ミシュラン三ツ星を誇る<高尾山>
都内から電車に乗って最短で1時間弱、アクセスも良く四季を通して親しまれている高尾山。ミシュランガイドで最高ランクの“三つ星”観光地に選定され、年間約260万人と言われる「世界一の登山者数」を誇る山でもあります。
古来は修験道の霊場とされ、山中にある高尾山薬王院有喜寺の寺域であることから守られた豊かな自然。関東近郊の登山者なら、一度は訪れたことがあるのではないでしょうか。
バラエティに富んだ登山コース
高尾山の魅力は様々ですが、地形や景観の異なる様々な登山コースから自分好みのルートが選べるのも人気の理由。ここでは代表的な3コースをご紹介します。
・1号路(表参道)
言わずと知れた高尾山の王道コース。ほぼ舗装されており、谷間の渓流沿いから展望ポイントの多い尾根へと地形の変化も楽しめます。沿道には複数の茶屋をはじめ、ビアマウント・たこ杉・巨木の杉並木・壮大な伽藍(がらん)の薬王院など見どころも点在。
ルートの途中にケーブルカー・リフトが架設されているので、天候や体力に合わせてエスケープ手段としても利用でき、初心者にもオススメです。
・6号路(びわ滝コース)
清滝川の清流沿いに歩くマイナスイオンたっぷりのコース。滝に打たれながら修行を行う「琵琶滝」が途中にあることから名づけられました。
コース後半は階段が続きますが南東斜面に当たるため日当たりが良く、春にはスミレなど様々な花々が登山道の傍を彩って疲れを癒してくれますよ。地形的に登山道の幅が狭いため、混雑時は「登り」専用になります。
・稲荷山コース
登山口から5分程の広場にある旭稲荷を経由し、稲荷山尾根と呼ばれる稜線沿いを歩くコース。地形的に水はけが良いため、2019年の台風被害でも比較的早く復旧しました。
山頂直下はじめところどころに設置されている階段以外はいわゆる登山道がメインで、色濃い自然を楽しめるのが魅力。適度なアップダウンはトレイルランニング愛好者にも人気です。
さらに足を延ばす「縦走」も可能!
いわゆる「奥高尾」と呼ばれる山々をスタート地点に、高尾山への縦走ルートを設定することも可能。小仏城山・景信山・陣馬山とも山頂に複数の茶屋があり、山グルメも楽しめます(※注)。
※注:多くの茶屋は週末・休日のみの営業なので登山前に確認が必要です。
体力やスケジュールに合わせて、高尾山をゴールにした縦走ルートを設定するのもオススメ。以下に主な縦走コースをご紹介します。
・小仏城山〜高尾山
JR高尾駅北口から大垂水峠バス停へ。高尾山頂まで約4km・2時間10分の道のり。
ルート上の一丁平は4月中旬には桜のトンネルを楽しめます。
・景信山〜小仏城山〜高尾山
JR高尾駅北口から小仏バス停へ。高尾山頂まで約6.5km・3時間の道のり。
景信山頂からの高尾山、いにしえの小仏峠を経て高尾山に至るルートです。
・陣馬山〜景信山〜小仏城山〜高尾山
JR高尾駅北口から陣馬高原下バス停へ。高尾山頂まで約13.2km・5時間30分のロングコース。
相模湖や富士山の眺望を楽しみながら、程よいアップダウンを繰り返す“縦走”の醍醐味が味わえる歩き応え抜群のルートです。
▼様々な楽しみ方ができる高尾山登山の後には……