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陣馬山コースガイド|藤野駅から一ノ尾尾根をたどる静かなコース

陣馬山コースガイド|藤野駅から一ノ尾尾根をたどる静かなコース

高尾山(599m)から始まり、城山(670m)・景信山(727m)と続く奥高尾縦走路にそびえる陣馬山(855m)は、広々とした草原状の山頂からの眺望が魅力の山。関東百名山の一座としても人気があり、様々な登山口からのアクセスが可能です。

今回はそんな陣馬山の登山コースの中から、JR中央線・藤野駅から陣馬登山口へ行き、一ノ尾尾根を登り山頂をめざすコースを紹介します。

目次

アイキャッチ画像撮影:鷲尾 太輔

静かな山行が魅力の一ノ尾尾根コース

登山道の途中にある一ノ尾テラス

撮影:鷲尾 太輔(登山道の途中にある一ノ尾テラス)

陣馬山へのアプローチには、JR中央線・高尾駅からのバス便がある陣馬高原バス停からの新ハイキングコースや、高尾山・城山・景信山を経由する奥高尾縦走路が一般的です。

けれども、今回紹介する一ノ尾尾根コースも魅力的。登山者が少ない静かなコースでありながら、急な登り・下りが少ない“歩きやすい”登山道なのです。

コース概要

合計距離: 13.14 km
最高点の標高: 840 m
最低点の標高: 191 m
累積標高(上り): 912 m
累積標高(下り): -912 m
【体力レベル】★★☆☆☆
日帰り
コースタイム:約4時間

参考:ヤマプラ

【技術的難易度】★★☆☆☆
・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
凡例はこちらをクリック:グレーディング表
コース概要
JR藤野駅(30分)→陣馬登山口バス停(60分)→和田第二尾根分岐(40分)→陣馬山(30分)→和田第二尾根分岐(50分)→陣馬登山口バス停(30分)→JR藤野駅

 

参考:ヤマプラ

登山口情報

藤野駅

撮影:鷲尾 太輔(藤野駅)

スタート地点はJR中央線・藤野駅。中央快速線の終点である高尾駅から2駅、約13分で到着します。
藤野駅のトイレ

撮影:鷲尾 太輔(藤野駅のトイレ)

駅舎を出て右手には、観光案内所に併設されたトイレがあります。
陣馬山は左へ

撮影:鷲尾 太輔(陣馬山は左へ)

駅舎の先に階段が続いていますが、看板のとおりに階段は下りずに左手が陣馬山方面です。

コース詳細ガイド

陣馬山一ノ尾尾根マップ

出典:YAMAP(今回のコース)*クリックで拡大可
今回はコースを3つのセクションに分けて紹介します
Section1:JR藤野駅〜陣馬登山口バス停(30分)
Section2:陣馬登山口バス停〜和田第二尾根分岐(60分)
Section3:和田第二尾根分岐〜陣馬山(40分)

Section1:JR藤野駅〜陣馬登山口バス停(30分)

Section1

出典:YAMAP(Section1)

最初のセクションは、県道522号棡原藤野線沿いの舗装路歩きです。車の交通量はそれほど多くありませんが、歩道がない区間もあるので注意しましょう。
線路沿いを進む

撮影:鷲尾 太輔(線路沿いを進む)

藤野駅横の広場を抜けて、中央線の線路に沿って進みます。
踏切を渡る

撮影:鷲尾 太輔(踏切を渡る)

最初の踏切を渡って、北に向かいます。
トンネルをくぐる

撮影:鷲尾 太輔(トンネルをくぐる)

藤野総合事務所前バス停から、中央自動車道の高架橋と背後にそびえる山を貫くトンネルをくぐります。
トンネル内

撮影:鷲尾 太輔(トンネル内)

トンネル内は左側の黄色く塗られた歩道を歩きましょう。
下り坂

撮影:鷲尾 太輔(下り坂)

トンネルを抜けると県道はやや急な下り坂となります。
下りきった場所

撮影:鷲尾 太輔(下りきった場所)

下り坂が終わると、前方に自動車修理工場が見えてきます。
日野バス停

撮影:鷲尾 太輔(日野バス停)

日野バス停です。歩行時間では、このセクションの中間地点にあたります。
歩道が始まる

撮影:鷲尾 太輔(歩道が始まる)

このあたりから、県道右側に歩道が設けられています。
上り坂

撮影:鷲尾 太輔(上り坂)

県道は沢井川に沿って、やや上り坂となります。
歩道が終わる

撮影:鷲尾 太輔(歩道が終わる)

この商店の手前で、いったん歩道が終わります。
ふたたび歩道が始まる

撮影:鷲尾 太輔(ふたたび歩道が始まる)

ふたたび県道右側に歩道が始まります。沢井川の対岸は、旧家や土蔵などの歴史建造物が多いエリアです。
中里橋バス停

撮影:鷲尾 太輔(中里橋バス停)

