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日本の山岳テントの定番!「アライテント」はなぜ人気?

アライテントは、創業以来半世紀以上、高品質な山岳テントや登山用品を作り続けている日本のメーカー。山のテント場では、初心者の新品テントからベテランの使い込んだものまで、アライテントが使用されている姿をたくさん見かけます。
こんなにも長く、しかも初心者からベテランにまで支持され続ける理由とは何なのでしょうか?
アライテントが支持される理由
①「RIPEN(熟練)」の技による国内ハンドメイド

アライテントには必ず付いている「RIPEN」のロゴ。「RIPEN(ライペン)」とは「熟練」という意味で、アライテントのオリジナルブランドの名称となっています。山にもテントにも熟練し、自らミシンを使う職人たちのハンドメイドによって作られており、その品質への高い自信がうかがえます。
丁寧で質実剛健でありながら、山でのアイデアが詰まっており、山を安全に楽しむためのテント、それがアライテント(ライペン)なのです。
②初心者からベテランまで使える、安全性&使い勝手

山岳テントとして、初心者からベテランまで安心して長く使える、高いレベルの性能を持ったテントばかりです。
軽量性と耐久性・耐風性のバランスの良さ

登山で重要なポイントである軽量性を追求しながらも、強くしなやかなポールやスリーブ式(※)の採用など、厳しい環境が予想される山岳での高い耐久性・耐風性を重視しています。
他メーカーには、もっと軽い山岳テントがありますが、軽量性のみを重視するテントは、耐久性・耐風性に劣る場合もあり不安が残ります。アライテントは、荷物をできるだけ軽くしておきたい初心者も、過酷な環境で安全に使いたいベテランも満足できる、バランスの良さが特徴です。
※スリーブ式
山岳テントは大きく分けて、ポールにテントを吊り下げる「吊り下げ式」と、ポールを袋状のスリーブに差し込んで立てる「スリーブ式」の2つ。どちらも一長一短ありますが、スリーブ式はバランスよくテントにテンションをかけることができ、耐風性が高いのが特長です。
スピーディで簡単、設営&撤収のしやすさ

アライテントは切れ目のないスリーブ式。ポールをスムーズに差し込めるので、短時間にスムーズに設営できます。また、手間取りがちなフライとの接続部分はバックルでワンタッチ接続(エアライズ等)。初心者にはわかりやすく、ベテランには時間の短縮ができる優れた設営性が魅力です。
③日本の山岳に配慮した快適性

日本の山岳を熟知するアライテントならではの機能が充実。冷え込みやすい高山でも使えるフルクローズできるインナーテントや、雨が多い季節でも快適に過ごせる前室など、基本性能以外に快適性も考慮されています。
アライテントの各シリーズの違い&おすすめシーン

アライテントの山岳用テントにはいくつかシリーズがあります。選択肢が多い反面、購入時に迷う要因にも。それぞれのシリーズの違いと、おすすめシーンを紹介します。
持ち運びに適した軽量性、滞在時を快適に過ごす居住性など、自分が求めるスペックや使用シーンに合わせて選んでみましょう。
▼シリーズ一覧
シリーズ | 軽量性 | 耐久性 | 居住性 | 対応シーズン | 特徴 | おすすめシーン |
---|---|---|---|---|---|---|
エアライズ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ | 4シーズン | ・ブランドを代表する山岳テント ・豊富なオプションで様々なシーンに対応 | テント泊登山、縦走登山、冬季登山 |
SLドーム | ★★★★★ | ★★☆☆☆ | ★☆☆☆☆ | 3シーズン | ・とにかく軽量性重視な人向け | ULハイク、スピード重視の登山 |
トレックライズ | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | 3シーズン | ・居住性と軽量性が好バランス ・ゆったりと登山を楽しむシーンに | テント泊登山、ツーリング、長期登山 |
オニドーム | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | 3シーズン | ・ペグダウンなしで作れる広い前室 ・調理や荷物置きスペースを確保 | テント泊登山、ツーリング |
ドマドームライト | ★☆☆☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | 3シーズン | ・室内を分けられるツインルーム | テント泊登山、ツーリング |
ベーシックドーム | ★☆☆☆☆ | ★★★★★ | ★★★★★ | 4シーズン | ・積雪期の厳しい環境にも対応 ・グループ登山向け大型モデル | 長期遠征、厳冬期登山 |
▼各シリーズの代表モデル
エアライズ|4シーズン対応の代表的山岳テント

