登山・山ごはん歴は20年以上! そんな山メシの大ベテランで、大人気の山ごはんブログ『山めし礼讃』の著者・げんさんがYAMA HACKに登場! 毎回テーマを設けて、絶品レシピを厳選してご紹介していきます。
2020年山ごはんシリーズの第5回は、夏山のビールのおともに食べたい「おつまみ山ごはん」。
梅雨が明ければ夏山シーズン!たっぷりと汗をかいた後に、稜線のテント場でビールを飲むのは何にもかえがたい至福のひととき。そんな夏山の最高のビールにぴったりな、おつまみ山ごはん特集です。
ビールと一緒に食べたい絶品おつまみ
山で飲むビールは、定番・お手軽おつまみの、柿ピーやさきいか、定番のサラミなどでもおいしいのだけれど、せっかくの至福の一杯のために、ちょっとしたひと工夫でできる”ビールにピッタリ”なおつまみ山ごはんをご紹介します!
① パルミジャーノときゅうりのカルパッチョ風
夏に不足しがちな野菜をとれる、旬のきゅうりをつかった一品。
テント場に着いたら速攻で仕込みができ、シンプルでお手軽ながら、チーズのコクとカルパッチョソースの酸味が爽やかな、夏のビールにぴったりなおつまみです。
<材料>
きゅうり塩
パルミジャーノチーズ
カルパッチョソース
ピンクペッパー
<作り方>
①きゅうりを一本塩もみし、薄くスライスしてチタン皿に盛る。
②ここで、調味料として使うのは、便利なカルパッチョソース。
きゅうりにまわしかけ、
③パルミジャーノチーズをナイフで削ぎ切りに。
④カルパッチョソースのかかったきゅうりに、パルミジャーノとピンクペッパーを散らせば…
あっという間に、パルミジャーノときゅうりのカルパッチョ風できあがり~
超カンタンながら、シンプルで美しい山めし。
きゅうりのみずみずしさと、カルパッチョソースの酸味、パルミジャーノの塩気とピンクペッパーの爽やかさで、シンプルだけど超飲める味!
旬のキュウリと酸味が食欲をそそり、パルミジャーノチーズが良い香りと、キュウリだけとは思えない力強さを添えてくれます。
緑とピンクのコントラストで見た目にも鮮やかで、夏バテ気味の体にもうってつけの、おつまみ山ごはんです。
<この山ごはんで使用した道具>
・チタンプレート(平皿)
・ナイフ
② 明太さきいかのもやし炒め
こちらは市販のおつまみにもやしと春雨をあわせることで、おつまみとしてだけではなく、ボリューム感ある山ごはんの一品としても重宝するレシピです。
<材料>
辛子明太子入りさきいか
もやし
細ねぎ鶏がらスープ
春雨
韓国唐辛子
<作り方>
①春雨をお湯で戻しておき、
②その間に、細ねぎをざっくり切る。
③フライパンにもやしをどさっと入れて、鶏がらスープを加え、
④蓋をして弱火で蒸し焼きにする。
⑤もやしがしんなりしてきたら、春雨と明太子さきいかを投入し、
⑥そこにねぎを加えて混ぜ、
⑦仕上げに韓国唐辛子をまぶせば、
⑧明太子さきいかのもやし炒め、できあがり~
韓国唐辛子の辛さと、明太子の辛さがダブルで効いて、これは飲める~
もともとうまみたっぷりな、さきいかに明太子がまぶしてあるので、あとは鶏がらスープを加えるだけでかなり本格的な味わいになり、ビールにピッタリの辛みもバッチリ。
もやしと細ねぎのシャキシャキとしたフレッシュな感覚が、乾ききった喉にビールとともに心地いい。野菜のうまみもたっぷり味わえる一品です。
<この山ごはんで使用した道具>
・バーナー
・フライパン
・フライパンの蓋
・シェラカップ
・ナイフ
③ まい泉カツサンドのチーズ揚げサンド風
ビールも飲みたいけれど、お腹もペコペコで・・・というあなたに。
ガッツリ食べてビールにもピッタリな、駅などでも入手しやすいおなじみの「まい泉のカツサンド」を使った、おつまみ山ごはんです。
<材料>
まい泉カツサンドカルピスバター
とろけるスライスチーズどろソース
ピンクペッパー
<作り方>
①バターを3切ほどスライスして準備
②個包装にパックされているまい泉カツサンドを開けると、ソースのいい香りがしてきて…、お腹がぐーっと鳴りますね。
③フライパンを弱火にかけて、たっぷりのバターを溶かし、
④そこに、まい泉カツサンドを入れます。
⑤パンの表面がカリッとなるまで片方を揚げ焼きしたら、ひっくり返してバターをさらに足します。
⑥両面がカリッとしたら、とろけるスライスチーズをのっけ、フライパンに蓋をし
⑤チーズがとろけたら、最後の仕上げ。
⑥どろソースをかけ、ピンクペッパーを散らせば、
⑦まい泉カツサンドのチーズ揚げサンド風、できあがり~
バターで揚げ焼きされた表面がカリッカリで、
がぶりとやると中のカツまで熱々に感じられ、どろソースとチーズのコクで、超パワフルにうまいっ!
ここは山のテント場なのか、山上レストランか、バターの風味とどろソースの香りが、山ごはんの域を超えた一品にしてくれます。
そのまま食べてもおいしい、まい泉のカツサンドだけれど、ちょっと手を加えることで、まるで別物のよう。ジョッキ2杯は軽くイケそうな、アツアツ山ごはんになりますよ!
げんさんプロフィール
ビールを飲むためにテントを担いで山に登り、山ごはんを作るのが趣味。
登山歴、山ごはん歴20年以上。低山からアルプス、日帰りからテント山行まで、四季を通じて休みがあれば山に行き、山めしを作って飲む。
夏は北アルプスや南アルプスを中心に、最近は東北の山にも目覚めている。冬は八ケ岳を中心に、美しい景色と美味しい山ごはんのために山へ繰り出す。
著書に「げんさんの山めしおつまみ」(エンターブレイン)、
共著に「げんさんとよーこさんの山ごはん」(山と渓谷社)、「秒速!山ごはん」(山と渓谷社)などがある。
山ごはんのブログ 「山めし礼讃」
この記事のレシピで使用したアイテム
イワタニ プリムス 153ウルトラバーナー
プリムス ライテックセラミックフライパン
ユニフレーム(UNIFLAME) 山リッドSUS 667576
マグナ カトラリー
スノーピーク シェラカップ チタン
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イーピーアイガス(EPIgas) チタンプレート 139 T-8302