鎌倉のシンボル・大仏をめざして
鎌倉大仏として親しまれている高徳院の本尊・国宝銅像阿弥陀如来坐像。奈良の大仏に次ぐ日本で2番目に大きい仏像として、古都・鎌倉のシンボルともなっています。
大仏へは南側の参道から参拝しますが、その背後にそびえる丘陵地帯のハイキングコースでは、花々や紅葉など四季折々の自然を楽しむことができます。
今回はJR北鎌倉駅から源氏山を越えて鎌倉大仏をめざし、江ノ電・長谷駅へ至るコースを歩いてみます。
葛原岡・大仏ハイキングコース概要(所要時間:約1時間53分)
- 【体力レベル】★☆☆☆☆
- 日帰り
- コースタイム:約1時間53分
登山口情報
スタートはJR北鎌倉駅西口。トイレや自動精算機の他、コインロッカーや自動販売機も設置されています。
目の前には鎌倉名物・鳩サブレーを製造・販売する鎌倉豊島屋 北鎌倉駅前店が。ハイキング中に小腹を満たすおやつを買い忘れてしまった人は、こちらでどうぞ。
コース詳細ガイド
Section1:北鎌倉駅〜葛原岡神社(1.4km・約35分)
最初のセクションは鎌倉街道沿いを歩き、浄智寺の横を通って登山口に向かいます。最初は階段が設けられた登山道も、途中からは自然の土道に。適度なアップダウンを繰り返すと、葛原岡神社に到着です。
北鎌倉駅前から鎌倉街道に出たら、まずは浄智寺をめざして左へ進みます。
明月院方面へ渡る踏切の近くにも、トイレが設置されています。
鎌倉街道は車の往来が激しい道。歩道が設けられた左側を進むのが安全です。
鎌倉街道を挟んで右手に東慶寺を見ながら、さらに進みます。
和食・会席料理「鉢の木 新館」を過ぎると、前方に横須賀線の踏切が見えてきます。この横断歩道を左に渡りましょう。
この路地を浄智寺めざして進んでいきます。
浄智寺の入口である甘露の井を右手に見ながら路地を進みます。この先にある浄智寺駐車場にも、トイレと自動販売機が設置されています。
浄智寺の境内を右手に見ながらさらに進みます。
浄智寺は鎌倉五山(建長寺・円覚寺・寿福寺・浄智寺・浄妙寺)第四位を誇る格式ある禅寺。拝観料大人200円で参拝できるので、ハイキング前に立ち寄るのもおすすめです。
最初にめざす葛原岡神社は、源氏山公園の一角にあります。この看板に沿って、路地を進みます。
アスファルトの舗装路歩きはいったん終わり。ここからハイキングコースへと入ります。
ハイキングコース入口からしばらくは階段を登っていきます。
やがて階段が終わり、フェンスに沿って進んでいきます。
ここからは自然の中の土道を歩きます。周囲は温暖な鎌倉らしい照葉樹林に囲まれています。
この区間は適度なアップダウンが続きます。木の根が露出している場所もあるので、足元に注意しましょう。
コース上には親切すぎるくらい頻繁に道標が設置されており、ハイキングの心強い味方です。
やや急な木製階段を下ると、葛原岡神社はもうすぐです。
木製の柵が設けられた平坦な道。左手の樹林が開けた場所からは、鎌倉周辺の山々の展望が広がります。
いよいよ葛原岡神社に到着です。まずはここで参詣しましょう。
葛原岡神社は、後醍醐天皇に仕えた公家・日野俊基を祀る神社。春は桜が美しい場所としても知られています。
境内には良縁の神様・大黒天も祀られており、縁結びにご利益がある神社としても人気。社務所で縁結びのお守りを授かるともらえる赤い糸が、大黒天の前にある男石・女石に結びつけられています。
Section2:葛原岡神社〜大仏切通し入口(2km・約58分)
このセクションでは葛原岡神社のある源氏山公園を抜けて、大仏ハイキングコースへと向かいます。自動車でもアクセス可能な源氏山公園周辺と打って変わって、静かなハイキングを楽しむことが可能です。コースからは外れますが、近くの寄り道スポットも紹介します。
葛原岡神社の前のこもれび広場にはベンチやテーブルが設置されており、お弁当やおやつタイムにぴったりです。
葛原岡神社のご祭神・日野俊基は後醍醐天皇を奉じて鎌倉幕府の倒幕を計画します。しかしこれが幕府に知られて捕らえられ、この葛原岡で処刑されるのです。
のどかなハイキングコースですが、時には悲しい歴史を感じる史跡が点在するのも、鎌倉の特徴ですね。
