アイキャッチ画像撮影:山柳
展望台からの眺めが素晴らしい「乙女峠」からのコース

乙女峠の麓からスタートするこのルートは、展望台から富士山を正面に見られるコース。他のコースよりも距離は長くなりますが、基本的にゆるやかな道で危険な場所もほぼありません。バス停から登山口が近いのもポイント。
登山道の序盤は林道を歩き、中盤になると乙女峠展望台や休憩にピッタリな長尾山があります。終盤にさしかかると、鎖が道脇にはられた登山道が出現。やや傾斜のある下りがあるので、滑らないように注意しましょう。
コース概要
最高点の標高: 1164 m
最低点の標高: 742 m
累積標高(上り): 996 m
累積標高(下り): -996 m
- 【体力レベル】★★☆☆☆
- 日帰り
- コースタイム:3時間5分
- 【技術的難易度】★★☆☆☆
- ・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
乙女峠バス停までのアクセス情報
バスを利用する場合、最寄りのバス停は乙女峠の登山口近くにありますが、車で行く場合駐車場は片道徒歩で約30分ほどかかる場所にあります。
クルマの場合
東名高速道路「御殿場」ICー国道138号ー乙女駐車場
公共交通機関の場合
登山口情報

乙女峠バス停前には「FUJIMI CAFE」という喫茶店があります。テラス席からは大きな富士山や、御殿場市街地が。ハンバーガーやカレーなど多種多様なメニューが楽しめます。
ただし、喫茶店の駐車場は登山に使えないので注意してください。
コース詳細ガイド

今回は3つのセクションにわけて紹介します。
それでは金時山の山頂に向けて出発しましょう。
セクション①乙女峠バス停~乙女峠(約40分)

セクション①の序盤は、ゆるやかな林道歩き。駐車場との合流ポイントで本格的な登山道になります。

乙女峠バス停から出発した場合、車道を仙石原方面へ。

バス停から数分程度で登山口の入り口に到着できます。
林道入口にはロープが張られています。ロープの脇に徒歩で入れる道があるので、通り抜けましょう。

最初はなだらかな林道歩き。砂利道を進んでいきます。

林道を歩いていると、登山道への入り口が出現。看板があるので見逃さないようにしましょう。

登山道の序盤は木の根が露出しています。つまづかないようにしてください。

両脇が笹の登山道を歩いていきます。なだらかですが、段差がある場所も。

登山道に石がゴロゴロところがっている場所もあります。足の置き場はあるので、気をつけて進んでください。

土どめの階段を登ります。階段の傾斜もなだからなので、自分のペースで進めるでしょう。

”この先「山側斜面」注意”という看板が設置してあります。気をつけて歩けば、危険はほとんどありません。

登山道に橋が渡っている場所です。丸太の上は濡れていると滑りやすいので注意。

先程より少し傾斜がある階段が現れます。階段状の登山道はペースが狂いやすいので、息を整えながら歩きましょう。

”足元注意”という看板が設置してあります。登山道に橋が渡っており、右手側が斜面となっているので、コースアウトしないように気をつけましょう。

乙女峠が近づくと、斜面の勾配が少し上がります。足元に気をつけながら歩いてください。

バス停から約40分で乙女峠に到着。乙女峠には展望台があり、富士山や麓の景色が見られますよ。
セクション②:乙女峠~長尾山(約20分)

乙女峠から中継ポイントの長尾山へ向かいます。全体的に傾斜もゆるやかで、ゆっくりと歩けるでしょう。

乙女峠は四差路となっているので、分岐を間違わないように注意してください。
”金時山”と書かれた看板の方面へ向かいます。

乙女峠から金時山方面へ向かうと、展望の良い場所にベンチとテーブルが。休憩にピッタリのポイントです。

長尾山への登山道は、踏み外す心配がないゆるやかな道。展望はありませんが、自然を楽しみながら進めます。

途中に、階段状の登山道となっている場所も。急斜面ではありませんが、セクション②では体力を使うポイントです。

笹に覆われて、道が細くなっているところもあります。すれ違いが少し大変ですが、ゆずりあって進んでください。

長尾山が近くなると、平坦な道に出ます。景色を見ながら楽しんで歩いていきましょう。

段差が大きなポイントも出現。木の根に足をぶつけないように乗り越えましょう。

長尾山は、大きな広場となっています。山頂は混雑していることが多いので、ここで昼食をとるのもおすすめ。
セクション③長尾山~金時山山頂(約45分)

