登山・山ごはん歴は20年以上! そんな山メシの大ベテランで、大人気の山ごはんブログ『山めし礼讃』の著者・げんさんがYAMA HACKに登場! 毎回テーマを設けて、絶品レシピを厳選してご紹介していきます。
2020年山ごはんシリーズの第4回は、≪山のカレーめし≫山小屋でのランチと言えば、人気上位に必ずランクインするのがカレー。特に夏山シーズンは、山で食べるカレーはとっても食欲もそそるし、おいしいのだけれど、山で作るとなると、ごはんを炊いたり、カレーを煮込むのはなかなかハードルが高い。そんなお悩みを抱えた方に贈る、山のカレーメシ特集です。
山では簡単に美味しいカレーを食べたい!
山カレー事情を一変させた、日清の「カレーメシ」。このカレーメシは、カップラーメンのようにお湯を注ぐだけで作れる手軽さがウリのカップめしです。登山者のみなさまであれば、一度は食べた事あるのではないでしょうか?
そのままでももちろん美味しいのですが、ちょっとしたひと工夫でカップめしとは思えないゴージャスな山ごはんに!
今回はこのカレーメシを使った、夏山向きのアレンジレシピを2種ご紹介します。
①山のキーマカレーめし
カレーメシの濃厚な味わいを生かしつつ、夏野菜とひき肉を加えてパワーアップ。
ひき肉は傷みやすいので、野菜と一緒に軽く下ごしらえして山にもっていけば、カレーメシにお湯を入れている間に調理出来て 時短ながら、リッチな気分になれる一品です。
<材料>
カレーメシ
ひき肉
パプリカ(赤・黄色)
ピーマン実山椒
塩
黒胡椒
<作り方>
(下ごしらえ)
パプリカ、ピーマンのワタを取り、1cm程度の角切りにし、フライパンでひき肉とともに軽く炒め、サッと塩、黒胡椒をふりかけ、実山椒を散らす。
火を止め、冷めてきたらラップに包み、冷凍して山へ持参する
①シェラカップにカレーメシ指定分量のお湯を沸かし、注ぎ入れて蓋をする。
②待っている間に、フライパンに下ごしらえしてきたひき肉と野菜を入れて、サッと温めておく。
③5分たったら、カレーメシを思いきり混ぜて
④平皿にカレーメシをあけ、
⑤温めたひき肉と野菜をトッピングすれば、山のキーマカレーのできあがり。
夏野菜と、実山椒の味がアクセントになって、とっても爽やかな味わいに。ひき肉でパワーアップされたカレーメシは、満足感がグッとグレードアップすること請け合いです。
ビール片手にテント場でのディナーのメインにもよし、山頂ランチでこの香りを漂わせたら、注目の的になること間違いなしです。
<この山ごはんで使用した道具>
・バーナー
・フライパン
・シェラカップ
・テルモス(お湯を沸かす時短用)
・チタンプレート(平皿)
・スプーン
② 山の焼きチーズカレーめし
カレーメシはそのまま食べても十分に美味しいのですが、チョリソーととろけるチーズ、そしてミニトマトを使って、グッとボリュームアップ、かつビールのとまらない一品にアレンジしてみました。
<材料>
カレーメシ
チョリソーソーセージ
ミニトマト
とろけるスライスチーズオリーブオイル、
クミンホール。
<作り方>
①シェラカップに、カレーメシの規定分量のお湯を沸かす。
②お湯が沸くまでに、ミニトマトを切り、
チョリソーもスライス。
③お湯が沸いたら、カレーメシに注いで蓋をし、
④出来上がりを待つ間、愛用のエスビットのフライパンに、オリーブオイルをひいてチョリソーをソテー。
クミンホールを投入すると、一気にスパイシーな香りが漂う。
⑤カレーメシができたら、素早くかき混ぜ、
⑥そのまんまフライパンに投入し、ミニトマトも加える。
⑦あとは、とろけるスライスチーズをのっけて、蓋をして待つことしばし。
⑧山の焼きチーズカレーめしのできあがり~
とろとろチーズとチョリソーの辛味で、カレーメシに絶妙なコクと刺激がプラスオン。
ああ、これは罪な味わいだ。。。
カレーメシの安定したうまみの上に、チョリソーの辛みと辛さを中和するとろけるチーズという、それだけで飲めそうな組み合わせ。
ときおり口に含むミニトマトの酸味と、クミンの香りが爽やかに感じられる夏向きな一品です。
<この山ごはんで使用した道具>
・バーナー
・フライパン
・フライパンの蓋
・シェラカップ
・ナイフ
・スプーン
山でカレーを食べたいけれど、ごはんを炊くのが面倒!レトルトカレーも重たいし!ということで踏み切れかった方も、カレーメシなら5分で解決。
トッピングを工夫することで、ランチだけでなく、山のディナーでもメインディッシュになれる、山ごはんにはとっても頼れる食材です。
これからの夏山シーズン、汗をかいたときには一段と美味しい山でのカレー。ぜひぜひお試しを。
げんさんプロフィール
ビールを飲むためにテントを担いで山に登り、山ごはんを作るのが趣味。
登山歴、山ごはん歴20年以上。低山からアルプス、日帰りからテント山行まで、四季を通じて休みがあれば山に行き、山めしを作って飲む。
夏は北アルプスや南アルプスを中心に、最近は東北の山にも目覚めている。冬は八ケ岳を中心に、美しい景色と美味しい山ごはんのために山へ繰り出す。
著書に「げんさんの山めしおつまみ」(エンターブレイン)、
共著に「げんさんとよーこさんの山ごはん」(山と渓谷社)、「秒速!山ごはん」(山と渓谷社)などがある。
山ごはんのブログ 「山めし礼讃」
この記事のレシピで使用したアイテム
カレーメシ ビーフ
イワタニ プリムス 153ウルトラバーナー
プリムス ライテックセラミックフライパン
ユニフレーム(UNIFLAME) 山リッドSUS 667576
マグナ カトラリー
スノーピーク シェラカップ チタン
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サーモス 山専用ボトル
イーピーアイガス(EPIgas) チタンプレート 139 T-8302