東屋やトイレが整備された源氏山公園内を歩き、この分岐を右へ進みます。
やや下ると舗装路にぶつかり、正面に階段が続く十字路に出ます。ここは舗装路を右手に進みます。
ちなみに[21]の十字路で正面の階段を下り、右手に100mほど坂道を下ると金運・財運アップのパワースポット「銭洗弁天」に参詣することができます。
同じく[21]の十字路で正面の階段を下り、左手に200mほど進むと鎌倉七切通しのひとつである「化粧坂切通し」があります。往時の面影を色濃く留めた史跡で、ここを切り拓いた先人の労苦をしのぶのも良いでしょう。
寄り道はここまで。[21]の十字路から舗装路を100mほど進むと、大仏ハイキングコースの看板があります。ここで現在地とこれからの道のりを確認しましょう。
しばらくは住宅地の中のアスファルト舗装の道を進みますが、この竹林のある場所で未舗装路に変わります。雑木林の中を、ゆるやかに登っていきます。
やがてハイキングコースの両側が笹やぶに変わり、明るい雰囲気の道が続きます。
森に入り少し下ると、長谷大谷戸交差点への分岐があります。天候や体調次第では、ショートカットしてここから市街地に下っても良いでしょう。
分岐から登り返すと、前方に湘南海岸の眺望が広がります。大仏ハイキングコースは進むにつれて海岸に近づくので、だんだんと大きくなる海を眺めながら歩くのも楽しみです。
市役所通りがハイキングコースの下を貫く長谷隧道(はせずいどう)を越えます。山に囲まれた鎌倉の地理を実感できる場所です。
いくつかのアップダウンを越え、分岐を左手へ。ちなみにここを直進した場所には、2022年末に惜しまれつつ閉店した鎌倉カフェテラス樹ガーデンがありました。
やがて周囲の笹やぶが濃くなってきますが、短い区間で終了。森の中のコースに戻ります。
コース脇に有刺鉄線が現れると、最後のゆるやかな登りとなります。
やがて急な岩場を下るポイントにさしかかります。このコースではもっとも足場に気をつけたい箇所です。
とはいえロープも設置されているので、怖さを感じるようであればつかまりながら下っても良いでしょう。
岩場が終わりゆるやかな階段を下っていくと、大仏切通しとの分岐です。ここは左手に下りましょう。
県道藤沢鎌倉線・大仏隧道の東側出口が見えてきました。ここを下った場所が大仏切通し入口、ハイキングコースの終着点です。
Section3:大仏切通し入口〜長谷駅(1.1km・約20分)
最後のセクションはすべて市街地を歩きます。高徳院で鎌倉大仏に参拝した後は、ゴール地点となる江ノ電・長谷駅へ向かいます。
県道藤沢鎌倉線沿いの大仏坂バス停。鎌倉駅へ直接戻る場合は、ここが最寄りのバス停です。
高徳院の外壁に沿って、県道藤沢鎌倉線沿いを進みます。奥に見える信号「大仏前」から左斜め後方に進むと高徳院です。
高徳院の山門である仁王門をくぐり、拝観受付で拝観料(一般・中学生以上)300円を支払います。
ついに高徳院の本尊である国宝銅造阿弥陀如来坐像、通称鎌倉大仏と対面。像高約11.3m、重量約121tというスケール感は、いつ参拝しても圧倒されます。
なお鎌倉大仏は内部に入ることも可能。胎内拝観料50円を支払って内側からその巨大さを実感するのもおすすめです。
高徳院を後にして、江ノ電・長谷駅へ向かいます。沿道には土産物店や名物・生しらすを供する食事処などが立ち並びます。
県道藤沢鎌倉線と鎌倉葉山線が交わる、長谷観音入口交差点を直進します。
ちなみに交差点を右折すると花の寺として知られ、長谷観音と呼ばれる十一面観世音菩薩像を本尊とする長谷寺があります。
ゴールの江ノ電・長谷駅に到着です。鎌倉方面に行くなら手前のホーム、江ノ島方面に行くなら踏切を渡った奥のホームを利用します。
江ノ電沿線の観光もハイキング後の楽しみ
江ノ電(江ノ島電鉄)は鎌倉駅と藤沢駅を結ぶ路線。ハイキング後は沿線の観光もおすすめです。
江ノ島を前景に富士山がそびえる稲村ヶ崎、海に面した踏切がアニメの舞台にもなった鎌倉高校前、はたまた江ノ島島内の散策など、思い思いの湘南を楽しんでください。
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