中里橋バス停です。この中里橋で沢井川を渡ります。
上り坂

撮影:鷲尾 太輔(上り坂)

県道はふたたび上り坂に変わります。
川沿いの県道

撮影:鷲尾 太輔(川沿いの県道)

県道は沢井川に沿って続いていきます。橋を渡った対岸には廃校を利用した青少年のための体験施設「相模原市立ふるさと自然体験教室 ふじの体験の森やませみ」があります。
陣馬登山口バス停

撮影:鷲尾 太輔(陣馬登山口バス停)

陣馬登山口バス停に到着です。登山道の入口は、ここから100mほど進んだところにあります。

Section2:陣馬登山口バス停〜和田第二尾根分岐(60分)

Section2

出典:YAMAP(Section2)

このセクションも最初は舗装路歩きですが、すぐに登山道へと変わります。ごく一部だけやや急な斜面を登る箇所がありますが、大半がなだらかで歩きやすい道です。
陣馬山登山口の石碑

撮影:鷲尾 太輔(陣馬山登山口の石碑)

陣馬登山口バス停から県道沿いを進み、この石碑を目印に右手の路地へと進みます。ただしトイレは県道沿いを140mほど進んだ場所にあります。ここから山頂まではトイレがないので、立ち寄ってから登山口へ向かっても良いでしょう。
沢井簡易郵便局

撮影:鷲尾 太輔(沢井簡易郵便局)

沢井簡易郵便局前で一ノ尾尾根コースと栃谷尾根コースが分岐します。一ノ尾尾根コースは左の道を進みます。
落合浄水場

撮影:鷲尾 太輔(落合浄水場)

落合浄水場の脇を通り、ヘアピンカーブが2つ続く細い舗装路を登っていきます。
一ノ尾茶屋

撮影:鷲尾 太輔(一ノ尾茶屋)

やがて右手に一ノ尾茶屋が見えてきます。店先には野菜の無人販売所も設置されています。
ヘアピンカーブ

撮影:鷲尾 太輔(ヘアピンカーブ)

次のヘアピンカーブを2つ越えると、小さな住宅街があります。
分岐

撮影:鷲尾 太輔(分岐)

住宅街が終わり林の中へと入ります。ここを直進すると農地に入ってしまうので、カーブを右に進みましょう。
登山口

撮影:鷲尾 太輔(登山口)

いよいよ登山口に到着。ここから自然の登山道が始まります。
平坦な登山道

撮影:鷲尾 太輔(平坦な登山道)

登山口からしばらくは、平坦な道を進みます。
ゆるやかな登り

撮影:鷲尾 太輔(ゆるやかな登り)

ゆるやかに登りながら、地形図やGPSアプリに・399と表記されているピークへ向かいます。
・399ピークを越える

撮影:鷲尾 太輔(・399ピークを越える)

・399ピークからは、平坦な登山道となります。
ゆるやかな下り

撮影:鷲尾 太輔(ゆるやかな下り)

やがて、登山道はゆるやかな下り坂に変わります。
上沢井分岐

撮影:鷲尾 太輔(上沢井分岐)

下りきったところが上沢井分岐です。陣馬登山口バス停から2つ先の上沢井バス停からのコースが合流します。
ジグザグの登り

撮影:鷲尾 太輔(ジグザグの登り)

上沢井分岐から標高差60mほどのやや急な斜面を登ります。登山道はジグザグにつけられており、直登するよりは体力的に負担が少なくなっています。
ベンチがある平坦な尾根

撮影:鷲尾 太輔(ベンチがある平坦な尾根)

登りきれば平坦な登山道になり、路傍にはベンチも設置されています。
めおと坂との分岐

撮影:鷲尾 太輔(めおと坂との分岐)

やや下っていくと、めおと坂との分岐に到着します。藤野北中学校裏手からのルートが、ここで合流します。
大沢ノ頭への登り

撮影:鷲尾 太輔(大沢ノ頭への登り)

分岐から先は、地形図やGPSアプリに・507と表記されているピーク(大沢ノ頭)への標高差30mほどのジグザグの登りとなります。
大沢ノ頭直下

撮影:鷲尾 太輔(大沢ノ頭直下)

大沢ノ頭は山頂には登らず、その直下をトラバース(横断)するように登山道がつけられています。
ゆるやかな登り

撮影:鷲尾 太輔(ゆるやかな登り)

大沢ノ頭を過ぎると、ゆるやかな登りがしばらく続きます。
一ノ尾テラス

撮影:鷲尾 太輔(一ノ尾テラス)

ベンチやテーブルが整備された一ノ尾テラス、休憩にはもってこいのポイントです。
トラバース

撮影:鷲尾 太輔(トラバース)

