満を持して登場!スント史上最高傑作「SUUNTO 9 PEAK」
フィンランド発の<SUUNTO(スント)>は、北欧らしいデザインとその見た目に反するタフさ、スポーツを補助する数々の機能を搭載し、世界中のアスリートやユーザーから確固たる信頼を得るウォッチブランドです。
そんなアウトドアウォッチの最前線をゆくスントから、常識をくつがえすような次世代GPSウォッチが2021年6月に登場しました。
それが最上位モデル「SUUNTO 9シリーズ」の新製品『SUUNTO 9 PEAK(スント・ナイン・ピーク)』です。
最大の特徴は、スント史上“最もミニマルで、最もハイスペック”であるということ。
2021年、創業85年を迎えたスントが「最高傑作」と断言するほどの自信作で、小さくシンプルなデザインに、これでもかと言わんばかりの先端技術が詰め込まれています。
このウォッチ、一言で表すならば「才色兼備」
①アウトドア感のないデザイン。なのに超野外派
まず、最も気に入ったのがこのデザイン。
『SUUNTO 9 PEAK』はアウトドアウォッチとは思えないような表情で、アウトドアはもちろんのこと、ビジネスやフォーマルな場面にも馴染むデザインに仕上がっています。
洗練されたスマートなフォルム
ウォッチは、画面タッチまたはボタンタッチの2パターンで操作できます。
ユーザーインタフェースがシンプルなため、難しい操作を必要とせず、初めてGPSウォッチを使う人でも直感的に操作が可能になっています。
橋爪
ボタンを押すと「カチッカチッ」と感触があるので、グローブをした状態でも指の感覚で押されているかを確認できます。
圧倒的ミニマル感
男女関係なくフィットするミニマルさも大きな特徴です。
『SUUNTO 9 PEAK』は厚み10.6mm、直径43mm、重量52gの極薄・極小モデル。
これは兄弟モデルの「SUUNTO 9 BARO」に比べて、37%薄く、36%軽い設計になっています。
この重量とサイズの違いはフィールドで顕著に表れました。
「SUUNTO 9 BARO」は時計そのものが大きくて腕に重みを感じていましたが、『SUUNTO 9 PEAK』は着けていることを忘れてしまうほどの軽さ。腕に収まるようなサイズ感は安心感があり、ジャケットを脱ぎ着するときにも引っ掛かりにくくなっています。
女性でも扱いやすい新発想のフィッティング
バンドにはピンが備わっており、手首のサイズに関係なくバンドの先端を固定可能。
ピンは激しい動作でも外れにくく、バンドがウェアやザック、障害物などに引っかかるストレスもありません。
女性ユーザーのことを考えた設計になっていて、とても好感が持てます!
それでいて、とんでもなくタフ
スマートなデザインながらも、スントの持ち味でもあるタフさへのこだわりは揺るぎません。
画面にはダイヤモンドの次に強度の高い「サファイアクリスタル」、ケースには「グレード5チタン」または「ステンレススチール」といった高品質・高耐久の素材を使用。擦れや衝撃にも、めっぽう強い仕上がりになっています。
ほかにも『SUUNTO 9 PEAK』は「エクストリームウォッチテスト」という超過酷なテストをクリア。
-30度の冷蔵庫に入れても、車で轢いても、岩に叩きつけても壊れないほどで、極限の山岳環境にも対応する堅牢性を持ち合わせています。
②超持続バッテリー&高精度GPSで長期登山も安心
続いてのアピールポイントは、バッテリー駆動時間の長さです。
GPSウォッチというとバッテリー事情が気になるところですよね。しかし、『SUUNTO 9 PEAK』はそんな不安をサラッと解消。GPSを使用した状態で最大170時間のバッテリー駆動を実現します。
GPS使用モードは全部で4段階あり、シーンに応じて選択が可能。ただしバッテリー時間が長くなるほど機能が制限されるので注意が必要です。
ここで気になるのが、モードによるGPS精度の変化です。実際にどれくらい違いがあるのか調べてみましょう。
誤差はわずか!長時間バッテリーモードでも問題なし
同じコースを歩き、最もGPS感度の高い「パフォーマンスモード」と最もGPS感度の低い「ツアーモード」で、ログにどれくらいの差が出るのか試してみました。
結果がこちら。
ぱっと見て、ほとんど違いが分からないレベルです。
もう少し拡大してみましょう。
わずかにツアーモードはパフォーマンスモードに比べてカクカクしている印象がありますが、ログは許容範囲内の誤差といえるのではないでしょうか。
最長バッテリーのツアーモードでも、十分に高精度のGPSを使用することができそうです。
橋爪
どうやら、SUUNTO独自のGPS捕捉機能「FusedTrack™️」により、GPSをロギングする合い間の動きをモーションセンサーで感知して、GPSの誤差を修正しているよう。だからGPS精度を損なわず、大幅にバッテリー消費を節約できるんですね。
③登山をアシストする数多の実用的機能
アウトドアに求められる、ありとあらゆる機能が詰まった『SUUNTO 9 PEAK』。そのなかでも、登山で活躍することの多い4つの機能を紹介します。
シンプルなGPSナビゲーション
GPSウォッチの醍醐味といえるナビゲーション機能はシンプルな設計。ルートと自分の軌跡のみがわかる必要最低限の機能です。
ルートは<ヤマレコ>などからダウンロードできる「GPXデータ」を取り込んだり、アプリを使って作成ができます。
ルートを取り込むことで標高グラフの表示も可能。自分が今、行程全体のどの辺りににいるかが俯瞰的にわかるのが便利だと感じました。
橋爪
GPSナビゲーションはあくまでも「正しいルートを歩いているか」の目安として、実際のマップと照らし合わせながら使うのがよさそうです。
目標の方角を素早く設定!ベアリングナビゲーション
ベアリングナビゲーションは目的の方角、目標物を設定して、それに沿って矢印で進行方向を示してくれる機能。目標までの距離や標高差などの設定も可能で、計画的な行動をアシストしてくれます。
アナログ式コンパスと同様のナビゲーション機能を持ちながらも、ボタンひとつで細かな設定までできるのがポイント。コンパスワークが苦手な人でも安心して使えます。
橋爪
どれくらい登ったかがわかるクライムモード
クライムモードは経過時間や現在地の標高、垂直距離・速度が確認できる機能で、登山やクライミングなどで活躍します。
“登り”に関する情報を手元で一度に得られるため、どれくらい登ったかを客観的に知ることが可能。ペース配分を把握できたり、登ってきた標高を知ることで「自分の頑張り」を数値的にみることができたりします。
気圧の変化がわかるウェザーモード
気圧の傾向を継続して知ることができるウェザー機能。スマホの電波が通じないような場所でも、急激な天候の変化を気圧で察知してくれ、一定の条件を満たすとストームアラートで危険な状況を知らせてくれます。
また日没時間や気温、目的地への到着予定時刻も同時に知ることができるので、行動中の安全管理にも役立ちます。
④SUUNTO 9 PEAKだけの新機能も見逃せない!
