陣馬山に初めて登るならこのコース
陣馬山へは数多くの登山コースがありますが、公共交通機関利用では首都圏からもっとも近いのがこの新ハイキングコース。
JR中央線・高尾駅から陣馬高原下バス停まで西東京バスが運行しており、陣馬山へ約80分で登頂可能です。
コース概要
最高点の標高: 840 m
最低点の標高: 341 m
累積標高(上り): 575 m
累積標高(下り): -575 m
- 【体力レベル】★☆☆☆☆
- 日帰り
- コースタイム:約2時間20分
新ハイキングコース登山口のアクセス情報
陣馬高原下へのアクセスはJR高尾駅北口からのバスが便利です。近くに民営の有料駐車場もありますが、駐車可能台数は少ないので注意しましょう。
陣馬高原下バス停
登山口情報
陣馬高原下バス停へは、JR中央線・高尾駅北口から西東京バスに乗って40分弱の道のりです。ほぼ1時間に1本の運行なので、予め時刻表を確認しておきましょう。
バス停にはトイレ・靴洗い場の他、隣接する陣馬そば 山下屋の前に自動販売機も設置されています。
コース詳細ガイド
Section1:陣馬高原下バス停〜新ハイキングコース入口(20分)
最初のセクションはすべて舗装路歩き、陣馬街道に沿って新ハイキングコース入口をめざします。入口からさらに陣馬街道を登ると和田峠に行くことができるので、車の往来もそれなりにあります。歩道がないので注意しましょう。
陣馬高原下バス停に隣接する陣馬そば 山下屋の横を通っていきます。奥に「陣馬街道」の標識が見えてきます。
「陣馬街道」の標識に従って、分岐を右に進みます。ここを直進する奥高尾縦走路・底沢峠への登山道は2023年現在通行止めです。
小さな橋を2つ渡ります。2つ目の橋を渡った右手には、素朴な石仏が安置されています。
道路右側の法面には、このような番号標識が設置されています。新ハイキングコース入口は33番標識の先にあるので、どれくらい進んでいるかの目安になります。
このあたりで民家はなくなり、バス停のあった上恩方地区の集落から外れていきます。
和田峠へ向かう陣馬街道のゲートが見えてきました。豪雨・降雪・地震の時は通行止めになる他、4月~11月の日曜・休日の9時~11時はタクシーも含めて車両が通行できません。
左側を流れる案下(あんげ)川に注ぐ支流を、小さな橋で越えます。
上案下配水所のフェンスに沿って、さらに進んでいきます。
ここから先は、左側が案下川沿いのガードレール・右側が斜面をコンクリートで固めた法面という景観が続きます。
ふたたび案下(あんげ)川に注ぐ支流を、小さな橋で越えます。
陣馬街道は道幅が狭いため、このようにところどころに車両すれ違い用の待避所が設けられています。
このカーブミラーを越えると、新ハイキングコース入口はもうすぐです。
新ハイキングコース入口です。陣馬街道の舗装路とお別れして、左手の登山道に入っていきます。
Section2:新ハイキングコース入口〜陣馬山(60分)
このセクションはすべて登山道です。森林の中の尾根道を登り、山頂直下の巻道を経て和田峠からの階段と合流して山頂をめざします。
新ハイキングコース入口からは、案下川の支流である沢沿いを歩きます。
橋を渡って沢を越えます。手前にはベンチが設置されています。
しばらく沢の右岸を歩きます。
再び橋を渡って、沢の左岸を歩きます。
このあたりは沢のせせらぎが近く、歩いていて気持ち良い区間です。
ここで沢とはお別れ、道標の通り右に曲がって尾根を登っていきます。
勾配も急になり、木の根が露出した登山道を登っていきます。
急斜面ではロープが設置された場所もあります。下りで通過する際は、つかまっても良いでしょう。
このように岩肌が露出した場所もあります。浮石は少ない地質ですが、足元に注意して進みましょう。
この区間は、陣馬山から北東方向に張り出した太い尾根から分かれた支尾根です。登っていくと前方に空が見えて、太い尾根に近づいていることがわかります。
さらに登ると前方が明るくなってきて、太い尾根との合流地点は間近です。
この道標の場所で太い尾根と合流し、左に進みます。
この付近は傾斜がややなだらかになり、広葉樹林が広がります。秋には紅葉が美しい場所です。
なだらかに登っていくと、前方に針葉樹林が見えてきます。
登山道が針葉樹林に入ると、再び傾斜が急になってきます。広い尾根ですが、写真のようなロープや木の幹に描かれたペンキマークに沿って登れば迷うことはありません。
針葉樹林を抜ける手前にも道標があります。急斜面はここで終わりです。
ここからは明るい広葉樹林の中をトラバース(斜面の中腹を横断)するように進んでいきます。
和田峠への巻道と合流するT字路。ここを左手に進みます。
少し進むと山頂の巻道が正面に続いています。ここは右手の広い道を進みます。
広い林道のような道を、山頂北側をトラバースするように登っていきます。
和田峠からの階段状の登山道と合流します。左手に進み、階段を登っていきます。
木製階段を100mほど登れば、前方に山頂に立つ白馬の像が見えてきます。
階段を登り切ったら左側にトイレがあります。写真左の休憩所の脇を抜けて、ひと登りで山頂です。
山頂からは富士山をはじめ、丹沢や奥多摩の山並など360°の展望が広がります。ベンチ・テーブルも整備されており、周辺には3軒の茶屋もあります。奥高尾縦走路随一のパノラマを、じっくりと楽しんでください。
新ハイキングコースの茶屋・トイレ情報
新ハイキングコース周辺には山麓に1軒・山頂に2軒の茶屋が営業しており、食事処や売店があります。ただし営業は週末・祝日のみの場合が多いので、事前にホームページやSNSを確認してください。
また、トイレは陣馬高原下バス停と山頂に設置されていますが、水道が凍結する冬季は使用できなかったり、手洗い場が使えない場合もあります。
新ハイキングコース周辺の茶屋
①陣馬そば 山下屋
②陣馬山頂 清水茶屋
③陣馬山頂 信玄茶屋
新ハイキングコース周辺のトイレ
①陣馬高原下バス停トイレ
②陣馬山頂公衆トイレ
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