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登山には欠かせない水分補給

撮影:YAMA HACK編集部
いよいよ登山シーズン到来!長時間歩き続ける登山は、想像以上に汗をかきます。そのままにしておくとミネラル不足でバテたり、足がつったり、ひどくなると脱水症状や熱中症の恐れも。登山の水分補給は侮れないんです!
登山で必要な「水分量」はどのくらい?

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「水分補給が大事」なのはわかりましたが、実際にどのくらいの量が必要なのでしょうか。足りないよりは多すぎる方がよいですが、水分は重たいため持っていくにも限りがあります。
そこで便利なのが次の式。登山中に持っていくとよい水分量の目安を簡単に出すことができるんです。
登山中に必要な水分量(ml)=(体重+荷物)× 5 × 行動時間
例:体重60kgの人が7kgのザックを背負って6時間の日帰り登山をしたとすると……
(60+7)×5×6=2010ml
”およそ2L”が必要な水分量の目安となります。
ただ、これはあくまで目安。登山時の気温(季節や時間帯)やコースのハードさ、また調理用の水の有無、予備用などで調整が必要となります。
持っていくのは「水」でいい?

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「水分」と聞いて思いつくのは水ですよね。水分補給にはもちろんですが、調理用やけがをしたときの洗浄にも使えるので登山には必須の水分となります。
しかし、体から出ていく水分である汗は水と塩分。水だけだと塩分不足になり、バテたり足がつったりする原因にもなります。

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汗で失われた塩分やミネラルの補給に最適なのがスポーツドリンク。水だけでは補いきれない栄養を手軽に摂取できるため、夏の登山では特におすすめです。
しかし、水に比べて甘いため余計に喉が渇いてしまうという欠点も。また、調理や洗浄には使用できないので、”スポーツドリンクだけ持っていく”というのは避けたほうがよいでしょう。
”コーヒーやお茶”は注意が必要

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ウーロン茶や緑茶、コーヒーや紅茶などのお茶類。実はコーヒーやお茶に含まれるカフェインには利尿作用があり、「水分補給として」は向いていません。山行中の水分補給用ではなく、山頂や休憩中のご褒美として楽しみましょう。
どうしても飲みたい!という人はカフェインレスのコーヒーやカフェインの含まれていない麦茶にするなどの工夫を。
でも……どうやって持って行けばいい?
登山で水分が大事なのはわかりました。でも実際、登山者のみんなは何をどのように持っていっているのでしょうか?
というのも、例えば『2Lの水分を持っていきたい!』と思ったとしても……

撮影:Takamasa
- 1L折りたたみボトル+0.5Lプラスチックボトル+0.5Lペットボトル
- 1.5L折りたたみボトル+0.5Lプラスチックボトル
- 1Lプラスチックボトル+0.5Lプラスチックボトル2本
- 0.5Lペットボトル×4本
- 2Lペットボトル
- 2L折りたたみボトル
など、持っていく方法は実にさまざま。さらに水を持っていくのか、スポーツドリンクを持っていくのか、その種類にも正解はありません。
水分の種類別に分別したり、ザックのスペースに合わせたり、状況によって組み合わせがたくさんあるため、登山初心者は迷ってしまうこともあるのではないでしょうか。