登山道は整備しないと、なくなってしまう?!
みなさんが普段何気なく歩いている登山道。草がきちんと刈られていたり「道」がはっきりしています。はじめての山でもどこを歩けばよいか見てすぐ分かりますよね。
しかし、登山道の脇を見てみてください。例えば上の写真のようにシダや草、笹や低木など植物がたくさん生えていることもありますし、石がガラガラ積み重なっていることもあります。このような状態ではどこを歩けばいいかわかりにくいですし、実際に足を踏み入れてみると登山道よりも遥かに歩きにくいです。
では、登山道はどうしてこんなに歩きやすいのでしょうか。場所によっては鎖やハシゴなどもあります。そう、登山道はだれかが整備してくれている、ということなのです。
快適に歩けるのは「整備してくれる人」がいるから
登山道は何もしないでいると、木が倒れてそのままになったり、崩れてきた土砂で埋まったり、崖崩れで寸断されてしまったり、さまざまな原因で荒れてしまったり、そもそも道が途切れてしまったりして歩けなくなってしまいます。
上の左の写真は、2019年の台風19号の豪雨で崩れた甲斐駒ヶ岳黒戸尾根の5合目の写真です。左下から水平に道がきてハシゴに取り付くようになっていましたが、ハシゴの根元が大きく崩れてしまいました。同じ場所の整備後の状況が右の写真です。立派な桟橋が追加されて、今では登山道整備の大事さを実感できる場所にもなっています。
同様に、上の写真は筆者が登山道整備に関わっている、長野県筑北村と麻績村にまたがる里山の四阿屋山の登山道復旧の様子です。倒木とツルでどこに道があるか分からない有様でしたが、木を切り倒し、ツルを刈り払い、石段を作って見違える道になりました。
登山道は誰が整備してくれている?
登山道の整備にはさまざまな人が関わっています。山域によって異なるので一概に言うのは難しいのですが、山小屋、山岳会やガイド団体などの山岳団体や地元の有志、専門の業者、国有林では林野庁なども実際に山で整備作業に当たっています。
自治体や省庁(環境省、林野庁など)からの資金があることもありますが、十分とは言えないことが多いです。ボランティアとして山岳会などが整備しているところも少なくありません。