最近山でよく見かけるコレ、知っていますか?
最近ザックにこんなヘリコプターマークのキーホルダーを付けた人をよく見かけませんか?「みんなが持っていて気になっていた」という人も多いのではないでしょうか。 実はこれ、山へ行くなら必ず持って行くべき優れモノなのです。
その名も『ココヘリ』、もしもの時に居場所を知らせる!
『ココヘリ』とは、山岳遭難を対象とした会員制の捜索サービス。みんなが付けているキーホルダーの正体は、ココヘリ会員証(発信機)なんです。
道迷いやケガ、体調不良により、もしも自力で下山できなくなってしまった場合、通報があればヘリで捜索。登山者が携帯している発信機型会員証の電波をキャッチし、離れた場所からでも居場所を特定することができます。
つまり、受信した遭難者の正確な位置情報を警察へ知らせることで、救助までの時間を格段に短縮できるのです。
どのくらいの人が加入してるの?
ココヘリの会員数は約5万人(2023年8月時点)。多くの人が利用しているように思えますが、全登山人口からみると、ほんの一部。まだまだ利用していない人が多いのが現状です。こんなに良いサービスなのに、なぜ利用していない人がこんなに多いのでしょう?
持たない理由は“間違い”だらけ!? 『ココヘリ』にありがちな8つの誤解
ココヘリ入会していない理由は人それぞれ。しかし、まだ利用していない人の中には、ココヘリに対する“誤解”がある人も多いようなのです。あなたも、こんな“勘違い”していませんか?
【1】スゴイ険しい山に登ってる人向けのサービスでしょ?
遭難=難所で発生するイメージが強いですよね? しかし実際には、低山での事故も多いのです。歩きなれた道でも、登山中はいつ何が起きるかわかりません。
遭難のリスクは、山のレベルに関わらず、どんな登山者にも同じようにあるもの。里山ハイキングや何回も登っている山でも、ココヘリ会員証を携帯していると安心ですよ。
また、2020年11月から新たな付帯サービスとして、「COCOHELI TOWN(ココヘリタウン)」がスタート。山だけでなく街なかでの緊急事に、個人で捜索ヘリが呼べるようになったため、自然災害時や迷子にも活用できるようになりました。
▼ココヘリタウンについてもっと知りたい人はこちらをチェック
【2】山岳保険に入っているから問題なし!
山岳保険も大切ですよね。でも、保険が助けてくれるのは、遭難した時に発生する費用(けがや入院、死亡時のお金のほか、民間ヘリによる救助費)なんです。
しかし、すぐに見つけてもらえなかったら保険でカバーできる限度額を超えてしまう場合もあり、その後の捜索はすべて自己負担に。行方不明で見つからなかったら、生命保険も適用されません。
まずはすぐに見つけてもらえることが、登山者にも、その家族にとっても重要。登山保険と一緒にココヘリに加入すると、より安心です。
【3】登山届を出していれば、発見してもらえるよね?
登山届を出しておけば、山域やルートが特定できて早い発見につながりますね。ですが、遭難者がそのルートのどのあたりにいるのか、またはルートから外れて迷っているのか、ピンポイントで見つけ出すのは至難の業です。
一方、ココヘリ会員証の電波は、最長16kmまで探知可能! 登山届を出したうえでココヘリ会員証も携帯していれば、予定のルート上をヘリで捜索することで、早くに見つかる可能性が高くなります。
つまり、命の危険が迫っているときにも、助かる可能性がグッと高まるのです。実際、通報からわずか15分で遭難者を発見し、救出するという奏功事例も!
【4】いざというときはスマホで連絡するから大丈夫!
スマートフォンの電波が届き、自力で連絡できる場合はもちろん大丈夫。でも、絶対に連絡ができるとは限りません。充電が切れていたり、転んだ拍子に携帯が壊れてしまうこともあるでしょう。また、事故以外にも突発的な体調不良で動けなくなってしまう場合もあります。
意識を失ってしまうようなことがあっても、ココヘリ会員証はちゃんとあなたの居場所を発信し続けてくれるのです。
また、スマートフォンが圏外の場所でも、ココヘリ会員証の発信機は稼働。岩の隙間にはまってしまったり、森の奥深くに迷いこんでしまったり、そんな障害物がたくさんあるような場所でも、水中に完全に沈んでいる場合を除いて、ずっと電波を飛ばし続けてくれます。
【5】長期山行だったらバッテリーがもつのか心配…
発信機型会員証は、Bluetooth®(ブルートゥース)機能を搭載し、スマートフォンアプリで発信機を探すことができ、フル充電で約2.5ヵ月持続します(1ヵ月に1回の充電を推奨)。
スマホのように途中で充電する必要がなく、長期縦走でも安心ですね。
【6】そういうサービスって、結構高いんじゃない?
年会費6,600円で、1日あたりたったの18円程度。
さらに、ココヘリが最大550万円まで捜索救助をおこなってくれるんです。一般的に、民間の捜索ヘリの出動費用は1分ごとに約1万円。それを考えると、このサービスはありがたいですね。
初年度のみ入会金3,000円が必要ですが、登山用品がお得に買える会員専用の通販サイトも利用できますよ。
この会員専用通販サイトでは、購入金額の10%が翌年のココヘリ年会費に還元される特典もあります(年会費金額が上限)。
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