縦走とは 一般の登山との違い
山から山へ歩いていく山行スタイル
縦走とは、登山方法の1つです。山頂まで行き、下山をせずに次の山へ向かうことを意味します。ルートによっては山頂を目指さずに稜線(山の峰と峰を結んで1番高く連なる所)を歩くことも縦走と呼びます。
■一般の登山:山頂を目指し、登頂したら下山
■縦走:山頂まで行き、下山せず稜線を歩く
開けた展望を楽しめる縦走
稜線伝いに歩くのが基本なので、左右に展望が開けています。壮大な景色を見渡しながら歩けるのが縦走の魅力でもあります。また、複数の山を登ることで様々な山の表情を楽しむことも出来ます。
縦走での必須装備一覧【リスト付き】
縦走装備リスト
ザック
ドイター ACTライト50+10
ドイター
ACT ライト 50+10
ドイターの中でも縦走に適したモデルで、内部は2気室になっています。通気性の良い中空フォームによって効率的に熱気を排出します。背面パッドは調節できるので、自分に合った長さで快適に背負うことができます。
ストック
ブラックダイヤモンド トレイル
ブラックダイヤモンド
トレイル
ブラックダイヤモンドのスタンダードのモデルがさらに小型化され、フリックロックによって固定操作も軽くなりました。がたつかず、長期縦走でも信頼して持っていけます。
腕時計
スント コア アルティメット
スント
コア アルティメット
アウトドアウォッチの代名詞とも言われるモデルで、高度計、気圧計、コンパス、天気情報機能など登山に必要な機能が備わっています。堅牢性のあるボディは岩登りの場面でも安心です。
ヘッドライト
ジェントス ヘッドライト ヘッドウォーズ
ジェントス
ヘッドライト ヘッドウォーズ
とても明るく、スポットビームからワイドビームまで無段階に調整できます。頂部にもヘッドバンドがあるので、ずり落ちる心配がなく長時間着けていても快適です。80度の可動域があり、足元や前方も照らすことができます。
グローブ
マーモット フィルムインサートレイングローブ
マーモット
フイルムインサートレイングローブ
防水透湿フィルムインサートを使用した防水グローブで、内側のメッシュ部分にクールマックス素材を使用しているので、長時間着用しても蒸れなく快適です。防風性もありオールシーズン使用できます。
テント
モンベル ステラリッジテント1型
モンベル
ステラリッジテント 1型
素早く設営できるため、縦走中でも煩わしさがありません。高い剛性と軽量性があり、別売りのスノーフライやグラウンドシートを併用すれば無雪期だけでなく積雪期まで使用できます。
シュラフ
ナンガ オーロラ450DX
ナンガ
オーロラ450DX レギュラーサイズ
表生地にオーロラテックスという防水コーティング素材を使用しているため、シュラフカバーなしで3シーズン使用できるシュラフ。なるべく荷物を減らしたい縦走登山に便利です。
シュラフマット
サーマレスト Zライト ソル
サーマレスト
Zライト ソル
アルミを装着したクローズドセルマットレス。とても軽量で耐久性があり、アコーディオン式に折りたためて、どこでもすぐに使えるので縦走に向いています。
バーナー
プリムス P-153 ウルトラバーナー
PRIMUS(プリムス)
P-153 ウルトラバーナー
3,600kcal/hとハイパワーのバーナーは、軽量でコンパクトになるので縦走におすすめです。ゴトクは4本で安定性があり、防風性もあるX字ゴトクを採用しています。
コッヘル
エバニュー チタンウルトラライトクッカー2
エバニュー
チタンウルトラライトクッカー2
軽さを限界まで追求したチタンウルトラライトシリーズ。クッカー2は900mlの容量で、1人から2人での縦走登山に適したサイズです。
縦走服装リスト
登山靴
モンベル タイオガブーツ
モンベル
タイオガブーツ メンズ
ゴアテックスの全天候に対応したブーツで、急な天候の変化でも安心です。耐摩耗性に優れており、横方向のぶれを軽減させて快適な歩行をサポートしてくれます。濡れた岩肌や木道でもグリップがきくソールを採用しています。