アライテントの山岳テントの代表モデルで、軽量性と耐久性のバランスが取れたベストセラーテントです。3000m級山岳の稜線テント場でも安心して使える耐風性も備え、短辺側が出入り口なので狭い岩棚でも設置可能。本格的な登山にも対応します。
豊富なオプション(冬用外張り、DXフライシート)で拡張性が高く、インナーテントが全面メッシュになっているカヤライズも別売で用意されているので、様々な季節やシーンに使えるのもメリットです。
おすすめシーン…テント泊登山、高所登山テント泊、縦走登山、冬季登山
アライテント エアライズ1
使用人数 | 1人用(最大2人) |
---|---|
重量 | 1360g(本体+フレーム+フライシート) |
設営時サイズ | 間口100×奥行205×高さ100cm |
収納時サイズ | 本体:29×14φcm、フレーム:38cm |
カラー | 本体:クリーム フライシート:オレンジ、フォレストグリーン グランドシート・フレームスリーブ:チョコレート |
素材 | 本体:28dnリップストップナイロン フライ:30dnリップストップナイロンPUコーティング シート:40dnナイロンタフタPUコーティング フレーム:NSL9フェザーライト(DAC社製) |
口コミ・レビュー
十分広いです
・使用シーン:登山、キャンプ用
・サイズ感:一人で使う分には十分すぎる
・コメント:思った以上に広かったです。重さは期待通りで登山用にも問題ありません。快適さを捨てても軽さを求める場合はエアライズ1の方がいいでしょう。
出典: 楽天市場
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エアライズのバリエーション&オプション
空間を広く使えるDXフライシートがセットになった「エアライズDXフライ仕様」、そのフライの単体オプション「DXフライシート」、冬季の保温性・耐風性を高める「エアライズ用外張り」、夏向けメッシュ本体の「カヤライズ」が用意されています。
SLドーム|軽さ最優先のテント

アライテントのダブルウォールテントとしては最軽量のテント。エアライズなどの従来のテントから、素材やテント構造を見直し、軽量化を実現しています。軽量とはいえ、フレームスリーブやベンチレーターの構造など、使いやすさや快適性は十分に確保。軽さ最優先の人におすすめです。
使用されている生地は本体部分で12デニール。エアライズが28デニールであることを考えるとかなり薄い素材を採用しており、穴が空いたり破れたりするリスクは高くなります。他のアライテント製品と比べれば、強度の面では注意が必要な点をしっかり理解して扱いましょう。
おすすめシーン…ULハイク、スピード重視の登山
アライテント SLソロ
使用人数 | 1人用 |
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重量 | 900g(本体+フライシート+フレーム) 専用アンダーシート重量150g(90×205cm) |
設営時サイズ | 間口205cm×奥行90cm×高さ95cm 前室張出 38cm |
収納時サイズ | 本体:25×19×8cm、フレーム:38cm |
カラー | 本体:クリーム フライシート:ライトグレー グランドシート:ブラウングレー 専用アンダーシート:チャコールグレー |
素材 | 本体:12dnリップストップナイロン フライシート:15dnリップストップナイロンPUコーティング グランドシート:30dnリップストップナイロンPUコーティング 専用アンダーシート:40dnナイロンタフタPUコーティング |
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トレックライズ|居住性と軽量性が好バランス

エアライズよりも居住性を重視したモデル。エアライズとは違い長辺側が出入口で広いので、出入りが楽なうえ、解放感抜群です。DXフライを使用すると、大きな前室が作れ、さらに快適に過ごせます。
山岳や森でゆっくりとテント泊を楽しんだり、登山のベースにしたりするのに最適です。
おすすめシーン…テント泊登山、ツーリング、長期登山
アライテント トレックライズ 0
使用人数 | 1人用 |
---|---|
重量 | 1250g |
設営時サイズ | 間口205cm×奥行80cm×高さ100cm(前室張出40cm) |
収納時サイズ | 本体:28×φ13cm(42×φ13)、フレーム:38cm |
カラー | 本体:クリーム フライシート:フォレストグリーン グランドシート:グレー |
素材 | 本体:28dnリップストップナイロン フライ:30dnリップストップナイロンPUコーティング シート:40dnナイロンタフタPUコーティング フレーム:NSL9フェザーライト(DAC社製) |
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トレックライズのバリエーション&オプション
出入り口が2つになった「トレックライズ2W」、快適性が増すDXフライシートがセットになった「トレックライズDXフライ仕様」、単体のオプションとして購入できる「DXフライシート」が用意されています。
オニドーム|広々前室で居住性◎

