おうちで過ごす時間が多くなっている今日この頃…
新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言が発令されてからというもの、登山はもちろんのこと日常生活においてもいつもとは違う状況に置かれることが増えています。
かく言う我が家も、登山ガイドである夫のイベント・講演関係のお仕事は全てキャンセル、今年度から小1・年少になるはずだった子ども達も自宅での自粛生活を余儀なくされてます。
そんな中でもみんなが心穏やかに笑顔で過ごせる時間を作ってあげたいと心がけていますが、管理栄養士である私にできることは、家族の健康を守ってあげるための美味しく栄養バランスの整った3食の食事、プラスおやつ(大人はコロナ太りをしないようにほどほどに…)作りだと考えています。
しかし、レシピ作成や連載等のお仕事も家事や子育ての合間でしなければいけない為、忙しい中でも簡単・時短・美味しい・ヘルシーと4拍子揃ったレシピは無いだろうか…」と試行錯誤して見つけたのが「ドデカパン」というユニークな名前のパンです。
パン作り初心者にも◎
開発者のヨシナガマイコさんという方が、
もしかして世界一簡単なパン作りかも?
とおっしゃるように、これ以上ないくらいに簡単なこのドデカパン!
生地作りは保存容器に材料をすべて入れて、スプーンでぐるぐる混ぜるだけ。
ママはもちろんお子様でもシニアの方でも楽に生地作りをしていただけます。
発酵は冷蔵庫におまかせ。生地を出したら三つ折りにしてトースターで焼けば完成。
これなら前日に仕込んでおけば、朝は焼くだけなので、忙しい朝でも簡単です。
今回はこのドデカパンをアレンジして、家ではもちろん、自粛解除された時には登山へのお供にも最適なパン作りをしてみたいと思います。
まずは基本のドデカパンを作ってみました
このパンの良いところは、発酵は冷蔵庫にお任せで手間いらずなこと以外にも、オーブンに限らず、トースターや魚焼きグリル・フライパンでも焼けてしまうという事!手に入りやすい材料・家にある調理道具で気軽に作れるところが最大の魅力です。
≪材料≫
・強力粉 180g
・塩 2g
・インスタントドライイースト 2g
・水 150g
・800mlのふたつき密閉容器
*家にあったのが角型のジップロックコンテナでしたが、長方形のものを使用したほうが成型しやすいです。
作り方
① 密閉容器に強力粉・塩・イーストを計量しながら入れていく。
②ボウルに水を計量する。
③密閉容器の中身をスプーンで簡単に混ぜ、そこへ水の8割を入れてスプーンで混ぜる。
④粉っぽいところにめがけて残りの水の2割を入れて全体が均一になるまで混ぜる。表面をスプーンで平らにする。
⑤ 密閉容器のふたを閉め、冷蔵庫で8時間以上寝かせる。
※冷蔵庫は6℃を想定。それ以上低い場合は野菜室へ入れる。
⑥ 生地の表面に強力粉(分量外)を多めに振る。密閉容器の4面すべてにカード(もしくはゴムベラ)を差し込み、生地をはがす。
⑦オーブンシートに容器を裏っかえして置き、生地が落ちるのを待つ。
⑧ 落ちた生地の両端を真ん中に折り込み、三つ折りにする。
*ここで生地を触りすぎないことが成功のポイントです!
⑨オーブントースターの天板にオーブンシートごと生地をのせ、1200Wで15分焼く。
※オーブンの場合は200℃に予熱し20分、フライパンの場合は蓋をして片面10分ずつ、魚焼きグリルの場合はアルミホイルに生地を落とし、三つ折りにしてから弱火で5分焼き、アルミホイルをかぶせてさらに13分焼く。
写真ではオーブンを使用しましたが、後日トースターでも焼くことができました。
ただ途中から焦げそうになったので、アルミホイルを被せました。お使いの調理器具により加熱時間や焦げ付きの調整は必要そうです。
こちらはローズマリーにオリーブ油をプラスして岩塩をパラりとひと振りしてみました。
ハーブの香りが加わってそのままでも美味しく食べられました。
詳しい動画付きのレシピは、ヨシナガさんのホームページでもみることができます。
ヨシナガマイコのおうちパンのある生活
山での楽しみ方
ドデカパンはしっかり表面に硬さがあるので、持ち運びの際につぶれる心配はなさそうです。
また、素材の味がしっかりと楽しめるので、山ではスライスして美味しいハムやチーズ・オリーブ油などがあれば、それだけでごちそうに!
他にも好きなおかずを持ち寄って、パンに乗せてオープンサンドにするのもおしゃれかなと思います。
今回は山に行けないので、試しに家にある材料を使ってオープンサンドを作ってみました。
・ちくわ入りの和風ポテサラ
・トマトのマリネ
・エビのマリネとアボカドスライス
・スモークサーモンとクリームチーズ
・水切りヨーグルトにドライアプリコット(お好みではちみつをかける)
パンにくせが無いので、洋風おかずの他、和風のお惣菜でも合いますよ!
パンの中身はふんわりもちもち食感なので、お好みで事前に少しカリッとトーストしても美味しいと思います。
家ではこのように材料をお皿に乗せて、子供たちに自分でトッピングしてもらいました。
選ぶ楽しさもあっていつも以上に沢山食べてくれましたよ。
ドデカパン、アレンジ次第で山でも家でも楽しめそうですね!
ではこのドデカパンのアレンジレシピを紹介していきます。