レインウェア
ノースフェイス クライムベリーライト ジャケット
ノースフェイス
クライムベリーライト ジャケット メンズ
ゴアテックス®のC-KNITバッカーを裏地に採用した、軽量性と剛性に優れた防水のジャケット。細身で腕をあげやすく、動きやすい。ヘルメットをかぶったままでもフードをかぶることができます。
フリース
パタゴニア R2ジャケット
パタゴニア
R2ジャケット メンズ
コンパクトに収納できて、通気性、速乾性、保温性を持つパタゴニアのジャケット。縫製にもこだわっているので着心地もよく、縦走中の中間着に最適です。
ズボン
ノースフェイス バーブパンツ
ノースフェイス
バーブパンツ メンズ
ストレッチがきいており、とても動きやすいパンツです。撥水力があり、多少の雨ならこのパンツだけで大丈夫です。ベンチレーションで蒸れずに快適に着用でき、長く歩く縦走に向いています。
タイツ
CW-X ジェネレーターモデル
CW-X
スポーツタイツ ジェネレーター メンズ
ひざ・腰・股関節・おしり・ふともも・ふくらはぎまでサポートしてくれるので、アップダウンのある縦走登山にもおすすめです。UVカットと吸汗速乾機能も備えています。
靴下
スマートウール ハイキングミディアムクルー
スマートウール
ハイキングミディアムクルー
足裏のクッションがパイル状に編んで厚くなっているため、縦走で長く歩いても疲れにくい靴下。ウールは夏は涼しく冬は暖かく、ソックス内の温度を一定に保つので快適に歩行できます。
帽子
コロンビア ゲッパー ブーニー
コロンビア
ゲッパーブーニー
コロンビアオリジナルの防水透湿素材を使用した雨に対応できる帽子。内部は吸水速乾生地で蒸れを軽減します。UPF50のUVカット機能もあるので晴れた日にも活躍してくれます。
縦走ルート おすすめ4選
1.北アルプス 表銀座縦走コース
出典:PIXTA(奥穂高岳から見る表銀座縦走路)
槍ヶ岳や穂高連峰を眺めながら気持ちの良い稜線歩きができるコースです。燕岳までは中房温泉からの急登、そこからは槍ヶ岳を眺めながら稜線を歩きます。東鎌尾根の急坂を経て最後にずっと目にしてきた槍ヶ岳を登る達成感のあるコースです。
■コースルート:中房温泉~燕岳〜大天井岳〜西岳〜槍ヶ岳〜上高地
■必要日数目安:2泊3日~3泊4日
2.南アルプス 白根三山コース
日本第2位の北岳、間ノ岳、農鳥岳の3,000m級の稜線を縦走する贅沢なコースです。富士山の展望も良く、360度の絶景が続きます。縦走の最後に農鳥岳から振り返ると間ノ岳から北岳の稜線に感動を覚えることでしょう。
■コースルート:広河原~北岳~間ノ岳~農鳥岳~大門沢下降点~奈良田
■必要日数目安:1泊2日~2泊3日
3.屋久島 宮之浦岳縦走コース
出典:PIXTA(宮之浦岳)
日本百名山である宮之浦岳に登り、縄文杉などがある世界自然遺産地域を縦走するコースです。気持ちの良い稜線の縦走路と神秘的な森の中のどちらも存分に楽しめます。
■コースルート:淀川登山口出発~宮之浦岳~荒川登山口または白谷雲水峡
■必要日数目安:1泊2日
4.六甲山 全山縦走路コース
出典:PIXTA(須磨アルプス)
須磨から宝塚までの六甲連山、全56kmの縦走路。標高差を累計すると3,000m弱の歩き応えのあるコースです。六甲山全山縦走路は1日で歩ききるのが通例のようですが、体力に合わせて縦走路を分けて登るのもいいでしょう。
■コースルート:須磨浦公園~鉢伏山~旗振山~鉄拐山~栂尾山~横尾山~須磨アルプス~東山~高取山~丸山~菊水山~鍋蓋山~再度山~摩耶山~一軒茶屋~水無山~大平山~譲葉山~岩倉山~宝塚
■必要日数目安:1日
縦走の楽しさ
山から山へ縦走する登山は必然的に長く歩くことになりますが、振り返ったときに歩いてきた山々が見えるのも楽しみのひとつです。一歩一歩の積み重ねでこんなに遠くまで来たことに感慨を覚えます。ぜひルートを参考に縦走してみてください。
Enjoy walk along the ridge !
縦走を楽しもう!