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白馬のうろこざんまい

滑って転んでハイキング?「うろこスキー」で雪山遊びが楽しくなる!【魅力&準備編】

初級〜中級登山者には登れる山が少なくなる冬シーズン。その理由は「雪」。でもその雪を活用して、里山での山歩きが楽しくなる遊びがあります。それは「うろこスキー(BCクロカン)」というもの。スキーをしたことがなくても大丈夫。ハイキング感覚で楽しめるその魅力を紹介します。

目次

アイキャッチ画像提供:NORD

「雪山」って上級者しか楽しめないんでしょ?

厳しい雪山登山

出典:PIXTA

初級〜中級の登山者にとって、冬の登山活動に険しく立ちはだかる雪山」の壁

難易度の高い登山技術や吹雪など天候の急変、雪崩の危険など、チャレンジするためのハードルが高い。かといって、低山は別に冬でなくとも登れるし、いまいち気分が盛り上がらない。そう思って悶々しているうちに、冬は何もせずに終わってた……なんて経験ありませんか?

この冬おすすめしたいのが「うろこスキー」!

「え、登山の話をしているのになんでスキー?」と思いましたよね?

スキーする人

出典:PIXTA

斜面の滑走に特化した「アルペンスキー」がいまでは一般的ですが、元々スキーは雪の野山を移動するために誕生したもの。野山の移動ですから、登りもあれば下りもあります。

そういったスキーはアルペンに対して「ノルディックスキー」と呼ばれており、オリンピックにもある、スキーをつけて走る競技「クロスカントリースキー」などもここに含まれます。

今回紹介するのは、ノルディックスキーのひとつであり、滑走面がうろこ状になったうろこスキーを使う遊びです。

厳密には「うろこスキー」は道具の名前なのでアルペンスキーでも使うことがありますし、アクティビティそのものを指すわけではありません。

今回は狭義として「うろこ加工をされたスキーを使ったノルディックスキーのうちのクロスカントリースキー(ただし走るわけではない)」の紹介になります。

この遊びは「BCクロカン」とも呼ばれているため、定義うんぬんとなると難しいのですが、スキーをしない人目線だと「BC」も「クロカン」も何のことだか意味がよくわからない。それならば、「うろこスキー」と言われたほうが楽しいよね!難しくなさそうだよね!というところから、あえて「うろこスキー」として紹介します。

言葉についてこれなくても大丈夫。これから紹介するのは、簡単に言うと登れて、滑れて、歩ける」スキーを使った楽しい山遊びなのです。

アルペンとうろこスキー、どう違うの?

アルペンとうろこの違い

作成:YAMA HACK編集部(写真出典:PIXTA)

まずはみなさんがスキーといって思い浮かべる「アルペンスキー」と「うろこスキー」の道具の違いを見ていきましょう。

スキー板、ブーツ、ビンディング(ブーツを板に固定する器具)の3つが使われるのは同じですが、それぞれ明確に異なります。

いちばん大きな違いがかかとが固定されているか、いないかです。普段歩くときを思い出してほしいのですが、踏み出すときにかかとが少し上がっています。これは「歩く」上で大事な動作のひとつ。それができるのが、うろこスキーで使用するブーツです。

また「かかとを上げる」という動作を容易にするために、アルペンブーツのように脚を固定するための硬いプラスチック素材ではなく、ソフトな素材が選ばれています。イメージとしてはちょっと硬めのハイカットの登山靴。

「うろこ加工」と「軽さ」については、別項でもう少し詳しく説明します。

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