段状になっており、特に難しくはありません。
少しずつ山頂が近づいてきます。振り返ると、登ってきた真教寺尾根を見下ろせます。

再び岩場が出てきました。傾斜は緩いので、特に問題はないでしょう。

岩につけられた最初の鎖場です。ここから鎖場が連続します。

この鎖は下り用でしょうか。鎖は無理に使おうとせず、あくまでも補助として考えておきましょう。

ガレ場を進みます。浮石による転倒や滑落に注意しましょう。また後続者がいる場合は、落石のないような慎重な足運びも大切です。
ほどなくして10mほどの鎖場に着きます。真教寺尾根でここが一番切り立っていると感じました。二本の鎖が垂れていますが、左側の方がステップが多く登りやすいでしょう。
人によっては鎖に頼らざるを得ない場合もあるでしょうが、鎖に体重を預けすぎず、3点支持を意識しながら進みましょう。

難所を通過して一安心。と思いきや、まだまだ鎖場が続きます。
右に少し横移動して、20mほどの長い鎖場を登ります。
そこから傾斜は少し落ち着き、鎖場をたどりながら進むと、9合目の標識が現れます。
左を向けば、特徴的な大岩が目につくでしょう。この大岩は「大天狗」と呼ばれ、延びる尾根は「天狗尾根」と呼ばれるバリエーションルートになります。
※県界尾根にも「大天狗」がありますが、まったく別の場所です。

稜線が見えてきました。
真教寺尾根の10合目に到着です。ここはキレット方面と赤岳方面の分岐になっています。天狗尾根や権現岳へ続く稜線が美しいです。
大岩を右に巻き、設置されているハシゴを進みます。

鎖場が出てきますが、頼らずとも登れるでしょう。

再び稜線に出ると、ドカンと阿弥陀岳がお出迎え。

山頂と山小屋が見えてきました。岩稜の左を巻くように進みます。この辺りは左が切れ落ちているので注意しましょう。
鞍部に着くと、「文三郎尾根」コースと合流します。文三郎尾根は人気ルートですが、こちらも油断できない岩稜帯となります。
最後の岩場です。ハシゴを2箇所通ります。

山頂に着きました。赤岳山頂には「赤岳神社」と「太政宮」という2つの神社が祀られています。神々しさを感じる山頂です。
南は通ってきた岩稜と権現岳へ続く稜線、東は真教寺尾根と県界尾根、南東には富士山が見えます。

山頂から北へ進み、北峰にある小屋へ向かいます。この角度から小屋を見ると「よくこんなところに建てたなー」と感心してしまいます。

赤岳頂上山荘に到着しました。360度のパノラマが楽しめる絶景の山小屋です。ペットボトル飲料水は販売されていますが、水場はありませんので注意しましょう。
電話:090-2214-7255
営業期間:7月中旬~10月中旬
料金:1泊2食付12,000円、素泊まり10,000円
また、山頂から横岳方面へ20分ほど下ると、赤岳展望荘があります。好みでこちらの山小屋を選ぶのも良いでしょう。山頂から赤岳展望荘までは岩場の下降となるので油断は禁物です。
電話:0266-74-2728
営業期間:4月下旬~11月上旬
料金:1泊2食付13,000円、素泊まり10,500円

出典:YAMAP
登山地図を見ると、赤岳展望荘から県界尾根の途中へ合流する波線コースが延びていますが、山小屋の方いわく「通る人もいるが、崩れている箇所もあるのであまりお勧めできない」とのこと。
今回は通過していないため道の状況はわかりませんが、赤岳山頂へ登り返して県界尾根を下った方が無難でしょう。
セクション③|赤岳山頂〜大天狗

出典:YAMAP
県界尾根の急勾配の岩稜コースを下り、標高2,440m地点の大天狗を目指すセクションです。真教寺尾根と同様に鎖場が連続します。ザレ場も多いので、気を引き締めて下りましょう。
ちなみに「県界」とは、名前のとおり山梨県と長野県との境の尾根であることが由来となっています。