他のスントウォッチにはない『SUUNTO 9 PEAK』だけの新機能にも注目です。
血中酸素濃度の測定が可能!
新機能の注目株が「血中酸素濃度の測定機能」。
血中酸素濃度とは、血液中に酸素がどれくらい行き渡っているかを数値化したもの。99~96%が正常値とされており、計測することで、今の自分のコンディションが把握できます。
※医療機器同様の数値ではなく、あくまで目安となります
橋爪
でもこうやって簡単に知ることができると、日常的に自分のコンディションがわかって面白いですね。
バッテリーが危うくなっても安心。1時間の高速充電
もし登山中にバッテリー残量が危なくなっても、モバイルバッテリーで速攻充電が可能。
『SUUNTO 9 PEAK』の充電時間はたったの1時間。「SUUNTO 9 BARO」が4時間かかるのに対し、4倍もの充電速度を誇ります。
橋爪
ズボラな人でも手間いらず!無線の自動アップデート
『SUUNTO 9 PEAK』は従来の有線アップデートから一新し、無線での自動アップデートを実現。PCに繋がずに最新のソフトウェアに更新してくれるありがたい機能です。
自動バックライト&「Raise to wake」機能で画面も見やすい
ディスプレイがとても見やすいのも見逃せないポイント。
状況に応じて輝度調整をしてくれる自動バックライトと、手首を傾けるとスリープが解除される「Raise to wake」機能により、最も視認しやすい状態で時間や情報の確認・操作がおこなえます。
橋爪
⑤スマホとの連携は? アプリはシンプルで操作も難しくない
スマートフォンは『SUUNTO 9 PEAK』をより便利に活用するためのパートナー。
スマホに専用アプリ「SUUNTO APP」をダウンロードしてウォッチと連動することで、
などの機能が使用できます。
シンプルでわかりやすいユーザーインタフェース
スマホ画面は至ってシンプル。計測したログデータや日々のヘルス情報を、複雑な操作を必要とせず直感的に得ることができます。
Reliveなどのアプリと連動
計測したログデータは「Relive」や「Strava」、「adidas Running」などのスポーツSNSアプリと連動が可能。自分のトレーニングの成果を俯瞰的に見ることができて、そのままInstagramやFacebookなどへの投稿も可能。
橋爪
『SUUNTO 9 PEAK』は登山をネクストステップへ導く相棒だ!
現在地の把握、ナビゲーションやヘルスケア、スマホとの連動など、アウトドアに必要とされるあらゆる機能を搭載した「GPSウォッチ」。
この次世代機器の登場により、今や時計は時刻を知るためだけのモノではなくなり、より快適にアウトドアを楽しむためのツールになりました。
わたし自身、「GPSウォッチって使い方が難しそう」という理由で、これまでアナログ時計を使い続けてきた人間です。
しかし、今回『SUUNTO 9 PEAK』に出会い、「デザイン」「着け心地」「使いやすさ」「タフさ」などのあらゆる面で信頼のおけるスペックを感じ、すっかりその魅力にハマってしまいました。
『SUUNTO 9 PEAK』は初めてGPSウォッチを使う人、自然を楽しむハイカーから極限を進むトップアスリートまで、すべてのアウトドアユーザーにおすすめできる次世代ウォッチです。
お値段は少々お高めですが、それに見合う価値のある逸品。あなたを満足させる機能が備わっています。
『SUUNTO 9 PEAK』で、まだ見ぬ世界へ飛び込んでみませんか。
【余談】ここが改善されるともっといい!
文句の付けどころのない圧倒的な完成度を誇る『SUUNTO 9 PEAK』。
そのなかで、あえて気になったポイントを挙げるなら、日本語の改行部分があまりかっこ良くないということ。長い文字の場合、収まりきらない文字が二行目に押し出される仕様になっています。
橋爪
今後、改善されるといいなと思っています。
今回登場した商品はこちら!
SUUNTO 9 PEAK