一ノ尾テラスから先は、尾根の東側をトラバースするように登山道を進みます。
尾根に上がる

撮影:鷲尾 太輔(尾根に上がる)

トラバース区間から尾根上に乗り上げると平坦な登山道となり、少し下っていきます。
・620ピークへの登り

撮影:鷲尾 太輔(・620ピークへの登り)

地形図やGPSアプリに・620と表記されているピークへ登り返します。
和田第二尾根分岐

撮影:鷲尾 太輔(和田第二尾根分岐)

・620ピークから少し下ると、和田第二尾根分岐に到着です。この分岐を下ると和田登山口経由で和田バス停に下山できます。

Section3:和田第二尾根分岐〜陣馬山(40分)

Section3

出典:YAMAP(Section3)

いよいよ陣馬山への最後のセクションです。ここまでほとんど杉が多い森の中を歩いてきましたが、山頂に近づくにつれて少しずつ景観が変わっていきます。
ゆるやかな登り

撮影:鷲尾 太輔(ゆるやかな登り)

和田第二尾根分岐から、ゆるやかに登り返していきます。
平坦な登山道

撮影:鷲尾 太輔(平坦な登山道)

一ノ尾尾根コースは、こうした平坦な区間が多いのが魅力です。
連行峰の眺望

撮影:鷲尾 太輔(連行峰の眺望)

木々の間から見えるのは、陣馬山から西の生藤山へ縦走する際に通過する連行峰です。
トラバース

撮影:鷲尾 太輔(トラバース)

尾根の南側をトラバースしながら登っていきます。
灌木帯に入る

撮影:鷲尾 太輔(灌木帯に入る)

いったん杉林を抜けて、灌木帯の中を進みます。
平坦な登山道

撮影:鷲尾 太輔(平坦な登山道)

杉林の中に戻ると、ほぼ平坦な登山道が続きます。
和田尾根分岐

撮影:鷲尾 太輔(和田尾根分岐)

和田尾根分岐は一ノ尾尾根コース最後の分岐となります。エスケープルートの選択肢のひとつとなりますが、先ほどの和田第二尾根分岐を下った方がバス停には近いです。
巨樹の森

撮影:鷲尾 太輔(巨樹の森)

このあたりは樹齢を重ねた巨樹が多い区間です。
山頂直下の急斜面

撮影:鷲尾 太輔(山頂直下の急斜面)

山頂直下の急斜面にさしかかりました。この斜面もジグザグに登っていきます。
山頂直下の階段

撮影:鷲尾 太輔(山頂直下の階段)

最後は階段です。短い区間なので、一歩一歩進みましょう。
清水茶屋が見えてくる

撮影:鷲尾 太輔(清水茶屋が見えてくる)

階段を登り進めていくと、前方に山頂の茶屋の一軒である清水茶屋が見えてきます。
清水茶屋

撮影:鷲尾 太輔(清水茶屋)

階段を登り切ると清水茶屋の前に出ます。その先の階段を登れば、陣馬山の山頂です。
富士山の眺望

撮影:鷲尾 太輔(富士山の眺望)

白馬の像が立つ山頂からは、富士山はもちろん丹沢・奥多摩の山並を一望できます。

一ノ尾尾根コース周辺の茶屋・トイレ情報

陣馬山頂 清水茶屋

撮影:鷲尾 太輔(陣馬山頂 清水茶屋)

一ノ尾尾根コース周辺には山麓に1軒・山頂に2軒の茶屋があります。ただし営業は週末・祝日のみの場合が多いので、事前にホームページやSNSを確認してください。トイレは陣馬登山口バス停先と山頂に設置されています。

一ノ尾尾根コース周辺の茶屋

一ノ尾茶屋

撮影:鷲尾 太輔(一ノ尾茶屋)

①一ノ尾茶屋
②陣馬山頂 清水茶屋
③陣馬山頂 信玄茶屋
④陣馬山頂 富士見茶屋

一ノ尾尾根コース周辺のトイレ

陣馬登山口公衆トイレ

撮影:鷲尾 太輔(陣馬登山口公衆トイレ)


①陣馬登山口公衆トイレ
②陣馬山頂公衆トイレ

一ノ尾尾根コースのアクセス情報

陣馬登山口バス停

撮影:鷲尾 太輔(陣馬登山口バス停)

今回は藤野駅から歩きましたが、Section1は便数は少ないもののバス利用も可能です。藤野駅前から神奈川中央交通バス・和田行に乗車して約5分で到着します。

陣馬登山口バス停


神奈川中央交通|藤野駅時刻表
陣馬のふもと駐車場

撮影:鷲尾 太輔(陣馬のふもと駐車場)

また駐車可能台数は4台と少ないものの、陣馬登山口バス停のひとつ先の沢井住宅前バス停近くに無料駐車場もあります。中央自動車道・相模湖ICから約10分ほどの道のりです。

陣馬のふもと駐車場

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