赤岳頂上山荘の直下から県界尾根がスタートします。

10合目までを示す標識がありました。県界尾根は赤岳山頂へ直登するコースになります。

さっそく鎖場が始まります。登山道はザレた場所も多いので、鎖に頼りすぎず足元を確認しながら進みましょう。

長い鎖場を慎重に下っていきます。

小石がゴロゴロしています。スリップや石を落とさないように注意しましょう。

写真中央の、尾根が二手に分かれているところが大天狗です。なんだかサソリのように見えますね。
スラブ状の細長い岩の鎖場を通過する箇所も。登り下りともに難所のひとつになるでしょう。足の置き場を確かめながら、慎重に下りましょう。

長いハシゴを下ります。少しずつ傾斜が出てくるため、ハシゴを使う際は四つん這いになった方が安心です。

赤岳展望荘と繋がる分岐に着きました。標識はほぼ判別できず、パッと見た感じでは道も不明瞭で、あまり通っている人はいない印象です。

ここはやや湾曲して鎖が設置されています。こういった場所は、鎖に頼りすぎるとスリップした際に鎖に振られてしまうので注意しましょう。

右に少し折れると、大きな岩の下に7合目の標識がありました。
そこからすぐに一枚岩のハシゴと鎖場が出現。ここが県界尾根で最も切り立っていると感じました。高度感もあるため、特に下山時の難易度が高いでしょう。
一歩一歩慎重に、手足を滑らせないように細心の注意を払いましょう。岩は足の置き場が少なく、雨などで湿っているときは更に気をつける必要がありそうです。

難所を下り、鉄板で舗装された道をトラバースします。遠くには富士山が見えていますね。

鎖場もこれで終了。斜度は落ち着き、心地よい樹林帯を進んでいきます。写真の木はくぐる必要があるので頭上注意です。

振り返ると、木々の隙間から赤岳がみえました。

歩きやすく気持ちのいい樹林帯です。
なだらかな道を歩き、大天狗に到着。ここでちょうど5合目になります。岩の上には天狗の石碑が祀られていました。
セクション④|小天狗分岐〜美し森

出典:YAMAP
最後のセクションは、なだらかな尾根から沢へと下降し、堰堤の脇を通って車道に出ます。車道を歩いて美し森展望台を通過し、駐車場へと戻ります。

シラビソでしょうか。低めの木々の間を進んでいきます。

手前の尾根の末端が小天狗です。なだらかな道が続きます。奥には富士山が見えますね。

苔の森を通過します。
少しひらけた場所に出ました。ここから赤岳を仰ぎ見ることができます。

小天狗の少し手前には、岩の上に「東方薬師如来」の碑が建っています。

小天狗に到着です。ここはシラビソの原生林が広がっています。「清里」の標識にそって、分岐を右手に進みます。
登山道が侵食し荒れています。深く削れている箇所もあるので、歩きやすい場所を確認しながら通過しましょう。

途中から笹が出始めます。

下部では笹が生い茂っている箇所も。ロープを頼りに進みましょう。
沢に降りてきました。標識には県界尾根の登山道入口と書かれています。

道が舗装されている箇所もありますが、基本は未舗装路を歩きます。

朽ちかけた橋を通過します。筆者はここで朽ちた木で滑って転倒しました。真教寺尾根と同様にそこまで整備されている様子はないので注意しましょう。

真教寺尾根の「賽の河原」へとつながる分岐を通過します。

車道に出ました。ここに車を停める方もいるようですが、駐車場として開放されているわけではなさそうです。

しばらく車道を進みます。

リフトが運行されているサンメドウズ清里の入口を通過します。リフトを利用する際は、こちらの広い駐車場を利用できます。

サンメドウズ清里の看板から400mほど進み、右へ曲がります。

美し森ロッジの看板が出てきます。施設は閉館してしまったようです。看板を左に曲がり、駐車場を通りすぎて道なりに進みます。

少し進むとたかね荘の分岐に着きます。左へ曲がり美し森方面へ進みます。

美し森展望台を通りすぎます。額縁をイメージしたのでしょうか。面白いアート作品がありました。

往路で通った木道を下ります。

スタート&ゴール地点の美し森駐車場に到着!観光案内所や隣のお土産屋さんも営業しているようでした。時間があれば立ち寄ってみるのも良いかもしれませんね。
このコースの登山適期は?

