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雪山登山に必要な観察力!実はアイゼンワークやレイヤリング並みに大切って知ってた?雪山ステップアップ【準備編】

夏山登山を続けていると、その先の目標として見えてくるのが雪山登山。しかし、雪山では少しのミスが命取りになる怖さもあります。自立した登山者として雪山に登るために、身につけておきたい力ってどんなものがあるのでしょうか?<THE NORTH FACE>がステップアップを目指す登山者を応援する本企画。準備編では、国際山岳ガイドの天野和明さんに雪山登山で知っておきたい基本的な考え方を聞き、準備山行に出かけました!

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目次

アイキャッチ画像:PIXTA

真っ白な稜線を歩きたい!!

出典:PIXTA

真っ白な雪に覆われ、夏山とはまったく違う美しい表情を見せてくれる雪山。登山道が雪に埋まってしまうため、道のないところを自分で選んで歩く楽しさと難しさも魅力のひとつです。

登山の経験を積み重ねていくと、夏山とは違う景色を求めて、雪山登山に挑みたくなってきますよね。

でもその山、本当に自力で挑戦して大丈夫?

「雪山登山」とひと言で言っても、山やルートによって難易度が違うだけでなく、時期や天候、雪のコンディションによっても、レベル感がまったく違ってきます。

そのため、初心者向けの雪山なら何とか自力で行けても、急峻な岩場のある雪山となると「自分でも行けるのだろうか」と二の足を踏む人も多いのではないでしょうか?

そういったさまざまな状況に対応して安全に登山するためには、アイゼンワークやレイヤリングなどのスキルの他に、「観察力」が重要です

今回のステップアップチャレンジでは、厳冬期の西穂高岳登頂を目指す中で「観察力」を磨き、自立した登山者になるためのスキルを身につけていきます。

憧れの、だけど少し怖い厳冬期の西穂高岳に挑戦!

今回のグループ登山チャレンジに参加するメンバーはこちら!

左から、

・読者代表の吾妻梨花さん

・THE NORTH FACEマーケティングの中村真記子さん

・YAMA HACKプロデューサーの寺本芽永

吾妻さんは、夏の白峰三山2泊3日テント泊縦走に続いて、今回の雪山登山にも挑戦してくれることに。雪山の経験は、残雪期に数回登ったことがあるものの、アイゼンやピッケルを使った厳冬期の本格的な雪山登山は初めてです。

中村さんと寺本はすでに雪山登山経験を積み重ねていますが、より自立した登山者になるためのスキルをガイドから学びます。

今回は天野ガイドと一緒に登ります

山岳ガイド 天野和明さん
IFMGA国際山岳ガイド。ローツェ(8,516m)日本人無酸素初登頂ほか、8,000m峰6座に登頂。2009年にインドヒマラヤ・カランカ北壁のアルパインスタイル初登攀により、登山界のアカデミー賞と呼ばれる「ピオレドール賞」を日本人として初受賞。現在はガイド活動の他、石井スポーツ登山学校校長として登山技術・知識の伝達や後進の育成にも尽力している。

 

まずは、準備山行としてメンバーそろって雪の三ツ岳に登りつつ、雪山登山の基本的な考え方を天野ガイドから学んでいきます。

体力と知識。そして大切な”観察力”ってどんなスキル?

雪山では装備が増えてバックパックが重くなったり、冬靴やアイゼンで片足が1.5kgほどの重さになったり、積雪によって行動に体力が必要だったりと、夏山より体力が必要なのは事実。ピッケルやアイゼンなど、雪山ならではの道具を使いこなす知識と技術も必要です。

雪山登山と言っても、夏山登山とまったくの別物というわけではありません。基本的な技術や知識、体力など、夏に山をしっかり歩いた経験が生きてきます。

ただ、これらと同じかそれ以上に雪山登山で必要なのが、山の変化に気づける能力=「観察力」です

天野ガイド
天野ガイド

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