オニドームのオニは鬼のこと。テントを上から見ると鬼の角のように、テントの左右が張り出し、それをフレームとして、広い前室が作られます。ペグダウンをすることなく、広い空間が自動的に生まれるのが特徴。
前室は広々として出入りしやすく、様々な使い方ができるユーティリティスペースになります。
実はエアライズよりも若干軽く、軽量性と居住性のバランスもバッチリ。
おすすめシーン…テント泊登山、ツーリング
アライテント オニドーム1
使用人数 | 1人用 |
---|---|
重量 | 1290g(本体+フレーム+フライシート) |
設営時サイズ | 間口148(最大230)×奥行122(就寝部82)×高さ97cm |
収納時サイズ | 本体30×13φcm |
カラー | 本体:クリーム フライ:オレンジ、フォレストグリーン シート:グレー |
素材 | 本体:28dnリップストップナイロン フライ:30dnリップストップナイロンPUコーティング シート:40dnナイロンタフタPUコーティング フレーム:NSL9フェザーライト(DAC社製) |
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ドマドームライト|“土間”を作ってツインルームテントに

ドマドームのドマは「土間」の意味。テントの前室の一部にフロアを作ることで、居室とは別に荷室などの部屋を作ることができる、ちょっと贅沢なツインルームタイプのテントです。
フレームの数が多くやや重量も増えますが、広い前室に加え、室内空間もしっかり広がるので、快適なテント泊を楽しめます。
おすすめシーン…テント泊登山、ツーリング
アライテント ドマドーム1PLUS
使用人数 | 1人用 |
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重量 | 1680g(フライシート+本体+フレーム) |
設営時サイズ | 主寝室:奥行75(最大135)×間口200×高さ104cm 土間:奥行50cm 入口部分110cm |
収納時サイズ | 本体:32〈43〉×19φcm、フレーム:38cm |
カラー | 本体:クリーム フライシート:フォレストグリーン グランドシート:チャコールグレー |
素材 | 本体:28dnリップストップナイロン フライシート:30dnリップストップナイロン PUコーティング グランドシート:40dnナイロンタフタPUコーティング フレーム:NSL9フェザーライト(DAC社製) |
ベーシックドーム|信頼性が高い大型スタンダードテント

オーソドックスなスタイルの信頼性が高いテント。グループでの登山時や、オプションの冬用外張りと内張りを組み合わせた厳冬期テントなど、いろいろと使えるマルチユースなテントです。前後に出入口があるので、大人数で使用する際にも便利。
おすすめシーン…グループ登山のテント、長期遠征、厳冬期登山
アライテント ベーシックドーム6
使用人数 | 5人用(最大6人) |
---|---|
重量 | 3750g(本体+フレーム+フライシート) |
設営時サイズ | 間口200×奥行260×高さ145cm |
収納時サイズ | 本体:50×20φcm、フレーム:50cm |
カラー | 本体:イエロー フライ:オリーブ |
素材 | 本体:50dnリップストップナイロン フライ:30dnリップストップナイロンPUコーティング シート:70dnナイロンタフタPUコーティング フレーム:#7001ジュラルミン11φ |
ベーシックドームのオプション
冬季にテント内の保温力を高めるインナー「ベーシックドーム用内張」とウィンターカバー「ベーシックドーム用外張」が用意されています。
アライテントでテント泊登山を楽しもう

20年前、筆者が初めて買った山岳テントはトレックライズ。当時、今ほど選択肢がなかったこともありますが、登山用品店で「初めてのテント」ならと勧められたのがこのテント。そして、現モデルもスペックはほとんど変わらず、人気のテントというのも驚きです。
アライテントのテントは、初心者からベテランまでおすすめできるテントばかり。あなたに合ったテントを選んで、テント泊登山を楽しんでください。
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