ココヘリがあれば遭難しても「すぐに見つかる」ってホント?
山岳遭難は、山へ入る人であれば誰にでも起こりうるもの。自分には関係ないと思わずに、「もしも起きてしまった時」に備えておくことが大切です。
そこで開発されたのが山岳遭難捜索サービスの「ココヘリ」。
会員証(発信機)の携帯により、捜索ヘリがその電波を探知し、可能な限り遭難者を早く発見できるようになっています。
ただ、本当にこれを持っているだけで見つかるの?と不安なところ……
そこで、実績をみてみると、
結論:ココヘリを持っていれば、ほぼ見つかる!
・2023年8月時点で捜索案件32件/28件解決、累計100件を超える捜索要請に対応
※4件の未解決事案内訳(発信機不携行1件/電源入れ忘れ2件/不明1件)
発信機の不携帯や電源入れ忘れなど、電波をキャッチできない状態にあった未解決事案を除けば、ほぼ100%の確率で遭難者を発見できています。
ただ、まだまだ件数も少ないし、安心できない!
そこで、実際に遭難した時の流れをご紹介。高い発見率を誇るココヘリの体制についてみていきましょう。
A男さんが山に出かけたまま、家に帰ってこない!
A男さんが下山予定時刻に帰ってきません。心配した家族はココヘリのコールセンター(24時間365日受付)へ連絡します。
続いて、コールセンターからココヘリの本部へ遭難者情報(A男さんの登山計画書有無や個人情報)を共有。
本部が捜索ヘリの手配(最短でいつ飛べるのか)を行います。コールセンターでは、通報者のサポートをしながら、引き続き詳しい状況をヒアリング。
最新情報をもとに、捜索エリアを絞ってヘリで捜索。A男さんのココヘリ発信機の電波を受信し、特定した位置を救助隊へ共有します。そうしてA男さんは無事に救助されました。
このように、ココヘリは遭難が起きた時のいわばエキスパート。ただ発見するだけでなく、遭難者家族のサポートを行ったり、救助機関との連携をとってくれたりと安心の体制が整っているのです。
なかでも今回は、30回以上捜索に携わったオペレーターの川上さんへ、捜索の確実さについて伺いました。
絶対に見つけ出す!発見の要である捜索オペレーターの存在
捜索オペレーターとは、ココヘリの発信機からの電波を受信して位置情報を特定する人のこと。パイロットの隣に搭乗し、専用の受信機やGPS、登山者の行動記録情報をもとに進行方向を指示しながら捜索します。
つまりこの役割がいなければ、遭難者を発見することはできないのです!
遭難者をどうやって見つけているの?
発信機の電波をキャッチできるのは、おおよそ半径16km以内。最新の遭難者の情報をもとにある程度目標を決めてから捜索にのぞみます。
受信機を手に、「発見しました(※電波をキャッチした状態)」と表示が出るまで、エリア内を隈なく捜索。

一度電波をキャッチできれば、そこから方向をつめて行き、10〜15分ほどで位置を特定します。
こんな広さから、60分以内に見つけるって奇跡!
ヘリに搭乗しながらの捜索は、決して簡単なことではありません。
GPSと景色を照らし合わせながら進みますが、これは経験をつまなければなかなか難しい作業。
なぜなら、ヘリからの視界はこちら↓
素人目では、山はどれも同じに見えるしルートも判別がつきません。
さらに進行しながら受信機での探知、次に捜索する位置をパイロットに指示するなど、限られた時間の中で確実に行わなければならないのです。