高性能で軽量!モンベル「アルパインダウンジャケット」
冬山に携帯したい防寒着の代表といえばダウンジャケット。行動するときはバックパックの中にしまっていることが多いので、「携帯のしやすさ」は選ぶときのポイントになります。
でも軽量&コンパクトなだけでは「保温性」が心もとない……。そんな人におすすめなのが、モンベルの「アルパインダウンジャケット」です。
「携帯性」と「保温性」を両立!その特徴は?
用途に合わせて多数のダウンジャケットを展開しているモンベルの中で、アルパインダウンジャケットは「冬季期登山にも対応する保温性」と「高い携帯性」を兼ね備えたモデル。実際に着用して、その特徴を探りました。
超高品質「800フィルパワー・EXダウン」は驚きのフカフカ感
※かさ高さ(ロフト)
ダウンのフカフカ感を専門的に表した用語。かさ高が大きければ大きいほど、より多くの空気を溜め込み、外部からの冷気を遮断する。この「かさ高さ」を数値化したのが「フィルパワー」。フィルパワーの数値が高いほど、かさ高が大きい。つまり、同じ量のダウンならフィルパワーが高いほうが空気を多く含むので、保温力が高くなる

かさ高が大きいということは、圧縮率も大きいということ。付属のスタッフバッグに詰めると、500mlのペットボトルより一回り大きい程度のサイズ感。バックパックにも問題なく入ります。
しかもギュウギュウに詰まっているわけではないので、実際にはもっと小さくできます。こんなにコンパクトになるけれど、ダウンの持つ復元力が高いので着用するとかなりフカフカ。厳冬期の山でもしっかり防寒できそうです。
ボックス構造で保温性能を最大化
ダウンウェアの場合、ダウンが偏らないように一定の間隔でブロック化していますが、アルパインダウンジャケットは独自の「ボックス構造」により、ロフトを大きく保っています。
通常は左図のようなキルティング加工をされているので、縫い目付近のダウンは潰れてしまいます。
ボックス構造の場合、右図のように隔壁を作ることにより、潰れる部分を最小化。ロフトを大きく取ることで、より多くの空気を蓄え、ダウンの保温性能を最大限に発揮できるようにしているのです。
フカフカ感と暖かさの所以は、高品質ダウンによるものだけではなく、構造にも工夫があったのですね。
表地は薄手ながら丈夫で高撥水
表地はかなり薄くて「大丈夫?」と思ってしまいましたが、同じ厚さのナイロンより2倍の強度を持つ「バリスティックナイロン」なので安心。しかも軽量&しなやかで、着心地も抜群です。
水をふりまいて1分程度待っても浸みこむことはなく、高い撥水性を持っていることがわかりました。
ダウンは水が浸みこむと一気に保温力が下がるので、撥水は必須の機能。雪山では不意に雪が付いてしまうことがありますが、これなら安心です。
首元・腰回り・手首の防寒にも抜かりなし
いくら高性能なダウンで保温していても、首元・手首・裾から寒風が入ってくると意味がありません。アルパインダウンジャケットは、その点もしっかり配慮されていました。
首元はあごまで上がり、ネックウォーマーが必要ないほどの防寒性。しかも裏にはフリースのライナーが付いており、暖かで心地のいい肌当たりです。ファスナーのスライダーが当たる部分はフラップ付きなので、不快な冷たさがありません。
手首はゴムとともにベルクロで調節できるようになっているので、しっかり締まります。
裾はドローコードで絞ることができます。しかも、ポケットの中から引くことができる「リードインコード・システム」のため、フィット感の調整が簡単。グローブをしたままでも操作しやすいのがうれしいポイントです。防寒性を高める工夫に抜かりがありませんね。