海沿いハイキングができる道が、神奈川・三浦半島にある!
神奈川県の三浦半島の先端部に位置する三浦・岩礁のみち。自然歩道「関東ふれあいの道」のひとつで、松輪バス停からスタートする約10キロのハイキングコースです。
海岸線に沿って岩礁の上を歩くワクワクのコースには、大自然が創り出す貴重な絶景ポイントが多数点在!岩礁や丘陵が連なる変化に富んだ環境で、山とはまた違った楽しさを味わってみませんか。
BGMは波の音!大海原を眺めながら岩礁の上を歩こう
三浦半島は冬でも気候的に穏やかで、積雪で山に登れない時期にもおすすめの場所。そこにあるのが「三浦・岩礁のみち」。岩礁とは、海辺の浅瀬にある岩場のこと。
波や風に侵食された奇岩の数々を楽しめるのはもちろん、剱崎エリアでは歴史のある「剱崎灯台」が青い空に映えます。他には、県の指定史跡として知られる「毘沙門洞窟」や三浦七福神のひとつである「白浜毘沙門天」のほこらなども見どころ。また、干潮時の岩礁ではイソギンチャクや小魚、カニやエビなども観察できますよ。
岩礁のみちのハイライト「盗人狩」に大人もワクワク!
特におすすめは、コースの終盤に現れる盗人狩(ぬすっとがり)。高さ30m程もある断崖絶壁はまさに圧巻。荒々しい岩肌の崖下には、ポッカリと巨大な洞窟が口を開けています。面白い名前の由来は、その昔盗賊がこの崖の上まで追われ、あまりの恐ろしさに足がすくんでたやすく捕らえられた伝説から名付けられました。
海沿いハイクを安全に楽しむためのポイント
山のハイクとは違い、ユニークなコースを歩けるのですが、海沿いならではの注意点もあります。
・岩場が多いルートなので、できるだけ滑りにくい靴を選びましょう。
・濡れた岩場を歩くときは転倒などに特に注意してください。
・崖下は落石の恐れもあるので、通過時以外は不用意に近づかないように。
・満潮時や高波の際は通行できない箇所もありますので、事前に確認してから出かけましょう。
【三浦・岩礁のみち】コース案内
日程 | コース距離 | コースタイム | 難易度 |
---|---|---|---|
日帰り | 約10.3km | 約3時間 | ★☆☆☆☆ |
松輪バス停→松輪漁港→剱崎→江奈湾の干潟→白浜毘沙門天→毘沙門洞窟→盗人狩→宮川フィッシャリーナ→宮川町バス停
松輪バス停からスタートする約10キロのコース。まずは舗装路を歩いて松輪漁港を目指し、間口漁港の脇から防波堤を抜けると、いよいよ岩礁歩きが始まります。
剱崎灯台や江奈湾などを巡り、景勝地で知られる盗人狩へと向かいます。岩礁のみちコースは宮川町バス停でゴールとなりますが、マグロで有名な三崎港まで足を延ばすのもおすすめ。
小さな漁港からハイクスタート!
松輪バス停で下車したら、舗装路を歩いて松輪漁港へ向かいます。そこから20分ほどで間口漁港に到着しますので、防波堤へ向かい階段を登って海岸へと出てください。ここから岩礁のみちの始まりです。
ちなみに松輪は「松輪サバ」で有名。秋に漁れる黄金色をした脂の乗った新鮮なサバを目当てに行くのもいいですよ。
目の前には大海原が広がり、遠方には房総半島の山並みが望めます。程なく剱崎灯台の分岐が出てくるので、時間に余裕があれば剱崎灯台まで行くのもおすすめ。
神奈川の景勝地50選にも選ばれる剱崎。気持ちの良い風景を満喫しながら歩いていきます。剱崎灯台の下を右に回り込むように崖下を進みますが、この辺りは落石に注意が必要です。
コース中には、海にかかる橋を渡るポイントが何箇所か現れます。満潮時や波が高い時は対岸に渡れないので注意が必要。関東ふれあいの道の道標がある小さな入り江を回り込みましょう。
さらに進んで行くと岩礁帯になり、正面には江奈湾が現れてきます。岩礁のみちでは干潮時、四季を通じて多くの生き物を観察できます。カニ類が多く生息し、餌を求めるたくさんの水鳥たちにも出会えるでしょう。