長尾山から金時山へのセクションは、アップダウンがある体力がいるルート。足場が悪い場所もあるので、ケガをしないように気をつけて歩いてください。

セクション③の序盤は平坦な道となっています。

平坦な道が終わると、やや傾斜のある下っていく道が出現。木の根の上を歩いて行くので、滑らないように注意しましょう。

登山道をゆるやかに下っていきます。

登山道を下っていくと、鎖とロープが張られた道が細い場所が。危険な場所ではありませんが、慎重に進んでいってください。

道が細い場所が少し続くので、スピードをゆるめて歩きましょう。

少し勾配のある階段状の登山道を歩きます。

階段を登り終えると、岩の上を歩くポイントに。岩に足をぶつけないように、気をつけながら登りましょう。

傾斜が再びゆるやかになると、木が登山道にせり出した場所があるので、頭をぶつけないようにくぐりましょう。

平坦な道に出ると、両側がやや切れ落ちた道に。道幅はありますが、すれ違いの際は気をつけてください。

山頂が近づいてくると、展望が良い開けた場所が。芦ノ湖まで見渡せますよ。

道幅が狭まり、岩の段差を登るところも。手を使いながらでもいいので、安全に進んでいきましょう。

山頂への最後の登りです。石がころがっている場所もあるので、転倒しないように気をつけてください。

山頂の建物(茶屋)が見えてきたら、もう少し。

金時山の山頂に到着です。山頂には茶屋が2つと、トイレ(有料/100円)もあります。食事をしながら、絶景を堪能しましょう。
金時山の天気と地図をチェック
金時山は初級者レベルの山ですが、気象状況によって装備も変わってきます。また、麓と山頂付近の気象状況も大きく変わる場合も。事前に天気を調べてから登りましょう!
自分が登るルートについては、合わせて地図も用意して詳しく調べてくださいね。
金時山のふもと(箱根町)の10日間天気
日付 | 03月24日 (月) | 03月25日 (火) | 03月26日 (水) | 03月27日 (木) | 03月28日 (金) | 03月29日 (土) | 03月30日 (日) | 03月31日 (月) | 04月01日 (火) | 04月02日 (水) |
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天気 | ![]() 晴のち雨 | ![]() 晴 | ![]() 晴 | ![]() 晴のち雨 | ![]() 雨のち曇 | ![]() 曇時々雨 | ![]() 曇 | ![]() 曇時々雨 | ![]() 曇時々雨 | ![]() 曇 |
気温 (℃) | 19 10 | 23 9 | 25 13 | 19 11 | 22 16 | 15 12 | 11 6 | 9 5 | 11 6 | 13 7 |
降水 確率 | 50% | 20% | 10% | 80% | 90% | 80% | 40% | 80% | 90% | 40% |
データ提供元:日本気象協会
金時山の登山指数
日付 | 03月25日 (火) | 03月26日 (水) | 03月27日 (木) | 03月28日 (金) | 03月29日 (土) |
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登山 指数 |
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登山指数の留意点
登山をするための快適さを、山頂や山麓の気象条件から、気象学的知見を用いて登山指数A~Cで表現をしています。降水量、風速、雲量などを総合的に考慮し、気象条件を独自計算したものです。
ただし、以下のリスクは含まれておりません。
- 雷の発生の可能性
- 前日の天気による道のぬかるみ
- 局地的大雨
- 土砂災害の発生の可能性
- 雪崩の発生の可能性
- 噴火の可能性
- 積雪の有無
- 濃霧
- 低温または高温
- 虫やヒルなどの発生状況
山の天気は大きく変わりやすいため、登山指数はあくまで目安としてご利用頂き、最新の気象データや天気図、各登山道情報をご確認ください。
なお、本情報に基づいた行為において発生したいかなる人物の負傷・死亡、所有物の損失・損害に対する全ての求償の責は負いかねます。ご了承下さい。
データ提供元:日本気象株式会社
金時山周辺の山と高原地図
昭文社 山と高原地図 箱根 金時山・駒ヶ岳
乙女峠の景色を楽しみながら登山をしよう

乙女峠は、登山道の序盤にありながら絶景が見られるスポットです。富士山を真正面に見られるので、写真映えも抜群。他のコースよりも距離は長いですが、傾斜がゆるやかなポイントも多く、変化に富んだ道を歩けますよ。
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