山ごはんでもしっかりエネルギー補給を
下山時にバテない体力を維持し続けるために、山ごはんでもしっかりとエネルギーチャージをしておきたいところ。
必要な栄養素としてはまず、ご飯や麺・パンなどに含まれる糖質をしっかりと食べることで素早くエネルギーに変えることができます。それに加えて、たんぱく質やビタミン・ミネラル・食物繊維なども一緒に摂取できるのが理想的なのですが、あれもこれも栄養素を意識しながら食べるのはちょっと面倒だな‥という方におすすめしたいのが、具沢山の麺料理!
麺料理は夏の暑い時期でもつるつるとのど越しが良く食べることが出来て、お勧めです。
今回は「あっさりさっぱり食べたい方」と「がっつりスタミナをつけたい方」、どちらでも食べられるような夏の麺料理2種をご紹介します。
どちらも10分以内で作ることが出来て美味しいので、ぜひお試しください!
暑い時期に食べたいあっさりさっぱり!冷やしレモンラーメン
暑い夏の登山では食欲が落ちてしまうという方も多いと思いますが、ラーメンにレモンもたっぷり加えることで抜群に爽快な風味にアレンジできます。冷たくしておくことで、体を素早くクールダウンしてくれることも期待できます。
レモンに含まれるクエン酸は糖の代謝を助けたり、鉄やマグネシウムの吸収を高めてくれる効果があるので、汗をかく登山中に積極的にとりたい成分の一つです。
材料(1人分)
作り方
(下準備)
レモンの半分は中身を絞ってレモン汁としてとっておく。残りの半分は薄くスライスする。
【1】中華麺を茹でて水けを切っておき、ごま油を絡めておく。食べるまで保冷しておく。
【2】Aとレモン汁を合わせてスープを作り、保冷しておく。
【3】中華麺を皿に盛り付けたら冷たいスープを注ぎ、サラダチキン、スライスしたレモン、小ねぎを乗せる。
今回はナルゲンボトルにスープを入れて凍らせました。持ち歩きの時間が短かったので、注ぐとシャリシャリのシャーベット状に!!汗をかいた体に染み渡る爽やかさでした。
フードジャーやペットボトルに詰めて冷凍したものでもOKです。

暑い夏を吹き飛ばせ!スタミナ満点!!豚ニラ玉の冷やしそうめん
バテない体を手に入れるためには断然スタミナのつくものをがっつり食べたい!という方にはこちらの山ごはんがおすすめです。
豚肉には糖質を効率よく分解してエネルギーを作り出すビタミンB₁が豊富に含まれるので、しっかりと摂取しておくことで疲労感や夏バテを軽減してくれることが期待できます。
また、ニラに多く含まれるアリシンはビタミンB₁の吸収を高めるだけでなく食欲を増進させる作用もあるのでまさにバテない体を作るのにぴったりな山ごはんです。
材料(1人分)
作り方
(下準備)
・そうめんは冷やしておく
・豚薄切り肉はAで下味をつけておく。
・にらは2~3㎝長さに切る。
【1】フライパンにごま油を入れて中火にかけたら豚肉を炒める。肉の色が全体的に変わってきたらにらとめんつゆも加えてサッと炒める。
【2】そうめんを皿に広げたら少量の水(分量外)でほぐし、【1】と温泉卵を乗せる。
焼き肉のたれとめんつゆで味付けをするので、料理が得意でない方でもほぼ失敗なく作る事が出来ます◎
食後のにおい対策は必須ですが……とろとろ温玉を思いっきり豪快にかき混ぜて召し上がれ!!

バテない体は日頃の心がけが大切
体がバテて“燃料切れ”の状態を起こさないようにするためには、適切にエネルギーを補給することが大切。
そのために一番大切なことは、日頃から食事を抜いたり、極端な糖質制限など偏った食べ方をしたりせず、体調を整えておくことです。
食べる量が少なかったり偏っていれば、当然必要な栄養素が欠乏し、登山のパフォーマンスにも影響を及ぼしてしまいます。「食事を抜かないこと+食事を美味しく食べること」に加えて、必要な栄養素を意識できるようになれば、登山もより充実するでしょう。