長引くコロナ禍、みなさんはどんな風に山と向き合っていますか?
コロナ禍でのシーズンも4回目を迎え、山小屋や登山関係者による感染拡大防止への尽力や、登山者自身の感染防止対策への意識の高まりなどもあり、完全予約制や定員減といった「制限付き」ではありますが、少しずつ山が近くなったという感慨を抱いている人も多いのではないでしょうか。
とはいえ、複数の山小屋で宿泊者や従業員の感染が判明するなど、手放しで安全な登山ができるとは言い難い状況が続いています。
「山に登れない/登りたい」からこそ、思いが募る
上記のグラフは、2021年にYAMA HACK読者のみなさんにご協力いただいたアンケート結果になります。「登山をしなかった」「(したけど)回数は減った」を合わせると、約74%の人にとっては「いつもとは違う山との距離」があったのかもしれません。
「このままの状況が続いたら、再び山に向かうことができるだろうか……」。そんな不安を抱えていた時に、「あぁ、あの山にもう一度登りたいな」と思い浮かべた山がみなさんにもあったかと思います。
今回はアンケートに寄せられた「死ぬまでにもう一度登りたい山」とその理由を紹介します。
「死ぬまでにもう一度登りたい山」ベスト5
第5位|宮之浦岳
霧で真っ白だったら。雨に濡れる苔の森も素敵でしたが、青空と海とぐるりと広がる景色を見てみたい(fumie miyazawaさん)
山というか屋久島全体にもう一度行きたい!といか、絶対行きたい!日本とは思えない苔がみちた緑の世界は忘れられない!(sh0c0mountainさん)
第5位に挙がったのは、屋久島の宮之浦岳。
「ひと月に35日雨が降る」と作家の林芙美子が表現するほど、雨天は屋久島ならではの風景。苔むした幻想的な世界に魅了されつつも、「海に浮かぶ島の山」という絶景もいつか見てみたい。そんな読者が多いようでした。
第4位|白馬岳(三山縦走など含む)
大雪渓の登りでは雷雨に見舞われ、辛い思いをしたものの、夜にテントから見た満点の星空に感動!翌日も山頂から白馬大池までの稜線は、雲海の上を歩いているようで、またここに来たいと思わせてくれた山行でした(take0408_vさん)
稜線歩きが絶景だった(takeda.yhoさん)
後立山連峰の名峰は、外界は夏にも関わらず、清涼な大雪渓を歩くことができることでも人気。また白馬岳、杓子岳、白馬鑓ヶ岳の三山縦走は北アルプスの定番ルートでもあります。白馬岳〜小蓮華山〜白馬大池の稜線歩きの気持ちよさは格別と、いろんな楽しみ方があるのが白馬岳。
今年も白馬鑓温泉小屋の営業が休止されており、三山縦走は来年以降になってしまいますが、あの温泉を楽しみに待ちたいですね。
第4位|穂高岳(北穂高、奥穂高、縦走など含む)
1番過酷だったから(m0x0aaaさん)
槍ヶ岳からの大キレット縦走が1番キツくて、そして1番スリルがあり絶景の連続であったから(ky0skeさん)
大キレットにジャンダルム。北アルプスの厳しさを象徴するかのような難所がある穂高岳。こういった難所に挑まなくとも、山頂までの道のりが過酷でキツイということは、登った人ならではの「緊張感とともによみがえる、実感を伴った思い出」なのかもしれません。
それでもまた登ってみたいと思うのは、その先に広がる絶景を見た人だからこその思いではないでしょうか。
第3位|北岳
初めて登った時は山座同定や高山植物の知識が無く、歩くことの楽しみしか知らなかった。知識が増えた今、また違う一面を見たいと思うから(torigarajunsanさん)
圧倒的な眺めの良さ、テント泊して朝日をみてみたい(pandakaasannさん)
北岳といえば、南アルプスで最も人気がある山かもしれません。富士山に次ぐ日本第2位の標高であり、固有種を含む高山植物の宝庫。そういった登山初級者が目指すための魅力があります。
だからこそ「あのときはわからなかったけど、今ならばもっと楽しめる」という、2度目の思いを抱きやすいのかもしれないですね。
第3位|槍ヶ岳
槍が色んな意味で象徴的だから(u.mountさん)
あの感動をもう一度味わいたい(村田 茂之さん)
第2位と第3位にランクインしたのは「槍ヶ岳」と「剱岳」。
北アルプスのどこから見てもそれとわかる、「槍の穂先」。その頂点に立つことは登山者にとっては憧れのひとつです。「頂上から見える景色と達成感」「景色が素晴らしい」というコメントにあるよう、景色も最高です。
第2位|剱岳
日本で氷河を認められた地にあり、技術的困難度やロケーション展望など、文句のつけようがない(kazunobu_nejikaneさん)
いつも格好良くピークを踏んだときの達成感が凄い(otohime_gogoさん)
スリル満点(yamamotonoyutaさん)
第2位の剱岳には「辛さの先にある絶景という感動。壮大な山の勇姿は最後にふさわしい」とのコメントが寄せられました。難易度・達成感・展望。この3つを満たしてくれる剱岳は「死ぬまでにもう一度」にふさわしい名峰ですね。
いずれも日本百名山に挙げられる山ですが、信仰登山からの歴史の深さやその気高い山容から「百名山踏破の最後はここに登りたい!」と願う登山者も多いです。難易度では他の百名山に譲ることもありますが、やはり登山者にとって日本のアルピニズムの象徴的な山だからこそ、感動もひとしおです。
そして、第1位に輝いたのは……
第1位|富士山
若気の至りで登った富士山… あれから時がたってまた日本のてっぺんから見る景色をどう感じるか…試みたい(goto15さん)
そのほかにも「日本一!」「日本一高いから」「最後にもう一度日本一に立ちたい」と、コメントには「日本一」の言葉が多く見られました。国内でこれ以上高いところがない最高峰という点でも、日本の風景を象徴するという点でも、富士山は納得の第1位です。
さすがは富士山!……と思いましたが、実は同票1位の山がありました。みなさん、どの山かわかりますか??