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大切なのは“登山の行程管理”ーーカシオ開発担当者に聞く『プロトレック』のベストな選び方(2ページ目)

プロトレック

撮影:YAMA HACK編集部
牛山さん
『マナスル』『クライマーライン』『マルチフィールドライン』は、太陽発電・電波時計なので、充電をしたり時刻を合わせる必要がなく、使う時に手間がかからないのが最大のメリットです。
編集部 荻原
長期の山行でも安心ですね!

「方位」「高度」「気圧」をフル活用! 便利な機能を搭載

牛山さん
デジタルとアナログで表現方法は異なりますが、「方位」「高度」「気圧」といった登山で必要な情報を得られます。高度計を使って等高線が何本かを測れるくらいの精度のものを搭載しているので、これでも十分に地図が読めるんですよ。

高度差

提供:CASIO

「高度」については、標高とは別に高度差を表示できるようになっている。

牛山さん
例えば尾根を下っているときに地図を見てみると、80mくらい下ったら支尾根に入っていかなければならないとする。実際に80m下ったかどうかって、自分では分からないですよね。

編集部 荻原
分岐を見逃しそうになることあります!

牛山さん
そんなときにボタンを押して数字を一旦0にした状態で下っていくと、数字がマイナスになっていき、何m下ったかどうかを確認できるんです。“-80”になった時点で周りを確認すると、分岐を見逃さない。「気圧」を使った「高度」という情報をフル活用できるような作りになっているのも特長です。

気圧グラフ

提供:CASIO

「気圧」については、定期的に計ってグラフで表示。気圧が急激に下がるなどの特別な変化が表れたらアラームがなるような仕組みになっている。

牛山さん
テント場や山小屋に着いたら気圧計測の機能をオンにすると、到着時点からの気圧の変化を計測できます。急激に天気が悪くなるような傾向が表れたら、「ちょっと翌日は停滞しようかな」といった判断をするのに役立ちますよ。

編集部 荻原
「方位」「高度」「気圧」から、登山で役立つ様々な情報が得られるようになっているんですね。

使いたいフィールドに適した“ライン”を選ぶべし!

編集部 荻原
では、『マナスル』『クライマーライン』『マルチフィールドライン』の違いは何ですか?
牛山さん
山だけでなく水辺のアクティビティでも使うかどうかで、選ぶべきラインが分かれます。

マナスル、クライマーライン、マルチフィールドライン

提供:CASIO([左]マナスル/PRX-8000T-7BJF[中]クライマーライン/PRW-50Y-1AJF[右]マルチフィールドライン/PRW-7000-1AJF)
【マナスル】
8,000m級の山での使用を想定して作られた、プロトレックの最高峰モデル。高強度で軽量、10気圧防水。
【クライマーライン】
山での使用を想定して作られたモデル。方位計・気圧/高度計・温度計に特化。10気圧防水。
【マルチフィールドライン】
山だけでなく、釣りやカヤックなど水辺のアクティビティで使うことも想定。タイドグラフ(汐の満ち引き)や魚の釣れ時が分かる機能付き。20気圧防水。

編集部 荻原
『マナスル』って8,000m峰でも使える最高峰モデルですよね。一般登山者にはハイスペックすぎるのでは…?

牛山さん
よく言われるんですが、それは大きな誤解なんですよ。『マナスル』と『クライマーライン』は、機能的には同じです。

『マナスル』は傷がつきにくいサファイアガラスを使っていたり、金属にはチタンを使っていたりするので、時計としての仕上げの部分でグレードが高いんです。


小島さん
全体的に強化され、より耐久性が高い点が最高峰。値段も最高峰(笑)。表面硬度を上げるために、耐摩耗性に優れたTIC(炭化チタン)コーティングをしているので、どうしても高額になるんです。

編集部 荻原
そうでしたか、完全に勘違いしていました!岩場に行くことが多い方にも良さそうですね。

【登山の行程管理が肝!】デジタル派? それともアナログ派?

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