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景信山コースガイド|小仏バス停からの最短コース

高尾山(599m)から陣馬山(855m)へと続く奥高尾縦走路。中でも城山(670m)と堂所山(733m)の間に位置する景信山(727m)は、様々な登山口からの、変化に富んだコース設定が可能な人気の山です。

今回はそんな景信山の登山コースから、小仏バス停から最短コースで山頂をめざす、もっともメジャーなコースを紹介します。

目次

アイキャッチ画像撮影:鷲尾 太輔

景信山への最短コースは植生の変化も楽しい!

植生の変化が豊かなルート

撮影:鷲尾 太輔(植生の変化が豊かなコース)

数ある景信山への登山コースの中で、もっともアプローチが短い(歩行距離約2.1km・歩行時間約1時間10分)のが小仏バス停から景信山登山口経由のコース。

多くの登山者で賑わうメジャーコースですが周囲に目を凝らしてみると、登山道沿いの樹木の植生の変化が意外と豊かなことに気付かされます。

今回は季節によって表情を変える登山道周辺の様子も楽しみながら、景信山へと歩いてみましょう。

コース概要

Leaflet | Data © OpenStreetMap contributors, © 国土地理院, Imagery © Mapbox
合計距離: 2.83 km
最高点の標高: 715 m
最低点の標高: 358 m
累積標高(上り): 363 m
累積標高(下り): -363 m
※小仏バス停→登山口まではデータ取得できないため、登山口から山頂までの情報です
【体力レベル】★☆☆☆☆
日帰り
コースタイム:約2時間5分
参考:ヤマプラ
【技術的難易度】★★☆☆☆
・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
凡例はこちらをクリック:グレーディング表
コース概要
小仏バス停(15分)→景信山登山口(40分)→小仏コース分岐(15分)→景信山(10分)→小仏コース分岐(30分)→景信山登山口(15分)→小仏バス停

 

登山口情報

増発便が出ることも多い高尾駅北口〜小仏バス停の路線

撮影:鷲尾 太輔(増発便が出ることも多い高尾駅北口〜小仏バス停の路線)

登山口となる小仏バス停へは、JR中央線・高尾駅から京王バスでアクセスします。週末ともなれば増発便が運行されるほど、多くの登山者で賑わう路線です。

小仏バス停のトイレ

撮影:鷲尾 太輔(小仏バス停のトイレ)

背後を中央自動車道の高架橋が走る小仏バス停には、トイレが設置されています。

トイレ裏手の靴洗い場

撮影:鷲尾 太輔(トイレ裏手の靴洗い場)

トイレ脇にはベンチが、裏手には靴洗い場があり、登山前・下山後に嬉しい設備です。

コース詳細ガイド

今回のルート

出典:YAMAP(今回のコース)
今回はコースを3つのセクションに分けて紹介します
・Section1:小仏バス停〜景信山登山口(約15分)
・Section2:景信山登山口〜小仏コース分岐(約40分)
・Section3:小仏コース分岐〜景信山(約15分)

さあ、それでは景信山へ向けてスタートです。

Section1:小仏バス停〜景信山登山口(約15分)

Section1

出典:YAMAP(Section1)

最初のセクションは全て舗装路です。バスは小仏バス停までの乗り入れですが、タクシーや自家用車が通行することがあるので注意して歩きましょう。

道標

撮影:鷲尾 太輔(道標)

小仏バス停の前にある道標。これに従って、舗装路を進んでいきます。

自動販売機

撮影:鷲尾 太輔(自動販売機)

お寺(小佛山 寶珠寺)を右手に見ながら進むと、自動販売機が設置されています。小仏バス停では飲料は購入できないので、買うのを忘れた場合はここがラストチャンスです。

ヘアピンカーブ

撮影:鷲尾 太輔(ヘアピンカーブ)

中央自動車道に沿って進むと、右回り・左回りと連続するヘアピンカーブが現れ、これを登っていきます。

景信山登山口

撮影:鷲尾 太輔(景信山登山口)

ヘアピンカーブを登り切ると、やがて景信山登山口に到着します。今回はここから登り始めましょう。ちなみに舗装路をそのまま進むと、小仏峠経由の登山口があります。

Section2:景信山登山口〜小仏コース分岐(約40分)

Section2

出典:YAMAP(Section2)

このセクションから登山道に入ります。最初は薄暗い針葉樹林の急登が続きますが、なだらかな尾根に出ると周囲は明るい広葉樹林に。再び針葉樹林に入り登り詰めると、小仏コース分岐(別名・木下沢分岐)に到着です。

スタートの階段

撮影:鷲尾 太輔(スタートの階段)

登山口から最初は、階段を登っていきます。

森の中の道に

撮影:鷲尾 太輔(森の中の道に)

階段はすぐに終わり、登山道は木の根が張り出した針葉樹林の中の道へと変わります。

中央自動車道

撮影:鷲尾 太輔(中央自動車道)

この付近は中央自動車道・小仏トンネルの東京都側出入口の真上。樹間からは中央自動車道を行き交う車を見下ろすことができます。

針葉樹林の中の急登

撮影:鷲尾 太輔(針葉樹林の中の急登)

