日本百名山があるなら、日本百名”道”があってもいいじゃないか!
山に登る方なら、必ず1つ以上は持っている大好きな「登山道」。いろんな山好きな方々に聞いてみると、好きな登山道はさまざま。絶景の尾根道や、一面お花畑の湿原の木道、真っ赤に染まる紅葉の森の中の登山道、険しい岩だらけの道などなど。
もちろん山頂の絶景は最高ですが、中には山そのものよりも「この登山道を歩きたいから山に行く」と言う方も。もしかして、日本百名”山”があるなら、日本百名”道”があってもいいのでは?
みんなが好きな「登山道」はどこ?アンケートしてみた!
ないのであれば作ってしまおう!ということで、「みんなで作ろう百名道!あなたの好きな”道”を教えて?」というテーマでYAMA HACK読者にLINEでアンケートを実施しました。
景色がきれいなあの登山道に、一度は行きたいあこがれのあの登山道、つら~いあの登山道など意外なところもランクイン。さあ、あなたが大好きなあの”道”は入っているでしょうか?早速紹介していきます。
【第15位】尾瀬ヶ原の木道(群馬県)|みんなが知っている大湿原!ずっと歩いていたい
竜宮十字路(40分)→牛首分岐(10分)→牛首(40分)→山ノ鼻
(合計:約1時間30分 約4km)
尾瀬ヶ原の各登山口から至仏山に向けて歩くこの道は、カレンダーやポスターなどで必ず出てくる風景。日本人なら一度は目にしたことがあると言っても過言ではない、そんな絶景が広がります。
尾瀬ヶ原全体はいくつもの登山道があり、西は至仏山、東は燧ケ岳に伸びる道もありいろいろな組み合わせが楽しめるのが特徴ですが、やはり、みなさんのお目当ては湿原に咲く花。ミズバショウから始まり、ニッコウキスゲ、リュウキンカ、ワタスゲなど。湿原の木道なのでアップダウンもなく、のんびりと散策ができ、ずっと歩いていたいと思わせる道です。
この道のモデルコース
鳩待峠登山口をスタート。アヤメ平から約1時間50分で竜宮十字路。山ノ鼻から約1時間で再び鳩待峠登山口へ戻る周遊ルートがおすすめです。
【第14位】剣山吊り尾根(徳島県)|クマザサの尾根が美しい!
剣山(10分)→分岐(10分)→ジロウギュウ峠(30分)→次郎笈
(合計:50分 約1.5km)
剣山(つるぎさん 標高1,955m)山頂から次郎笈(じろうぎゅう 標高1,930m)までの吊り尾根といわれる尾根道。高木が無いので眺望がよく、50分ほどと短いですが、クマザサに覆われた尾根の美しさに思わず息を呑んでしまいます。
剣山、次郎笈を縦走する登山コースの一部。剣という名前とは裏腹に、なだらかで歩きやすい登山道が続きます。ここを歩きたくて剣山に登る、そんな人が多い道です。
この道のモデルコース
見ノ越登山口から剣山まで1時間40分。次郎笈から往路を戻るピストンコース。見ノ越から剣山近くまでリフトが運行されています。
【第13位】上高地から涸沢(長野県)|最初から最後まで「キレイ」がとまらない
上高地(河童橋)(110分)→徳沢(70分)→横尾(180分)→涸沢
(合計:約6時間 約15.5km)
出発点の上高地は北アルプスの山々を望む景勝地。梓川沿いの豊かな自然の中、山上の別天地「涸沢」へと向かうこの道は、どこもきれいな風景でアルピニストのあこがれの道とも言われます。特に河童橋はポスターにもよく使われていますね。
途中までは沢沿いのなだらかな道を歩きますが、沢を離れて涸沢への道は急坂。ですが、それを登ってしまえば紅葉の名所「涸沢」です。氷河が削ったこの場所はテント場にもなっており、シーズン中はカラフルなテントがたくさん張られ、穂高連峰登山の起点にもなります。上高地から涸沢、最初から最後まで「キレイ」な道です。
この道のモデルコース
上高地バスターミナルから河童橋まで5分。涸沢よりピストンもしくは、穂高連峰、槍ヶ岳方面へ縦走し上高地へ戻るコースもおすすめです。
【第12位】パノラマ銀座|穂高連峰や槍ヶ岳を”見る”絶景ルート
燕岳(155分)→切通岩(55分)→大天井岳(125分)→横通岳南肩(100分)→常念岳(210分)→蝶ヶ岳三角点(35分)→蝶ヶ岳
(合計:約11時間20分 約17km)
穂高連峰や槍ヶ岳を踏破するのではなく、”見る”ルート。北アルプスの大パノラマを堪能する絶景が続きます。
燕岳(標高2,763 m)から大天井岳(標高2,922 m)までは表銀座と同じ。大天井岳からは常念岳(標高2,857 m)方向へ分かれます。
広い稜線の尾根道をコマクサなどの高山植物に癒されながら、いくつかの峰をアップダウンし越えていきますが、右方向にずーっと、穂高連峰や槍ヶ岳が見え続けます。とにかく穂高や槍が大好き!という方におすすめの道です。
この道のモデルコース
中房温泉から燕岳へ約4時間30分。蝶ヶ岳から上高地方向へ5時間30分、三股登山口へは1時間40分です。
【第11位】南阿蘇外輪山(熊本県)|火の山阿蘇を望むゆるやかな道
俵山(110分)→冠ヶ岳分岐(58分)→地蔵峠(60分)→大矢野岳(120分)→駒返峠(140分)→清水峠
(合計:約8時間8分 約17.9km)
火の山「阿蘇」が、はるか昔、大爆発を起こした時にできたのが阿蘇五岳の周囲を囲むカルデラの縁「外輪山」。外輪山の中でも特に自然豊かな南阿蘇の外輪山を歩きます。
新緑や紅葉、ススキたなびく草原、霧氷など、四季を通じて様々な表情を見せるゆるやかな稜線を、遠くに阿蘇五岳を眺めながら、のんびりと歩くことができます。観光地である阿蘇とは違う、静かで飾り気の無い阿蘇の道です。
この道のモデルコース
俵山展望台より俵山まで1時間30分。清水峠からは、南阿蘇鉄道「阿蘇白川駅」まで2時間20分です。なお、ルート上には宿泊施設やキャンプ場はありません。幕営可能地は事前に調べておきましょう。
まだまだ続く!日本百名”道”ランキング!次は10位以上を発表します!