いざという時、使えないと意味がない!地図とコンパスの使い方
これから歩くルートや現在地の把握、目的地の確認など、「安全で楽しい登山」に大切なのが地図とコンパス。しかし、さまざまな情報が書かれた地図を見てもなにがなんだかわからない!と苦手意識を持っている人が多いのではないでしょうか。
筆者の高校山岳部時代の後輩である登山者Aさんも地図とコンパスの扱いに不安を感じている1人。ある日、Aさんは会社の同僚から「登山に連れて行って」と頼まれたものの、しっかり案内できるかどうか心配のようです。
今回は自称“等高線フェチ”の登山ガイドが、多くの登山者が持っている地図に対する苦手意識を解消していきます。
目次
図読みのキホン①|地形図から山を立体的にとらえよう
そもそもGPSアプリだけで登山をする人も多い時代ですが、ルート全体を俯瞰的に把握できる紙の地図はやっぱり必要。
まずは地図読みの基本となる等高線から山を立体的に把握する方法をマスターしましょう。複雑なようで、山の地形はたった5種類!地名が地形のヒントになるケースもたくさんありますよ。
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地図読みのキホン②|コンパスワークの基本を知ろう
地形図以外にもさまざまな登山地図があり、それらを活用している人も多いでしょう。ただ地形図もシーンによっては必要。「それぞれのメリットを知って、使い分ける」ことが、とても重要なんです。
ここでは、地図の使い分けとコンパスワークの基礎となる知識をわかりやすく解説していきます。
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登山前にやっておきたい準備|地図の上で登山のリスクを見える化しよう
登山前に重要なのが、地図の上で登山ルートをシュミレーションしてみる「机上登山」。地形によって変化するルート上の「リスク」をあらかじめ想像しておくことが、安全登山には必要不可欠です。
最終的には上の地図のように「ルートを言語化」することが理想。実際の登山ルートの写真と地図を照合しながら、そのスキルを身につけましょう。
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山でコンパスを使ってみよう①|現在地や目的地を特定
山でのコンパスワークとしてまず覚えたいのが、山頂から「あの山は何山?」を当てる“山座同定”ですね。これはベアリングという方法が使われています。
このベアリングをマスターすれば、ホワイトアウトで進むべき方向がわからない時や、現在地がどのあたりかを見える景色から知りたい時にも応用可能ですよ。
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山でコンパスを使ってみよう②|コンパスがカーナビ代わりになる!?
コンパスの応用編をご紹介!コース上に定めたチェックポイントを元に「ルートをデータ化」することで、コンパスをまるでカーナビのように使って登山できるのです。
登山道のないバリエーションルートでは一般的なテクニックですが、通常の登山の際も道間違いの防止に役立ちますよ。
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