薄暗い針葉樹林の中の急登が続きます。登山道も岩が露出している場所が多いので、濡れている時はスリップに注意しましょう。

次第に傾斜は緩やかに

撮影:鷲尾 太輔(次第に傾斜は緩やかに)

前方に空が見えてくると、尾根に近づいた証拠。次第に登山道の傾斜は緩やかになっていきます。

尾根に出ると緩やかに

撮影:鷲尾 太輔(尾根に出ると緩やかに)

小仏コース分岐から南に伸びた尾根に乗ると、傾斜は一気に緩やかになります。周囲は広葉樹が多く、冬は落葉して明るい登山道になります。

撮影:鷲尾 太輔(歩きやすい土道)

路面も露岩は減って、柔らかく歩きやすい土道へと変わります。

景信山の眺望

撮影:鷲尾 太輔(景信山の眺望)

左を見ると、木々の間からめざす景信山を望むことができます。

左右で異なる植生

撮影:鷲尾 太輔(左右で異なる植生)

やがて周囲の森は、登山道を挟んで右側(東斜面)は植樹された針葉樹林、左側(西斜面)は自然の広葉樹林と変化していきます。

間伐事業の看板

撮影:鷲尾 太輔(間伐事業の看板)

この看板のあたりから、周囲の植生は再び針葉樹林がメインに変わってきます。

撮影:鷲尾 太輔(露岩帯の登山道)

登山道も洗堀(踏み固められて溝型になった状態)に変わり、路面も露岩が多くなってきます。

撮影:鷲尾 太輔(トラバース状の登山道)

登山道が斜面をトラバース(横断)するように変わると、前方に空が見えてきます。小仏コース分岐まで、あとわずかです。

小仏コース分岐

撮影:鷲尾 太輔(小仏コース分岐)

前方の視界が開けると、小仏コース分岐に到着です。

ベンチが設置された広場

撮影:鷲尾 太輔(ベンチが設置された広場)

周辺は開けた広場になっており、ベンチも設置されています。景信山へのラストスパートに向けて、休憩するのに好適な場所です。

Section3:小仏コース分岐〜景信山(約15分)

出典:YAMAP(Section3)

いよいよ景信山への最後のセクションです。針葉樹林の中を登り、巻道との分岐を直進します。やがて周囲が広葉樹林に変わり、トイレから先は草原の中をひと登りで山頂に到着です。

針葉樹林の中の登り

撮影:鷲尾 太輔(針葉樹林の中の登り)

小仏コース分岐から、根の張り出した針葉樹林の中を登っていきます。

巻道との分岐

撮影:鷲尾 太輔(巻道との分岐)

巻道との分岐は右方向へ。尾根に沿って登って行きます。

撮影:鷲尾 太輔(ショートカット禁止の看板)

ジグザグな登りの随所にショートカットする踏み跡がありますが、山林を傷めてしまうため正規のコースをたどりましょう。

広葉樹林の中の登り

撮影:鷲尾 太輔(広葉樹林の中の登り)

やがて周囲の木々は広葉樹に変わり、明るい登山道となります。

山頂直下のトイレ

撮影:鷲尾 太輔(山頂直下のトイレ)

登山道が木製の階段になるとすぐに、左手に見えてくるのがトイレです。山頂周辺で唯一のトイレになるので、他コースからの登山者も利用します。

山頂直下の分岐

撮影:鷲尾 太輔(山頂直下の分岐)

山頂直下の巻道の分岐。左に進むと景信茶屋 青木の前に出ます。先に山頂に行きたい場合は、右の階段を直進します。

最後の登り

撮影:鷲尾 太輔(最後の登り)

いよいよ最後の登り。この階段を越えると山頂の一角に到着します。

山頂の休憩所

撮影:鷲尾 太輔(山頂の休憩所)

山頂の休憩所・三角点かげ信小屋を左手に見ながら進みます。

景信山山頂

撮影:鷲尾 太輔(景信山山頂)

木製の道標の先、ベンチ・テーブルと登山道を挟んで反対側(左手)に、景信山山頂の標識があります。

山頂からの展望

撮影:鷲尾 太輔(山頂からの展望)

振り返ると北側には北高尾山稜から八王子城址の山並、東側には東京都心方面の展望が広がります。お疲れ様でした!

山頂周辺を詳しく紹介!

山頂周辺の施設

出典:YAMAP(山頂周辺の施設)

景信山には「景信茶屋 青木」と「三角点 かげ信小屋」の2軒の茶店があります。名物のなめこ汁や山菜の天ぷらは、登頂のごほうびにぴったり。

営業は基本的に週末・休日のみで雨天は休業することも。いずれも公式Twitterで情報発信しているので、事前に確認しておきましょう。

景信茶屋 青木からの展望

撮影:鷲尾 太輔(景信茶屋 青木からの展望)

景信茶屋 青木前の広場からは南・東方向の展望が開け、城山から高尾山へ続く稜線の背後に、丹沢山塊や富士山を望むこともできます。山頂でのひと時を、存分に楽しんでください。

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