登山適期は積雪・凍結の心配がない6月下旬〜10月上旬頃まで。ひとたび雪が積もれば鎖は埋まってしまい、その通過は非常に困難です。
そのため、真教寺尾根・県界尾根ともに冬季は八ヶ岳のバリエーションルートとして扱われています。
ズバリ!難易度に大きな差はありません

左:真教寺尾根の岩場 右:県界尾根の岩場 岩質が異なるのがわかる
今回は真教寺尾根を登り県界尾根を下りましたが、もちろん逆のルートを楽しむのもOK! このコースを狙っている方は「どっちの尾根から登るのがいいのか?」という疑問を持っているかと思いますが、筆者の感覚として難易度の面では“どっちもどっち”です。
どちらの尾根も約1,400mの標高差を登ることになり、山頂直下は岩稜の鎖場が連続し、その中に核心となる鎖場があります。実際に登ってみてどちらが優しいというのは特に感じませんでした。
ただ景色は真教寺尾根の方が楽しめるように感じます。YAMAPなどで記録を参照すると、今回の【真教寺→県界】のコースをつないでいる方が多いようで、それが要因かもしれませんね。
赤岳の天気と地図をチェック
気象状況によって装備も変わってきます。また、麓と山頂付近の気象状況も大きく変わる場合も。事前に天気を調べてから登りましょう!
あわせて自分が登るルートについては、地図も用意して詳しく調べてくださいね。
赤岳のふもと(北杜市)の10日間天気
日付 | 03月26日 (水) | 03月27日 (木) | 03月28日 (金) | 03月29日 (土) | 03月30日 (日) | 03月31日 (月) | 04月01日 (火) | 04月02日 (水) | 04月03日 (木) | 04月04日 (金) |
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天気 | ![]() 晴 | ![]() 晴一時雨 | ![]() 雨のち曇 | ![]() 曇一時雨 | ![]() 曇のち晴 | ![]() 曇時々雨 | ![]() 曇 | ![]() 曇時々雨 | ![]() 曇時々雨 | ![]() 晴時々曇 |
気温 (℃) | 24 9 | 26 7 | 24 12 | 16 9 | 14 2 | 9 1 | 10 1 | 12 4 | 12 5 | 16 5 |
降水 確率 | 40% | 60% | 90% | 70% | 40% | 70% | 40% | 70% | 80% | 40% |
データ提供元:日本気象協会
赤岳の登山指数
日付 | 03月26日 (水) | 03月27日 (木) | 03月28日 (金) | 03月29日 (土) | 03月30日 (日) | 03月31日 (月) |
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登山 指数 |
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登山指数の留意点
登山をするための快適さを、山頂や山麓の気象条件から、気象学的知見を用いて登山指数A~Cで表現をしています。降水量、風速、雲量などを総合的に考慮し、気象条件を独自計算したものです。
ただし、以下のリスクは含まれておりません。
- 雷の発生の可能性
- 前日の天気による道のぬかるみ
- 局地的大雨
- 土砂災害の発生の可能性
- 雪崩の発生の可能性
- 噴火の可能性
- 積雪の有無
- 濃霧
- 低温または高温
- 虫やヒルなどの発生状況
山の天気は大きく変わりやすいため、登山指数はあくまで目安としてご利用頂き、最新の気象データや天気図、各登山道情報をご確認ください。
なお、本情報に基づいた行為において発生したいかなる人物の負傷・死亡、所有物の損失・損害に対する全ての求償の責は負いかねます。ご了承下さい。
データ提供元:日本気象株式会社
昭文社 山と高原地図 八ヶ岳
赤岳の奥深さを知るダイナミックなコース

長大な尾根と荒々しい岩稜が続く真教寺尾根と県界尾根は、誰もが簡単に行けるルートとは言い難いでしょう。それだけに、ひと気の多い美濃戸からの道のりとは対照的な、普段は見れない赤岳の裏側へと潜り込んでいくような、豪快ながらも山の奥深さを感じられるコースです。
しっかりした計画と装備で、赤岳のまだ見ぬ景色を楽しんでみてください。